mola_circus モラを楽しむ

パナマのクナ族が着ているモラ(ブラウス)は、模様がまるで絵画のようです。いっしょにモラを楽しみませんか。

直島②

2020-11-14 | 高松
直島には三つの美術館の他、
前回書いた草間彌生「南瓜」のように、野外に設置された作品も多数あるようです。

つつじ荘から出ている美術館行きのシャトルバスの車窓からも、
カラフルな「らくだ」や「象」を浜辺に見ることができました。

目的地のベネッセハウスは、
美術館とホテルの機能を兼ねた施設です。





島の南部の高台にあって、
とても眺めの良い所でした。









美術館は地下1階、地上2階建の建物で、
安藤忠雄設計により「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに建てられ、それぞれの場所にゆったりと現代アートが設置されていました。





美術館の内部はもちろん写真を撮ることはできませんでしたが、



大竹伸郎 「シャブヤード・ワークス 船底と穴」

外に設置されたものもあります。



レストランからも見えるのは、



杉本博司 「タイム・エクスポーズド」

「海景」シリーズです。

こんな外に作品がと思ったのですが、
作者自身によって展示構成され、
風雨や日光に晒されて風化することも、作品自体が内包するテーマに合うのだそうです。

難しいことは分かりませんが、
現代アートは、それぞれが感じることを感じとれればそれでいいのでは思います。


ちょっと一息しましょうか。




昼食に鯛の押し寿司をいただきました。


次に行ったのは、
地中美術館です。



チケットセンターから入り口までは「地中の庭」があり、モネの愛した池が作られ、草木に花も咲き、美術館へと誘います。





こちらもなだらかな坂を登った所にありました。




これはパンフレットを写したものですが、
このように地中美術館は、
やはり安藤忠雄設計により、
そのほとんどの建物が地中にあります。

山の上に開いたコンクリートの形により、
それがどの作品の部屋かが後になって想像できました。

地中美術館は、3人の作家のために作られた美術館です。

クロード・モネ、最晩年の「睡蓮」5点が飾られている部屋は自然光のみで鑑賞します。靴を脱いでスリッパに替えての鑑賞でした。
何故かわからないのですが、床の構造のせいでしょうか。

長方形の天窓の下は、ウォルター・デ・マリアの
「タイム/タイムレス/タイム」という作品が置かれ、階段を登る、見る者の動きにより光の当たる位置が移動して、表情が変わります。
また、日の出から日没の間も、表情が刻々と変化するそうです。

ジェームズ・タレルは、
なんといっていいか分かりませんが、
光そのものをアートとして提示し、
私たちを不思議な空間に立たせました。
こちらでも靴を脱いで、作品と向き合いました。

どの作品もただそのためにだけ作られた空間を有し、異彩を放っていました。

私の拙い文では伝わらないことと思いますが、
興味のある方は検索してみてください。
作品も観ることができます。


地中美術館は、ネットでのチケット予約が必要でしたが、この日は空いていることもあって、当日チケットが手に入りラッキーでした。




港に帰る頃には、
日もだいぶ傾いてきました。






ゆっくりと美術館を楽しみ、輝く海も見てこられて、良い一日でした。













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2 コメント

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Unknown (つぶやき)
2020-11-14 17:31:40
こんばんは。

今回はアート三昧の旅でしたね。こういうのは美しいとか心打たれるというのとはちょっと違いますね。
写真の鳥居なんですが、高さというか脚というか短いですね。砂に埋まったんでしょうかね。
いえいえ、拙い文どころかこれほど描写できるなんて感心して読んでいました。
私も目に写る風景をうまく描写できるように、ボーっと歩かず目を凝らしていなければ(-_-;)
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Unknown (chiyoe)
2020-11-15 09:10:34
おはようございます。 つぶやきさん

鳥居の短いのが目に入ったのですが、
多分最初から短く作られたのかと思いました。

近くに牧水の歌碑もありましたが、
八幡神宮宮司に案内されて、この地を訪れた時詠んだようです。

関連などは分かりません。

浜辺が松林へと続き風光明媚な所です。
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