第2位 BOB DYLAN @GREEN STAGE
フジロック・ベストアクト、第2位はボブ・ディランです。1位はヘヴンの高揚感に譲りましたが、それでも素晴らしかったです。グリーン・ステージにディランの声が響いたんですから、凄いことですよね。だいたい、ボブ・ディランの出演が発表されたとき、目を疑いましたからね。ボブ・ディラン、来るの?みたいな。いや、来たんです。フジロックに、ボブ・ディランが!!
グレーのスーツで決めたバンド・メンバーに、ディランだけは黒いスーツ。ステージ向かって中央やや右寄りのグランド・ピアノに座る。最近のボブ・ディランはギターではなくピアノなんですよ。ピアノを弾くディラン、もうそれだけで何となく現実離れした感じで、ホント、夢の中にでも居るような気分でしたね。だって、苗場という山の中、フジロックという舞台で、あのボブ・ディランを見ているんですから。あの曲を、あの声で歌うディランを!!
序盤から「It Ain't Me Babe」「Highway 61 Revisited」という60年代の曲をやってくれたのは嬉しかった!しかも「Highway 61 Revisited」のようなロックな曲をやるとは!ディランも気力充分で、こういう曲では立ってピアノを弾いてましたからね。若い頃はリトル・リチャードに憧れていた、なんてエピソードが頭を過ったり。
私はやっぱり昔の曲に思い入れがあるので、「When I Paint My Masterpiece」や「Desolation Row」辺りの味わいが格別でしたね。観客達はどんなにアレンジが違っても最初の一説を聞いただけで拍手喝采ですから、相当マニアな方々が集まってらっしゃったのでしょう。ディランが次から次へと繰り出す曲達を一瞬でも聞き逃すまいとする、一種独特の緊張感に包まれていました。そんな中、一際大きな拍手が上がったのは「Don't Think Twice, It's All Right」でしたね。名曲ですよね。私も大好きな曲なので、オー!この曲やるんだ!と驚きつつも、その演奏と歌に聴き惚れました。この曲をギターではなくピアノを弾き語るディラン。カントリー風味の加わった現在のアレンジがまた素敵なんですよ。
ボブ・ディランのライヴは、バック・バンドが素晴らしいとよく言われますが、今回もチャーリー・セクストンを始めお馴染みのメンバー達が、アダルトなスイング感を醸す極上サウンドを奏でていました。個人的にはドニー・ヘロンのスティール・ギターですね。曲によってはマンドリンを弾いたり、彼の貢献が現在のディラン・サウンドに味わい深い色彩を与えていました。このバンドにボブ・ディランのピアノが絡み、さらにあの歌が乗る訳ですから。もちろん、昔のような声ではありませんよ。でもディランの声はやっぱりディランの声なのです。ディランの歌は、ディランの歌以外にあり得ないのです。そんなディランの歌の存在感を、フジという広大なフィールドゆえに、あらためて実感させられたライヴでもありました。
古い曲、最近の曲、名曲からレア曲まで、ヴァラエティーに富んだセットリストに、おそらくフェス仕様でありながら、単なる代表曲のオンパレードにはならないのがボブ・ディランらしいな、と思ったり。しかも、アレンジがまったく違って別の曲のように聴こえたりするんですから。だからこそ、60年代、70年代の曲と、「Thunder On The Mountain」「Make You Feel My Love」「Early Roman Kings」「Love Sick」といった比較的最近の曲が違和感無く並ぶんでしょうけどね。とにかく全体を通して、古い曲も、新しい曲も、全てが夢心地なライヴでした。
個人的なハイライトは「Ballad Of A Thin Man」。大好きな曲。この曲をフジロックで聴けるなんて。出来れば併せて「Like a Rolling Stone」も聴きたかったですが、それはまたいつか。そして最後は一際盛り上がった「Blowin' In The Wind」。やっぱり最後はこの曲ですか!!これがまた素敵なアレンジでしたね。
フジロックで観たボブ・ディラン、時おり見せてくれた笑顔と共に、一生忘れないでしょう!
ちなみに、「Blowin' In The Wind」しか知ってる曲が無かったという我が妻にして、「ず〜っと聴いてられるライヴだったし、このままず〜っと聴いていたいライヴだった」。そんなライヴでもありました。
01. Things Have Changed
02. It Ain't Me, Babe
03. Highway 61 Revisited
04. Simple Twist Of Fate
05. Duquesne Whistle
06. When I Paint My Masterpiece
07. Honest With Me
08. Tryin' To Get To Heaven
09. Don't Think Twice, It's All Right
10. Thunder On The Mountain
11. Make You Feel My Love
12. Early Roman Kings
13. Desolation Row
14. Love Sick
15. Ballad Of A Thin Man
16. Blowin' In The Wind
フジロック・ベストアクト、第2位はボブ・ディランです。1位はヘヴンの高揚感に譲りましたが、それでも素晴らしかったです。グリーン・ステージにディランの声が響いたんですから、凄いことですよね。だいたい、ボブ・ディランの出演が発表されたとき、目を疑いましたからね。ボブ・ディラン、来るの?みたいな。いや、来たんです。フジロックに、ボブ・ディランが!!
グレーのスーツで決めたバンド・メンバーに、ディランだけは黒いスーツ。ステージ向かって中央やや右寄りのグランド・ピアノに座る。最近のボブ・ディランはギターではなくピアノなんですよ。ピアノを弾くディラン、もうそれだけで何となく現実離れした感じで、ホント、夢の中にでも居るような気分でしたね。だって、苗場という山の中、フジロックという舞台で、あのボブ・ディランを見ているんですから。あの曲を、あの声で歌うディランを!!
序盤から「It Ain't Me Babe」「Highway 61 Revisited」という60年代の曲をやってくれたのは嬉しかった!しかも「Highway 61 Revisited」のようなロックな曲をやるとは!ディランも気力充分で、こういう曲では立ってピアノを弾いてましたからね。若い頃はリトル・リチャードに憧れていた、なんてエピソードが頭を過ったり。
私はやっぱり昔の曲に思い入れがあるので、「When I Paint My Masterpiece」や「Desolation Row」辺りの味わいが格別でしたね。観客達はどんなにアレンジが違っても最初の一説を聞いただけで拍手喝采ですから、相当マニアな方々が集まってらっしゃったのでしょう。ディランが次から次へと繰り出す曲達を一瞬でも聞き逃すまいとする、一種独特の緊張感に包まれていました。そんな中、一際大きな拍手が上がったのは「Don't Think Twice, It's All Right」でしたね。名曲ですよね。私も大好きな曲なので、オー!この曲やるんだ!と驚きつつも、その演奏と歌に聴き惚れました。この曲をギターではなくピアノを弾き語るディラン。カントリー風味の加わった現在のアレンジがまた素敵なんですよ。
ボブ・ディランのライヴは、バック・バンドが素晴らしいとよく言われますが、今回もチャーリー・セクストンを始めお馴染みのメンバー達が、アダルトなスイング感を醸す極上サウンドを奏でていました。個人的にはドニー・ヘロンのスティール・ギターですね。曲によってはマンドリンを弾いたり、彼の貢献が現在のディラン・サウンドに味わい深い色彩を与えていました。このバンドにボブ・ディランのピアノが絡み、さらにあの歌が乗る訳ですから。もちろん、昔のような声ではありませんよ。でもディランの声はやっぱりディランの声なのです。ディランの歌は、ディランの歌以外にあり得ないのです。そんなディランの歌の存在感を、フジという広大なフィールドゆえに、あらためて実感させられたライヴでもありました。
古い曲、最近の曲、名曲からレア曲まで、ヴァラエティーに富んだセットリストに、おそらくフェス仕様でありながら、単なる代表曲のオンパレードにはならないのがボブ・ディランらしいな、と思ったり。しかも、アレンジがまったく違って別の曲のように聴こえたりするんですから。だからこそ、60年代、70年代の曲と、「Thunder On The Mountain」「Make You Feel My Love」「Early Roman Kings」「Love Sick」といった比較的最近の曲が違和感無く並ぶんでしょうけどね。とにかく全体を通して、古い曲も、新しい曲も、全てが夢心地なライヴでした。
個人的なハイライトは「Ballad Of A Thin Man」。大好きな曲。この曲をフジロックで聴けるなんて。出来れば併せて「Like a Rolling Stone」も聴きたかったですが、それはまたいつか。そして最後は一際盛り上がった「Blowin' In The Wind」。やっぱり最後はこの曲ですか!!これがまた素敵なアレンジでしたね。
フジロックで観たボブ・ディラン、時おり見せてくれた笑顔と共に、一生忘れないでしょう!
ちなみに、「Blowin' In The Wind」しか知ってる曲が無かったという我が妻にして、「ず〜っと聴いてられるライヴだったし、このままず〜っと聴いていたいライヴだった」。そんなライヴでもありました。
01. Things Have Changed
02. It Ain't Me, Babe
03. Highway 61 Revisited
04. Simple Twist Of Fate
05. Duquesne Whistle
06. When I Paint My Masterpiece
07. Honest With Me
08. Tryin' To Get To Heaven
09. Don't Think Twice, It's All Right
10. Thunder On The Mountain
11. Make You Feel My Love
12. Early Roman Kings
13. Desolation Row
14. Love Sick
15. Ballad Of A Thin Man
16. Blowin' In The Wind