健太「あす戦うことがわれわれの目的ではなく、あす勝つことが目的。大分さんには決勝に出たことを楽しんでいただいて、われわれが勝ちたいと思います」
ヤマザキナビスコ・飯島茂彰社長「清水は12年前にカップを持ち帰っているので見るだけにして、今回はぜひ大分に持ち帰ってほしい」
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スポニチ10月31日付)
土曜日。ナビスコカップ決勝「大分トリニータ対清水エスパルス」。
協会、リーグ、中継局どころか、スポンサーの意向まで働いたようで、前日のニューヒーロー賞に続いて、ゲーム前イベントのナビスコ・キッズイレブンでも大分に敗退。肝心の本番も大分の緊張感溢るるディフェンスにすっかりゲームをコントロールされ、ここ数節調子の良かった攻撃陣も不発で健太の挑発もあっさり返り討ち。
ファイナルの緊張感からスムーズさを欠くコンビネーション、オカ、一樹をガチガチにマークされ、大事な局面はガイジンのドイスボランチに潰され、ミスを突かれた何てことのないクロスを併せられて先制、焦って前がかりになったところをカウンターで駄目押しを喰らう……という、ゲーム前に頭の片隅にあった敗退シュミレーションを最悪の形で完璧に実現された。爽やかに完敗を認めたい気持ちも分からないでもないが、こんなもんは完敗でもなんでもない。シャムスカの指揮の下、見事なコンセントレーションでミッションを完遂した大分のプレーヤーは賞賛に値するが、完敗というのは力を出し切って敗れ去ってこその完敗であって、こんな不完全燃焼は完敗ではない。清水のプレーヤーがピッチ上で見せるフェアで、クリーンで美しいプレイは俺たちの誇りだが、いつまでもグッド・ルーザーでいる必要はない。
はっきり書こう。悔しいんだよ。
兵働「まあ自分たちの良いところを消されたっていうか、何も出せず終わってしまったっていうところは非常に悔いが残りますね」
Q 取材受けてるときに、(大分が)シャンパンファイトかなんかやって次々(選手が控え室から)出てくるときに、すごい目で見てたね
和道「それはもう『うるさい』と(記者笑)。『俺ら帰ってからやれ』と。普通にうるさい」(以上
Sの極み 11月2日付)
オラが町のクラブの優勝ってことで(実際はそんなに単純で、ナイーブで、クリーンではないけれども)、メディアが高校野球ノリの大分目線の論調ばかりなのは仕方がないとはいえ、ここまで出汁扱いされて、それでも温和な静岡県民は黙っているのか……でも、なァ……。
期待度MAXだったから終わった瞬間には本当に凹んだよ。福岡で見た赤いサラリーマンよりがっくし肩を落としましたよ。脱臼するぐらい落としましたよ。飲めない酒も飲んだよ。吸えない煙草も吸ったよ。ホルモン焼きもたらふく食べましたよ。美味しゅうございましたよ。フテ寝してから新聞を読んでまた泣いた。
しかし自らを証明する戦いは終わらない。
今月5日には天皇杯4回戦が日本平で行われる。サポーターならば11月5日の日本平のスタンドでプレーヤーたちを鼓舞するだろう。たとえ何の事情があろうとも、である。日本平やから。
Q 最悪のシナリオはあと全部負けちゃうことだよ
和道「そんなことはないでしょ。普通にやれば負けないですよ。それが難しい。でも日本平やから大丈夫です。休んでなんかいられない……正直」(以上
Sの極み 11月2日付)