土曜日はアウスタで鹿島戦。2日前なのにもうずいぶん前に感じてしまうのは、もう30分後には仙台との決戦が迫っているということもある(まあ例え勝ったとしてもまだ順位は逆転できないわけだが)。
ゲームは昨年のホーム名古屋戦を思い起こさせるような完勝だった。
早い時間からサイドへの大きな展開を繰り返し、鹿島の中盤を揺さぶると、両ウイング、サイドバックが幾度となく広大なスペースを突いてチャンスを作り続ける。
また前半5分という早い時間に先制点が決まったのは両チームのゲームプランに大きな影響を与えた。言ってみれば惨敗したガンバ戦のガンバの戦いをトレースしたような内容だったといえるんじゃないか。今季、いくつかの負けが、その後の戦いの糧になっているというのは本当に素晴らしいことだと思う。思えば健太時代もガンバには早い時間に先制点を与えてしまい、完全にゲームをコントロールされて完敗というゲームが何回もあった。
ある程度プレッシャーがかかり続ける伸二にボールロストが多かったのが気になったが、その分、河井の動きや身体の使い方の質は村松同様に高く、中盤に安定感を与えていたと思う。
元紀の3点目を中継で改めてみると、鹿島のセットプレー崩れから、セカンドボールを拾ったタカがキープしてからの高速カウンターだったとはいえ、タカの中盤起用というのもあながちスクランブルの産物とも思えない。いまだにトップレベルのキープ力を持つタカが中盤にいるのは、それはそれで魅力的ではある。そうなるとガンバ戦は何だったのかということにもなるが、3失点目はともかくやっぱしあの1点目、2点目の失点はアンラッキーだったのだとしかいいようがないんじゃなかろうか。
これで連勝、9戦が終わっていまだに連敗なし、ドローなしで2位に浮上。
今日はいよいよこれから無敗の首位である仙台と対戦する。
仙台のように負けなし、不敗というのもそれはそれで新聞の見出しにもなるけれども、もちろん勝ち越していなければ意味がないけれどもドローがないというのもそれと同じぐらい素晴らしい「結果」だ。とにかく勝ち点を積み重ねたいシーズン前半戦でドロー(勝ち点1)というのは、やはりどう考えたって負けに等しい。
今日もそんな「結果」が欲しい。