神楽坂の事務所で、この歌のSIONの声が流れたときの凍りついた空気は今でも記憶に残る。
女子は苦笑した。
当たり前だろう、冷笑的な女たちにわかるわけがない。これは男の歌である。
…というか、冷笑的じゃなくても普通凍るか。
岡本さんの言葉を絞り出すように歌うSIONの声が素晴らしく、物凄い焦燥感と寂寥感を覚える。
しかし、あと一歩踏み出す少しの勇気も受け取る。
でもいいですよ。この曲が収録されているアルバム(岡本おさみ アコースティックパーティー with 吉川忠英)。
UKプロジェクト色濃厚なわけですが、全曲が素晴らしい岡本おさみカヴァーアルバム。
中川敬の「落陽」や加川良の「ウイスキー色の街で」なんてのはハマり過ぎ。
このアルバムが素晴らしすぎて、結局参加ミュージシャンほぼ全員にコメント取材しまくったという(アミューズ除く)。
(追記)
忠英さんの美しいギターが聴けるのはうつみようこ姐さん&今野英明の「あの夏、ふたりは」。
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