徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

数の力

2012-01-06 04:15:07 | News
数(マス)というものをそれほど真剣に考えてこなかった人間が、具体的に数を意識するのは無茶なところはあるのだけれども、2012年はこれまで以上に「数」を意識していきたい。
しかし数とはやはり人数なのか。それとも時間の長さなのか。少なくとも現状ではデモや署名は人数でしか評価されない。

「原発住民投票」(東京・大阪)が佳境を迎えている。
今月9日の締め切りが迫っている「大阪市原発市民投票」は、5日現在で署名数36,213筆(必要法定数42,670)と、残り4日であと約6,000筆。また2月9日締め切りとなる東京の原発都民投票は目標数30万筆を目指して活動中であり、大阪の締切日である9日には武蔵野公会堂大ホールで中間報告会が行われる。
政治という数の世界と同じ土俵に上がり、正当なプロセスを踏んで脱原発にシフトしていくにはとても面倒な手続きがあり、時間もかかる。この「原発住民投票」の動きも、この署名活動がクリアされたとしてもまだ条例制定を求める第一歩にしかならない(主要繁華街の署名ポイントならば都民は誰でも署名できるのだけれども、個人の受任者の署名集めには実に面倒な制限がある)。
しかし、それは「数」という同じ土俵で相撲を取るためには必要なことなのだ。

14日・15日にはパシフィコ横浜で「脱原発世界会議」が開催される。期間内にシンポジウム、トークライブ、映画上映などが催され、脱原発のメッセージを発信しようということらしい。同時に14日には横浜市内で首都圏反原発連合も参加するデモンストレーションが行われる。「発信」という意味ではシンポジウムやライブよりも、むしろこちらの方が本編だと思うのだが、これもまたイベントの一部だから仕方がないということか(勿論イベント自体に否定的ってこたないですが)。

数というのは本当に面倒だ。署名やイベントというのは実に手間と時間がかかる。
ということでオレにとっての「数」とは、旧来のデモや署名、イベントの参加者数ような「人数」、もしくはオキュパイのような「時間」の問題ではなく、行動の「回数」ということになる。小規模であっても同時多発、または少人数であっても時間的に途切れることのない行動の継続。Twitterそのものが急激に何かを動かしたり、起こす力になるとはもはや思わないけれども、その「呼びかけ」は回数を稼ぐきっかけにはなる。
その、頻発する「数」はきっとマスコミも無視できないだろうと思う。イベントやオキュパイよりも、頻発という「数」にこそ、なかなかデモれない日本人を巻き込んでいく可能性があるんじゃないか。
渋谷がデモの街になったようにね。

(修正)
誤解を招くといけないので「国民」投票を「住民」投票に修正。中途半端な選択肢について議論を呼んだ「国民投票」については、東京の結果が出次第、稿を改めたい。