オレが到着した頃は20、30人程度だったと思うのだけれども、20時を過ぎた時点で、100人を超える人たちが経産省前の抗議に参加した。もう雪になるんじゃないかというような猛烈な寒さの中で、である。
この夜も次々とスピーチのマイクを持つ人が現れた。
男性は概ね最初からキレ気味が多いのだけれども、女性の場合は始めは穏やかに、諭すように、または泣きを交えながら語るのだけれども、最終的にはブチ切れというのがこのところのパターンになっている。
それでいいのである。
オレたちは怒っているんだから。
オレたちは<学級委員>に手を挙げただけの人間に好き放題させるほどお人好しではないわけだ。
東電の西沢社長が「値上げは権利」と言い放ったように、オレたちには大臣と経産省に原発と再稼動を止めさせる権利がある。
「人として」と彼らに求め、責める人もいるわけだが、「子供を守る」のも「未来を守る」のも「原発を止める」のも「再稼動を止める」のも、言うまでもなく彼らの「仕事(の一部)」である。
そして彼らは誰にお願いされ、頼まれたわけでもなく、自分からその「仕事」を選んだのだ。
厳しい寒さの中で叫ばれるスピーチに耳を傾けるもの、当然彼らがしなければならない「仕事」なのだ。
やはり彼らは参加者に「温かいお茶」を出すべきだろう。
それは確認しておきたい。