ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

フジロック第6弾

2007-05-15 07:52:46 | フジロック
上野耕路・久保田真吾 / 捏造と贋作

フジロック出演者第6弾がORGにてすっぱ抜かれました。今回はゴールデンウィーク明けの初発表であり、昨年のこの時期には、確かTHE COOPER TEMPLE CLAUSE、DIRTY PRETTY THINGS、MADNESS、ORSON、THE RACONTEURS、THE STROKES、TOMMY GUERRERO辺りが発表になり、俄然盛り上がった記憶が有るので、私も今回の発表を楽しみにしていたのですが、はっきり言ってここまで期待を裏切られるとは思いませんでした。ショボ過ぎます。なんて書いたら今回発表になったアーティストに失礼ですね。もちろんあくまでも私の趣味の話です。ホントすみません…。


27日(金)
THE ALBUM LEAF
COOL WISE MEN
畠山美由紀 with Asa-Chang & ブルーハッツ
HIFANA
日野皓正クインテット
dj KENTARO
捏造と贋作
PE'Z
SENTIMENTAL CITY ROMANCE
渋さ知らズオーケストラ


28日(土)
BEASTIE BOYS
DUB AINU BAND
木村充揮&近藤房之助
寿[kotobuki]
マダムギター長見順
Panorama Steel Orchestra
湯川潮音


29日(日)
THE DURUTTI COLUMN
ELECTRELANE
ザ・キングトーンズ featuring Jimmy and the Vivids & ナンシー
面影ラッキーホール
PURI(プリ)
SALSA SWINGOZA
SOIL&"PIMP"SESSIONS
SOUL FLOWER UNION
THE WOMBATS

こんな感じです。気持ちのどこかでビヨークを期待していた土曜トリがビースティー・ボーイズに決まってしまったことよりも、正直ずら~っと並んだ邦楽アーティストに気持ちが萎えてしまいます。重ね重ねすみません…。でももちろん気になるバンドも有りますよ。ブルース好きには木村充揮&近藤房之助とマダムギター長見順。木村さんと長見さんは苗場の常連に成りつつありますね。DUB AINU BANDやPanorama Steel Orchestraという私にとっては未知の人達も気になります。そして渋さ知らズオーケストラ。さらに日野皓正クインテットなんていう王道ジャズも。

ま、「ルーツな日記」的にはこんな感じですが、正直フジで観なくても…、って感じもしてしまいます。期待しすぎですかね? それはさて置き、実は今回の発表で圧倒的なインパクトを持って私の目に飛び込んで来たバンドが一つあります。

それは誰あろう“捏造と贋作”です! 元ハッカニブンノイチ(東京ロッカーズの一翼を担ったといわれる、日本ニューウェーブ・シーンの重要バンド)の上野耕路と久保田真吾の二人を中心にしたバンドです。こう言ってしまっては何ですが、私は今でこそルーツだ!ビヨンセだ!アリシア・キーズだ!と騒いでおりますが、高校生の頃、私のアイドルは戸川純が独走でした。

その戸川純を語るのに避けては通れないバンドがハッカニブンノイチなのです。このバンドには後にゲルニカで戸川純と組む上野耕路が居ましたし、さらにヤプーズを支えたドラマー、泉水敏郎も居ました。そして戸川純がライブで取り上げた「少年達」や「踊れない」のオリジナルも多分ハッカニブンノイチなのではないでしょうか?

70年代終盤の短い活動ながら、当時のライブには戸川純も足を運んでいたようです。CD化されたアルバム「メモアール」で聴ける彼等のサウンドは、いかにもジャパニーズ・ニューウェーブ黎明期の音ながら、ポップな曲と久保田真吾の歌唱に感じられる「ひねくれた悪意」のようなものは今聴いても刺激的です。

さて、そんな昔の話はさて置き、捏造と贋作です。写真のアルバムは彼等の98年のデビュー・アルバム「捏造と贋作」。と言ってもこの時はまだ上野耕路と久保田真吾の二人によるユニットでした。さながらゲルニカの久保田真吾版といった感じにも聴こえますが、彼の衰え知らずの個性には驚かされます。この後大幅にメンバーを補充してバンド化しているらしいのですが、残念ながらそちらは未聴です…。

フジではオレンジに登場ですかね? 上野耕路を生で見るのは初めてです。まさかフジで上野耕路を見れるとは! 久保田真吾はマッスルビート時代に一度ライブを見ていますが、何年ぶりになるのでしょうか? 後は被らないことを祈るのみです。