1日の夜に玄海原発の運転再開が発表され、うずうずしていたところで予定の23時が過ぎた。
うずうずしたまま翌朝を迎えていたところに、某団体が九電東京支社前で抗議活動をするという情報がTwitterのTLに流れてきたので、強引に仕事を中断させて有楽町へ向うことにした(こっちも強行だ)。
やらせ問題もうやむやにした形で運転再開を強行した九州電力。いくら九州が九電王国であろうとも、フクシマの先行きだって不透明な状況での運転強行は暴挙以外の何物でもない。いまだに国内で最悪の原発事故が進行中であり、放射能への不安感が払拭どころが増大している中で運転を強行しなければならない、その神経がまず理解できない。
憶測や陰謀論は結構だが、テメエラソレデモニンゲンカ、そういうことである。
bc君@bcxxxが作ったプラカードを近所のセブンイレブンでネットプリントして有楽町に急いだ。
抗議活動は17時から始まった主催団体の活動が一時間ほどで終わってからが本番だった。
周囲には他のデモでよく見た顔が残っている。多くの人がbc君のプラカードを持っているのだから、別に挨拶をしたことがなくても、知り合いでなくても、要するに同志みたいなものである(bc君は自分でプリントしたプラカードを現場で配っていた)。
数十人ほどの有志が九電東京支社前に残り、スピーチとコールを繰り返した。
スピーチのマイクを持った女性たちは時折涙声になりながら九電に問いかけた。子どもを疎開させ、東京に残っているらしい男性のスピーチは心揺さぶられるものだった。スーツ姿で参加していたTwitterの論客であるノイホイさん@noiehoieは、まったく「右から」デモでの立ち振る舞いと同じように筋の通ったアドバイスと罵倒を、警備の警官と九電に向けて投げつけた。さすがは右翼である。こんなに右翼を心強く思ったのは初めてだ。
そんな中、警備に来ていた警察官の背後にスーツの集団がいた。途中で@Misao Redwolfさんが彼らに話しかけていた。そのときは「警察関係者」と答えていたようだったが、それ以前に集団の中にいた何人かがビルの中に消えていったのを覚えている。つまり、やはり、デモ活動をしているオレたちの前で、警官に守られながらこちらを生温かい表情で見ていたのは九電関係者だったのではないか(しかも警官はなぜ“彼ら”を守るのか)。少なくともビルの中には“誰か”がいたのだろうし、4時間近くに及んだデモ活動の最中にビルから出てきた人々の中に関係者がいなかったとは思えない。
そのことを思って、ずっとムカムカしていた。コールにも力が入った。途中から集団のリーダーになっていた平野君@Fancy_karateも完全に吼えていた(途中から彼の叫びはガオーとかギャオーに聴こえた)。
彼の叫び声に、OLは「こわーい」とつぶやきながら通り過ぎていった。
しかしオレたちは怒っていたのだから仕方がない。だって確かに“彼ら”はそこにいたのだから。
彼らにオレたちの声は届いたのだろうか。彼らはどんな気持ちで聞いていたのだろうか。それが知りたい。
デモ終了後に仕事先に電話してみると別件の仕事がトラブっていて、別の意味で身体が熱くなった。