徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

次の戦いへ/4.13首相官邸前抗議

2012-04-14 02:22:44 | News


抗議の終盤、傘も挿さずに雨に打たれながら、関係閣僚会議での(意味不明の)再稼動容認のニュースを聞いて、かなりささくれ立った気分になっていた。抗議の列からあちこちから怒号が飛んだ。

終了を告げるアナウンスに前方の一部ではパラパラと拍手が起こった。
無性に腹が立った。こんな場面で、何のために、誰のために拍手する必要があるのか。とても拍手しようなどという気分にはなれなかった。「拍手なんかするな」何度も怒鳴った。
そういや電車で官邸前に向かう間にEDCさんの「にぶい奴らのことなんか知らない」をリピートして聴いていた。こんな場面に至っても、お互いを慰労するような温い拍手をするのは、なんてにぶい連中なんだろうと思った。

ところが抗議が終了すると参加者は国会議事堂前駅の3番出口へ歩きながら、声を合わせるわけでもなく、ひとりひとりが口々に「再稼動反対」を叫んでいた。
平野君の冷静な呼びかけがなければ、本当にもう一歩踏み込む連中がいたんじゃないか。確かに現場はヒートアップしていたし、そうなってもおかしくない状況ではあった。北朝鮮の「事実上のミサイル発射失敗」のニュースに併せてこんな重大事を発表し、「地元の一部」でしかない、一地方自治体に判断を丸投げするとはインチキにもほどがある。
そこで平野君は抗議の継続を呼びかけた。
多くの参加者はその呼びかけに応え、官邸に背を向けて、ひとりひとりが「再稼動反対」を叫んだ。
それは本当に感動的な光景だったと思う。それは戦いが次の段階に移ったことを意味するのだから。

まあ、それでも、やはり抗議の「現場」で自分たちのために拍手をする気分にはなれないけれども。
もう一度書く。
拍手をするよりも、一秒でも長くプラカードを掲げ、一回でも多くコールすべきだ。