文珠川慧久の道楽帳2

turezure naru mama ni

ついに大橋堂の万年筆を入手しました

2018-09-20 | メモ帳・ノート・万年筆
持ち歩いて出先でメモをとったり会議などで出席者名簿に名前を記す場面で使いたいと思い、細めのエボナイト製の軸に滑らかな書き味の太字ペン先を備えた万年筆を、ときどき思い出したように探していました。いろいろあるので嬉しく思います。

パイロット万年筆 「カスタム845(¥50,000+税)」
 最大径16mm 全長147mm

セーラー万年筆 「キングプロフィットエボナイト(¥70,000+税)」
 最大径20mm 全長154mm

プラチナ万年筆 「3776マーブルエボナイト(¥37,800)」
 最大径15mm 全長137mm

笑暮屋 「宝珠(税込¥37,800)」
 最大径14mm 全長132mm

大橋堂 万年筆(税込¥37,800)
 最大径14mm 全長135mm 

大手万年筆会社の製品は実用的観点から言えば何かと無難だと思いますが、これが道楽となれば実用的観点よりも別の観点を経験したり味わったりすることができそうかで決める方が面白いというものだろうと思います。ときどきやっているようですが、たまたま、日本橋丸善に「笑暮屋」さんと「大橋堂」さんが展示実演販売というのを催しておりましたので、大橋堂の植原さんにお話を伺いながら試し書きをさせていただきました。

桐の箱入りです。小生が大橋堂の製品(手造りだから作品と呼びたい気持ちです)を選んだ大きな理由の一つに、細めのエボナイト軸であるという点がありますが、細いだけなら笑暮屋さんの宝珠などと軸の太さは同じです。小生の好みなのですが、キャップを閉めた状態でキャップと本体との継ぎ目に段差がなくスーと一本軸に見える姿の万年筆が欲しかったというのがかなり決定的要素となり大橋堂さんのを選びました。


この万年筆で使おうと思ってLIFE社製のN23の文庫本サイズのメモ帳(ホワイトビンテージプレミアム;¥700+税)を買ってきました。このホワイトビンテージノートの能書きはこうなっていますーーー当社が製造段階から品質を指示して抄造したオリジナルペーパー。なめらかな肌触りと、インクによるにじみや裏ぬけが少ないレイド入り高級筆記用紙です。長期の保存にも耐えられる中性紙です。ーーー 植原さんのご説明によるとインクカートリッジはセーラー万年筆の標準品を使うのことでしたのでさしあたり、セーラージェントルインク(ブルーブラック)カートリッジを買ってきました。もちろんセーラー万年筆用のコンバーターも使えるそうですのでそのうち入手しようと思います。


クリップ部分の接写です。


ペン先部分の接写です。いわゆる太字です。ニブ上面に「OHASIDO SINCE 1912 J.S.U 14K」と刻印されてます。「J.S.U」は、「Japan Sendai Uehara」の略であるとどこかの先輩のブログに説明がありました。Ueharaというのは大橋堂の万年筆を製作されている植原さんのお名前であるとも説明がありました。ただしその先輩のブログでは大橋堂の万年筆を製作されている植原榮一さんだと言っておりましたが、本日2018-09-20に日本橋丸善で小生に対応してくださって名刺を頂戴したのは代表取締役の肩書で植原友一というお名前がありました。ペン先のサイドにS-Bなる記号の刻印もあります。SはSoftでBはBoldの意味かもしれません。


試し書きです。用紙はLIFE社製N30のB6サイズのノーブルノートです。LIFEノートN30の罫幅は8mmですので大橋堂のペン先で描かれた線の幅がどのくらいの太さかおよその感触をつかめるのではないでしょうか。