2007-02-02のドコモ社長決算発表の会見で,気になった4つのことについて,感想を書いておくことにする。社長さんが言ったことを聞いたことに対する感想である。
[1]現状のままSIMロックを解除した場合には,端末と契約回線並びにサービスとの関連付けができなくなるため,Eメールの送受信やiモードなどのパケット通信サービスが利用できなくなる。よって,音声通話とSMSのみの端末しか提供できず,これまでのようなサービスを提供することはできない。(ドコモ端末にソフトバンクのSIMを入れても)iモードボタンからYahoo!ケータイにアクセスできるわけではない」だからSIMロックを解除しても不便になるだけ。
感想1:
素人を煙に巻く稚拙な発言であり,利用者をこ馬鹿にしてるなと感じました。まず,現状を肯定しているが,SMSは通話並みの相互運用性を確保されていませんね。ソフトバンクとドコモとの間ですら駄目な場合があるし,まして海外のWCDMAやGSMとの相互運用性が駄目駄目です。そして,Yボタンとiを押した後の動作すなわちパケット通信の接続手順を,利用者の為に,標準化しようという発想が無いから,Yボタンとiボタンの互換性が無いだけのことではないのでしょうか。NOKIAの標準仕様の端末を御覧なさい。通信プロトコルの標準仕様に準拠して作られていますから,標準的なことなら全てどこのキャリアのSIMでもちゃんと使えるし,どこのメールサーバであろうとちゃんとメールが使えるし,webアクセスもできる。なんでもかんでも全部自前で用意して,利用者はその中だけで一生を暮らせというのは,もはや通用しないんじゃないでしょうか。それよりも,利用者が便利になるように,標準化を進めて欲しいと思います。ドコモが日本の産業を牽引している部分もありますが,がめつ過ぎるのもどうかと思います。ついでに言っておくと,端末と基本料通話料通信料その他全体として日本の利用者からめつくとった利益で,山王に金ピカのビルを構えたり,オランダの携帯電話網の整備に結果的に莫大なお金をみついでしまったりといった失敗をするのも困ったものです。
[2]SIMロックを解除するのであれば(インセンティブモデルも廃止し)正価に近い価格で販売するか,期間拘束のある回線契約を行わないと経営が成り立たず競争にならないからユーザーの利益にもならない。
感想2:
そんな大昔の言い訳を今頃言っても全く通用しないのに,よくぬけぬけと再び言うものです。ソフトバンクが端末の価格を明朗会計化したのを知っていると思います。あとは,日本の利用者が選ぶ番です。ドコモのFOMAもソフトバンクの3Gも同じ周波数帯ですので,800MHz帯を利用するauよりもつながりにくいという不利な土俵が同じになりました。今後が楽しみです。
[3]W-CDMAを採用するNTTドコモとソフトバンクモバイル,3月に新規参入するイー・モバイルでは通話とSMSに関しては互換性があるが,CDMA2000を採用するキャリアはKDDI(au)しか存在しないから,au端末でSIMロックを解除する意味が無い。また競争条件が著しく変わってしまい不平等競争をもたらす。
感想3:
auのSIMロックはひどくて,キャリアロックよりもきついまさしくSIMロックです。auは,まずSIMロックを解除してせめてキャリアロックにして欲しいものだと思います。そういう意味で,au利用者にとってSIMロック解除の意味は大きい。それから,競争条件が著しく変わること変えることこそ,健全な市場競争原理ではないのでしょうか。
[4]新端末の発表から発売までの期間が長くなる傾向にあるが,本来であればもう少し余裕のある発表をしたいが競争上開発発表を前倒ししている。
感想4:
昔オーディオ機器産業で,ラジカセに機能をてんこ盛りにする競争がまじめに繰り広げられていた時代がありましたが,変てこでおかしいですよ。くだらないですよ。いまが,たまたま,通信基盤を持ったドコモのような会社が携帯電話端末の全数買取により自社ブランド販売を始めたのであって,その延長線上に,思いがけなく,「比較的常時携帯する小型電子機器」という市場にモノを提供できる立場になってしまったのではありませんか。そして,いまだにボヤボヤしてて,あいかわらず電話屋の発想で「比較的常時携帯する小型電子機器」をとらえているから,つまらない端末しか出てこない。また,一方で,端末メーカはと言えば,ドコモが全数買い取ってくれるものだから,こじんまりとしたことなら自分で考えられる程度の下請け工場に成り下がっている。当然NOKIAと対等になんて競争できる製品を作れなくもなってしまうわけです。しかも最近はSamsungに負けてますね。そのうちMotorolaにも負けるのではないでしょうか。NECとPanasonicは,もっとしっかりしないといけないと思います。しっかりできないのだったら,いやたぶんそうだろうから,「比較的常時携帯する小型電子機器」部門を完全に別会社にしてしまったらいいと思う。NOKIAでは,しっかりした「比較的常時携帯する小型電子機器」の事業のできる人がNOKIAの社長になれるのではないでしょうか。もはや日本の大手携帯電話端末メーカでは,電話だけうまくできても駄目なんでしょうね。掃除のうまい人は,商事会社なんかで掃除のおじさんしてたらもったいなから,掃除会社に移るか作るかしたら社長になって,もっともっとひとの役に立てるじゃないのかと思います。
[1]現状のままSIMロックを解除した場合には,端末と契約回線並びにサービスとの関連付けができなくなるため,Eメールの送受信やiモードなどのパケット通信サービスが利用できなくなる。よって,音声通話とSMSのみの端末しか提供できず,これまでのようなサービスを提供することはできない。(ドコモ端末にソフトバンクのSIMを入れても)iモードボタンからYahoo!ケータイにアクセスできるわけではない」だからSIMロックを解除しても不便になるだけ。
感想1:
素人を煙に巻く稚拙な発言であり,利用者をこ馬鹿にしてるなと感じました。まず,現状を肯定しているが,SMSは通話並みの相互運用性を確保されていませんね。ソフトバンクとドコモとの間ですら駄目な場合があるし,まして海外のWCDMAやGSMとの相互運用性が駄目駄目です。そして,Yボタンとiを押した後の動作すなわちパケット通信の接続手順を,利用者の為に,標準化しようという発想が無いから,Yボタンとiボタンの互換性が無いだけのことではないのでしょうか。NOKIAの標準仕様の端末を御覧なさい。通信プロトコルの標準仕様に準拠して作られていますから,標準的なことなら全てどこのキャリアのSIMでもちゃんと使えるし,どこのメールサーバであろうとちゃんとメールが使えるし,webアクセスもできる。なんでもかんでも全部自前で用意して,利用者はその中だけで一生を暮らせというのは,もはや通用しないんじゃないでしょうか。それよりも,利用者が便利になるように,標準化を進めて欲しいと思います。ドコモが日本の産業を牽引している部分もありますが,がめつ過ぎるのもどうかと思います。ついでに言っておくと,端末と基本料通話料通信料その他全体として日本の利用者からめつくとった利益で,山王に金ピカのビルを構えたり,オランダの携帯電話網の整備に結果的に莫大なお金をみついでしまったりといった失敗をするのも困ったものです。
[2]SIMロックを解除するのであれば(インセンティブモデルも廃止し)正価に近い価格で販売するか,期間拘束のある回線契約を行わないと経営が成り立たず競争にならないからユーザーの利益にもならない。
感想2:
そんな大昔の言い訳を今頃言っても全く通用しないのに,よくぬけぬけと再び言うものです。ソフトバンクが端末の価格を明朗会計化したのを知っていると思います。あとは,日本の利用者が選ぶ番です。ドコモのFOMAもソフトバンクの3Gも同じ周波数帯ですので,800MHz帯を利用するauよりもつながりにくいという不利な土俵が同じになりました。今後が楽しみです。
[3]W-CDMAを採用するNTTドコモとソフトバンクモバイル,3月に新規参入するイー・モバイルでは通話とSMSに関しては互換性があるが,CDMA2000を採用するキャリアはKDDI(au)しか存在しないから,au端末でSIMロックを解除する意味が無い。また競争条件が著しく変わってしまい不平等競争をもたらす。
感想3:
auのSIMロックはひどくて,キャリアロックよりもきついまさしくSIMロックです。auは,まずSIMロックを解除してせめてキャリアロックにして欲しいものだと思います。そういう意味で,au利用者にとってSIMロック解除の意味は大きい。それから,競争条件が著しく変わること変えることこそ,健全な市場競争原理ではないのでしょうか。
[4]新端末の発表から発売までの期間が長くなる傾向にあるが,本来であればもう少し余裕のある発表をしたいが競争上開発発表を前倒ししている。
感想4:
昔オーディオ機器産業で,ラジカセに機能をてんこ盛りにする競争がまじめに繰り広げられていた時代がありましたが,変てこでおかしいですよ。くだらないですよ。いまが,たまたま,通信基盤を持ったドコモのような会社が携帯電話端末の全数買取により自社ブランド販売を始めたのであって,その延長線上に,思いがけなく,「比較的常時携帯する小型電子機器」という市場にモノを提供できる立場になってしまったのではありませんか。そして,いまだにボヤボヤしてて,あいかわらず電話屋の発想で「比較的常時携帯する小型電子機器」をとらえているから,つまらない端末しか出てこない。また,一方で,端末メーカはと言えば,ドコモが全数買い取ってくれるものだから,こじんまりとしたことなら自分で考えられる程度の下請け工場に成り下がっている。当然NOKIAと対等になんて競争できる製品を作れなくもなってしまうわけです。しかも最近はSamsungに負けてますね。そのうちMotorolaにも負けるのではないでしょうか。NECとPanasonicは,もっとしっかりしないといけないと思います。しっかりできないのだったら,いやたぶんそうだろうから,「比較的常時携帯する小型電子機器」部門を完全に別会社にしてしまったらいいと思う。NOKIAでは,しっかりした「比較的常時携帯する小型電子機器」の事業のできる人がNOKIAの社長になれるのではないでしょうか。もはや日本の大手携帯電話端末メーカでは,電話だけうまくできても駄目なんでしょうね。掃除のうまい人は,商事会社なんかで掃除のおじさんしてたらもったいなから,掃除会社に移るか作るかしたら社長になって,もっともっとひとの役に立てるじゃないのかと思います。