<歌詞の分析はフロイド心理学の細かい議論のように退屈なものと決まっているし、どちらにしろ、それは評論家の領域に属する。ぼくの興味は心のなかで起こっていること、いいかえれば、過去に書かれたことばが現在にすべりこむときに起こる変化にある。>(サム・シェパード 『ローリング・サンダー航海日誌 ディランが街にやってきた』河出文庫)
「主観」を蛇蠍のごとく嫌う人たちがいる。自己防衛と自意識の肥大。これも「判りやすさの時代」なのかとも思う(このキャッチフレーズも相当「判りやすい」けれど)。主観のない言葉なんて何にも動かないし、面白くない。
『ローリング・サンダー航海日誌』を読んでいて、そう思う。
「主観」を蛇蠍のごとく嫌う人たちがいる。自己防衛と自意識の肥大。これも「判りやすさの時代」なのかとも思う(このキャッチフレーズも相当「判りやすい」けれど)。主観のない言葉なんて何にも動かないし、面白くない。
『ローリング・サンダー航海日誌』を読んでいて、そう思う。