銀河後悔日誌、つぶやき

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武四郎の碑に刻まれたアイヌ民族

2006-09-02 18:06:20 | 常用平易な日々
 9月2日付夕刊読売新聞北海道版の14ページに、「松浦武四郎の碑巡り 完結」と題し、我が恩師杉山四郎の新著『増補改訂 武四郎の碑に刻まれたアイヌ民族』の紹介が載っている(杉山師の写真入り)。

 ずっと前に出版された『武四郎の碑に刻まれたアイヌ民族』の改訂版だが、載せられた碑の数はさらに増えた。未発見だったものもあれば、その後建立されたものもある。
 松浦武四郎という人物は、“北海道の名付け親”と言われる。「北海道」という名前をズバリ付けたわけではないが、いくつかの案の中から「ほっかいどう」という読み方が採用されたわけだ。
 武四郎は、アイヌ民族の助けを借りて、道内をくまなく探索した。それを基に各地の地名の設定にも尽力した。道内の国郡名選定は、彼の手による。その付けられた名前が、現在でも使われつづけているのだ。
 「道内をくまなく探索した」ことで、道内にくまなく顕彰碑などが建てられている。それを杉山師がくまなく探索し、写真を撮り、碑文を書き写し、本書に活かされている。
 「くまなく探索」と言っても、碑によっては山の中にひっそりと建てられていて、とても見つける人はなかろうと言う場所に立てられていたりと、一つ一つの碑にドラマがある。「碑に歴史あり」と言えよう。

 原稿用紙に書かれた師の文章を預かり、今回もわたしが「ワード」で打ち直した。本当は勝手に修正すべきではないが、漢字・平仮名の不統一などは、発見次第こっそり修正してしまった。師が何も言ってこないから良いのだろう(笑)。

 本日誌の文章も、実は師の文体に似せている。と言うより、何べんも入力しているので、その方が書きやすかったりする。


 『増補改訂 武四郎の碑に刻まれたアイヌ民族』は、1冊1,200円である。興味のある方はご一報ください。まあ、いないだろうが…。

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