徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

君はすばらしい

2012-02-18 22:14:38 | Music



オレはキリスト教徒でも何でもないんだが、忠さんのオリジナルゴスペルは本当にいい(この動画の「絵」もとてもいい)。
気分的には「勝利者」なんだが、今、そしてこれから戦う人たちへ向けて。

神やイエスの部分は大目に見てください。

IMAGINE FUKUSHIMA

2012-02-18 19:29:23 | News


IMAGINE FUKUSHIMA 展

おおくぼひさこさんも参加し、オリジナルプリントを出品されるそうです(売り上げの一部を支援にあてるという趣旨の模様)。

会期:2012年3月1日(木)-6日(火)11:00~18:00(最終日16:00迄)
会場:コート・ギャラリー国立(ギャラリー2)
   東京都国立市中1-8-32(JR国立駅南口より徒歩1分)TEL:042-573-8282 
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楽しむとか友だちとか

2012-02-18 18:49:35 | News
「オレは楽しむためにデモ行ってんじゃねぇ」
「コミュニティを求めてデモに行ってんじゃねぇ」

と、思わず書いてしまう気持ちはわからないでもない。
野暮な文句で煽られてしまうと、売り文句に買い文句になってしまうのも仕方がない。

しかし「楽し」んでしまう人がいることも、コミュニティを求めてしまう気持ちを無理やり否定することもない。
反/脱原発を心の中では思っていても表現できない人が大多数の中で、同じ思いを抱いている人たちが集まってしまえば、そこでは互いに友人のような共感を覚える人もいるだろうし、出会ってしまえば楽しくなってしまうのは仕方がない。
そんな気持ちを否定しちゃいけない。
それはオレたちの<本気>や<真剣>を測る尺度ではないのだから。
ましてや、それはコミュニティ内の話であって、外側にいてあわよくば揚げ足を取って文句を言ってやろうと思ってる輩には関係のない話である。「関係ない」のにわざわざ絡んで文句をつけて「関係を強要する」という行為をストーカーと呼ぶのだ。

しかしながら互いに意識を共有している関係ならば、無理に突き放す必要はない。
敵意を剥き出しにしているような連中を相手にしているわけではないのだから、その関係の中でコミュニティを築いたり、個人的な関係を結んでいくのはまったく悪いことじゃない。

てか、どちらにしても問題と対峙していく道のりは長いんだから、「関係」に気負いすぎると疲れちゃうと思うのだ。
疲れるのは問題だけで十分。

さからいさえしなければ/安部公房「友達」

2012-02-18 03:51:54 | Books


「さからいさえしなければ、私たちなんか、ただの世間にしかすぎなかったのに……」

原点なんていう偉そうな背景はないのだけれども、子供の頃からずっとトラウマのように安部公房の戯曲『友達』(1967)の有名なの台詞が頭から離れず、時々思い出す。
有名な作品だし、改めて書くことでもないのだけれども『友達』はそれ以前に書かれた『闖入者』という小説を下敷きにしている。下敷きにしてはいるが、作者曰く、
<テーマもプロットも、まったくちがっている。もし、脚色と原作が同一人物でなかったら、二人は生涯許し合えない敵になってしまうだろう。私が、私自身であったことを感謝する。>(安部公房『友達/榎本武揚』河出書房 あとがき)

タイトルの通り、一人のサラリーマンの部屋に見知らぬ家族が押しかけ住み着いてしまうという悪夢のような物語なのだが、一方が権利を主張する「闖入者」としてが描かれるのに対して、もう一方は(少なくとも一見)悪意のない「友人愛」「隣人愛」を押し付け、部屋に居座り、主人公を死に追いやってしまう。安部公房はさらにこう書いている。
<非常な多数決原理で襲いかかった「闖入者」たちが、こんどは、親愛なる同朋として、「友情」の押し売りをはじめたというわけだ。プロットには共通性があるが、テーマはすっかり変質してしまった。「闖入者」を「友達」という、いささかトボケた題名に変えることによって、私は偽似共同体のシンボル(明治百年、紀元節の復活、等々)に対する、われわれの内部の弱さと盲点を、その内部からあばいてみようと考えたわけである。>(安部公房『安部公房全集』新潮社 「友達―『闖入者』」)

89年だって思い出したし、2012年も思い出している。

ところで、同じようなプロットが藤子不二雄A(安孫子素雄)先生の『笑ゥせぇるすまん』のエピソードとして描かれているそうなのだけれども、オレ、アニメ版の「サザエさん」でも観たような記憶があるのだけれども、これは空脳だろうか…。
一時期そういう悪夢見てたもの。