徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

毎日がトーナメント/第24節 名古屋戦

2010-09-26 18:57:32 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日はアウスタで名古屋戦
まさかここまでスコアに差が出るとは思わなかったが、前半から後半最初の得点までの内容は明らかに清水のゲームだったと思う。またしてもオカが外しまくっていたのには嫌が予感がしたが、いくつかのチャンスで決めることが出来ていたら、と思わないでもない。
前半はかなりタイトで、面白い内容だったので、ハーフタイムには<1点勝負かもしれない>と思ったし、相性が良くないレフリー西村の挙動から<誰かにレッドが出るかもしれない>と思った(それは勿論、プレーが荒っぽい名古屋の方に、である)。
前者は外れたが、後者は当たってしまった。
西村がいかに否定しようとも、無意識のうちに西村に岩下への偏見と先入観があるのは間違いない。これではフェアなレフリングなどできない。確かに得点機会の阻止には見えるが、これに関してはもはや運がなかったと思わざるを得ない。追いつくために平岡を下げた直後に岩下が退場し、もはや切るカードも使い切ってしまったという健太の運の無さもあった。もう打つ手がなく、見守るしかないというのも、これブラック・バースデーだよなあ。

エダの得点で「勝てる!」と思ったのは確かだ。
しかし3分後には同点ゴールを許し、短い時間に立て続けに2失点を喰らってしまった。実力差というよりも息をつかせないで畳み掛ける名古屋の意思が上回った。数字でゲームを語ることもできるのだろうが、メンタルがゲームに大きく作用する現実をまざまざと見せられたように思う。とにかく最初の失点(同点ゴール)があまりにも早すぎた。

4失点目が入った瞬間にスタンドから観客が動き始め、5点目であからさまに席を離れ出した。まあ、さすがにゴール裏にはそんな「お客さん」はいないだろうが、あれはスコアと同じぐらい悲しい光景だ。あの光景はきっとプレーヤーの視界にも入ったことだろう。
それはどこかで最近観たことがある風景だと思った。W杯で南アフリカ代表が予選敗退を決めたゲームの客席の風景だ。淡い期待を持ちながら、案の定史上初の開催国の予選敗退という不名誉に苦笑いを浮かべながら席を立つ南アフリカの国民たち…。正直ハングリーさに欠けて、良くも悪くも諦めのいい静岡県民と重なるんだよ。
そんな諦めが良くっちゃ勝てるものも勝てないよ。
終了のホイッスルが鳴る最後まで、オレたちはそれ観なければいけないのだよ。優勝の喜びはそんな悲しい光景の積み重ねの上にある。

勝ち点はあと30ポイント稼ぐことができる。
ナビスコ、天皇杯、そしてリーグ戦。これからは毎ゲームがトーナメントだよ。
次は29日水曜日にナビスコ準決勝、広島戦。
本当に下を向いている時間などないよ。

伸二「先のことを考えるというよりも、僕らは勝点3を積み重ねなければ意味はないので。それしか残る道はないし、自分たちの力をこれからもう一度、シーズンが終わるまでしっかりと出して。(中略)もちろん、まだ優勝は諦めていない」(J'sGOAL 9月25日付

喧嘩必勝法というのは腕力の強弱ではなく勝つまで喧嘩を止めないことだという。
やっぱり優勝するのも優勝するまで諦めない奴だよ。
今週末の鹿島戦のチケットは買って来た。勝つために鹿島へ行く。