STUFF BENDA BILILI / TRES TRES FORT
9月21日、高輪のユニセフハウスにて、「車椅子に乗ったストリートロッカーズのスペシャルメッセージ」というゼミナーに参加してきました。こんなことを言ってしまってはどうかとも思うのですが、私の目的はその“車椅子に乗ったストリートロッカーズ”ことスタッフ・ベンダ・ビリリのパフォーマンスでした。そお、今話題の映画「ベンダ・ビリリ~もう一つのキンシャサの奇跡」の主役達です。私もつい先日この映画を観て感動したばかりなのです。
で、この日は一応、ユ二セフのセミナーということなので、ちゃんとした講演もありました。簡単に言えば、ポリオという感染症とワクチンついて。実はスタッフ・ベンダ・ビリリというグループは、ポリオにより足などが麻痺し、車椅子生活を強いられているメンバーが中心になって作られているんです。彼らのパフォーマンスが目当てだった私でしたが、この講演はたいへん分かりやすく、病気についての知識を得ることで、より一層スタッフ・ベンダ・ビリリについても理解出来たような気がしました。実際、彼らが車椅子に乗りながらも、陽気なヴァイヴを発して登場したときは、単なる「待ってました!」という気持ち以上の説得力を感じましたね。講演の中で彼らをヒーローと呼んでましたが、まさにその通りです!
そして音楽評論家の松山晋也さんの解説の後、いよいよスタッフ・ベンダ・ビリリのパフォーマンス! 1曲目は「Moto Moindo」。前半はフォーキーな感じで、アフリカならではの素朴な哀愁を感じさせてくれましたが、やはり中盤、テンポアップしてからが圧巻。そのグルーヴたるや血湧き肉踊る感じ。リズム楽器は、原始的なパーカッションに、ベース、ギター、の3人だけ。なのに驚異的なほどの“ハネ”と“うねり”を生み出していく。そして前方に陣取った四人の車椅子に乗ったメンバーの身体からはリズムが湧き出るかのよう。そして映画でも印象的だったジェロが操る、自作の楽器“サトンゲ”。素朴な楽器ですが、電化されたその音色は存在感抜群でした。
続いて「Polio」、「Marguerite」。リーダーであるリッキーの飾らない歌声も良いですね。「Marguerite」はトロピカルなノリが気持ち良い。向かって一番右側の、たぶんジュナナというメンバーだと思うのですが、この人は最もポリオの症状が重いそうなのに、最もエキサイティングに歌い踊る! 車椅子に座りながら踊ってます。音楽やリズムの持つ本来のパワーを感じさせられましたね。
ここで当初のプログラムは終了の予定だったようですが、異様な熱気と、興奮が収まらない雰囲気にアンコールが決定。曲は彼らのテーマ・ソング的な「Staff Benda Bilili」。溢れる程の躍動感。もう、最高でしたね。これ程までに人間の根源的なエネルギーを感じさせるグルーヴはそうはないですよ! これぞファンクです! セミナーという、なかなか立って踊ることが出来ない雰囲気の中だったのが残念でしたが、終わった後は観客達が一斉に立ち上がってスタンディング・オベーション。
なんだかんだで、凄く良いセミナーでした。アンコール前の女性(世界の子どもにワクチンを日本委員会理事長の細川佳代子さん)の挨拶もなんか感動的でしたし。私達はスタッフ・ベンダ・ビリリから学ぶべきことが沢山ある。本当そうだと思います。どんな逆境に落ちようとも、スタッフ・ベンダ・ビリリのように希望を捨てず、前を向いて、楽しく明るく生きたいものですね。
さて、10月11日の「ワールド・ビート2010」が楽しみです!
*写真はスタッフ・ベンダ・ビリリのデビュー作「屈強のコンゴ魂」。ライヴを観た後このアルバムを聴くと、なんとなく牧歌的に聴こえてしまいます。それぐらいライヴはエキサイティングです!ファンキーです!リズムが熱いんです!もちろんこのアルバムも素晴らしいですけどね。で、意外と語られないかもしれませんが、彼らの楽曲そのものも良いんですよね。良い曲書くんですよ!
9月21日、高輪のユニセフハウスにて、「車椅子に乗ったストリートロッカーズのスペシャルメッセージ」というゼミナーに参加してきました。こんなことを言ってしまってはどうかとも思うのですが、私の目的はその“車椅子に乗ったストリートロッカーズ”ことスタッフ・ベンダ・ビリリのパフォーマンスでした。そお、今話題の映画「ベンダ・ビリリ~もう一つのキンシャサの奇跡」の主役達です。私もつい先日この映画を観て感動したばかりなのです。
で、この日は一応、ユ二セフのセミナーということなので、ちゃんとした講演もありました。簡単に言えば、ポリオという感染症とワクチンついて。実はスタッフ・ベンダ・ビリリというグループは、ポリオにより足などが麻痺し、車椅子生活を強いられているメンバーが中心になって作られているんです。彼らのパフォーマンスが目当てだった私でしたが、この講演はたいへん分かりやすく、病気についての知識を得ることで、より一層スタッフ・ベンダ・ビリリについても理解出来たような気がしました。実際、彼らが車椅子に乗りながらも、陽気なヴァイヴを発して登場したときは、単なる「待ってました!」という気持ち以上の説得力を感じましたね。講演の中で彼らをヒーローと呼んでましたが、まさにその通りです!
そして音楽評論家の松山晋也さんの解説の後、いよいよスタッフ・ベンダ・ビリリのパフォーマンス! 1曲目は「Moto Moindo」。前半はフォーキーな感じで、アフリカならではの素朴な哀愁を感じさせてくれましたが、やはり中盤、テンポアップしてからが圧巻。そのグルーヴたるや血湧き肉踊る感じ。リズム楽器は、原始的なパーカッションに、ベース、ギター、の3人だけ。なのに驚異的なほどの“ハネ”と“うねり”を生み出していく。そして前方に陣取った四人の車椅子に乗ったメンバーの身体からはリズムが湧き出るかのよう。そして映画でも印象的だったジェロが操る、自作の楽器“サトンゲ”。素朴な楽器ですが、電化されたその音色は存在感抜群でした。
続いて「Polio」、「Marguerite」。リーダーであるリッキーの飾らない歌声も良いですね。「Marguerite」はトロピカルなノリが気持ち良い。向かって一番右側の、たぶんジュナナというメンバーだと思うのですが、この人は最もポリオの症状が重いそうなのに、最もエキサイティングに歌い踊る! 車椅子に座りながら踊ってます。音楽やリズムの持つ本来のパワーを感じさせられましたね。
ここで当初のプログラムは終了の予定だったようですが、異様な熱気と、興奮が収まらない雰囲気にアンコールが決定。曲は彼らのテーマ・ソング的な「Staff Benda Bilili」。溢れる程の躍動感。もう、最高でしたね。これ程までに人間の根源的なエネルギーを感じさせるグルーヴはそうはないですよ! これぞファンクです! セミナーという、なかなか立って踊ることが出来ない雰囲気の中だったのが残念でしたが、終わった後は観客達が一斉に立ち上がってスタンディング・オベーション。
なんだかんだで、凄く良いセミナーでした。アンコール前の女性(世界の子どもにワクチンを日本委員会理事長の細川佳代子さん)の挨拶もなんか感動的でしたし。私達はスタッフ・ベンダ・ビリリから学ぶべきことが沢山ある。本当そうだと思います。どんな逆境に落ちようとも、スタッフ・ベンダ・ビリリのように希望を捨てず、前を向いて、楽しく明るく生きたいものですね。
さて、10月11日の「ワールド・ビート2010」が楽しみです!
*写真はスタッフ・ベンダ・ビリリのデビュー作「屈強のコンゴ魂」。ライヴを観た後このアルバムを聴くと、なんとなく牧歌的に聴こえてしまいます。それぐらいライヴはエキサイティングです!ファンキーです!リズムが熱いんです!もちろんこのアルバムも素晴らしいですけどね。で、意外と語られないかもしれませんが、彼らの楽曲そのものも良いんですよね。良い曲書くんですよ!