文珠川慧久の道楽帳2

turezure naru mama ni

サイクリング:後輪スポークが切れちゃいましたので直してみました

2018-12-05 | 自転車
国道1号線を自転車で西へと走り、東海道南湖左富士之碑、鶴嶺八幡宮大鳥居のところまで来たときに後輪からスポークが擦れ合っているような音がカンカンと聞こえてまいりました。そうこうしているうちに今度はカランカランという音に変わってまいりましたので、安全な場所へ自転車を止めて後輪を点検したところ、スポークが1本ぶらぶらしているのを発見しました。スポークが切れちゃったんですね。スポークが1本切れたことで車輪がブレーキシューに強く干渉してしまい進めなくなってしまいましたのでブレーキキャリパーを解放して徐行で自走し無事帰宅いたしました。

インターネットでホイール組み作業の動画を見て勉強するところから始めました。Animal Land さんが 2018-10-28 に公開した動画がとても役立ちました、ありがとうございます。YouTube動画の題名は「ホイール組は大忙し!振れ取り!センター出し!テンション!わ~!!」となっていました。URLは次の通り。
https://www.youtube.com/watch?v=wFcPy0aB3yk&t=121s
この動画の説明は「マウンテンバイクのホイールの手組をしてみました。6本組に挑戦です。振れ取り!センター出し!テンションとやる事がたくさんあってたいへんです!」となっていました。

とりあえず自転車専用工具セットを手に入れてありますので、車体から後輪を外し、スプロケットの取り外しにかかりました。ところが、固くて固くて、外れませんでした。インターネットで調べてみると、固くて固くて外せないスプロケットを外す方法について、先達が紹介してくださっていました。紹介されている方法はおよそ次の4通りに分類できました。

方法1:全然固くないときの標準的なやり方

方法2:木槌でたたく

方法3:鉄パイプで工具の柄を延長し梃子の原理で力を増幅

方法4:二つの工具の柄の間隔を狭くして隙間を棒でこじる

小生のスプロケットの場合は、方法1と2と3ではダメで方法4が有効でした。とりあえず自宅内で、適当な長さと太さの固そうな棒を探したところ、台所で「すりこぎ」を見つけました。汚れないようにラップして新聞紙で巻いて利用しました。こじると、ギギッと音を立ててスプロケットロックリングの締め付けが緩みました。「すりこぎ」の工具にあたっていたところに凹みができました。参考のため次に図示しておきます。



スプロケットロックリングが外れました。


スプロケットカセットをハブのフリーホイールから取り外しました。


では、後輪ハブのスポークの状況を点検を開始したいと思います。

切れたスポークの片われが見えます。


他のスポークにもダメージがあるのが見つかりました。


曲がってしまっているスポークもありますね。


他のスポークも傷ついていますね。


スポークの傷及び曲がりの原因に心当たりがあります。1年くらい前だったような気がしますが、サイクリングで登坂中のガタガタ道でヨタヨタしてペダルを逆回転してしまったときに、チェーンがスプロケットとスポークとの間に落ちてしまって後輪の回転が止まってしまったことがありました。あのときに、スポークにダメージが与えられた状態になったのではなかろうかと思います。そうとは知らず(知るべきでしたが)、その後、後輪に体重がかかると?スポークが触れ合うような音が時々するので簡易的な横振れ取りとスポークのテンションを上げる作業を実施して症状がなくなったのでしたが、今回、プッツンといってしまったというわけです。

切れたスポーク、曲がったスポーク、大きく傷ついたスポーク8本を選別しました。ちなみに全部で36本のスポークがあります。ダメージのあるスポークだけ交換するのでもよかったのかもしれませんが、この際、全部新しくすることにしました。


まずは新しいスポークを注文しなければなりませんが、RALEIGH CR-F のリアホイールで使われているスポーク長の情報が見つけられなかったので現物を測ることにしました。ところが、どこからどこまでを測るのが正しいのかよくわかりませんでしたのでインターネットで調べてみました。「サイクルベースあさひ」のウェブサイトにわかりやすい説明がありました。

スポークの長さの測り方

理屈はよく理解できましたが、スポークの首のところの曲がり具合から、やはり専用計測器がないと難しいです。でも今回は専用測定器なしで金属製の巻尺で測定して発注することに挑戦することにいたしました。ヨドバシ、アマゾン、モノタロウで比較しましたが、急いでいたので在庫ありで翌日届くアマゾンにしました。注文したスポークは以下の通りです。

メーカー:ホシスポーク

  スプロケット側用の短い方のスポーク
  426-10286
  #14
  286 mm
  SBステンレス
  72本 ニップル付き
  ¥3,258

  スプロケットでない側用の長い方のスポーク(クイックリリース側)
  426-10288
  #14
  288 mm
  SBステンレス
  72本 ニップル付き
  ¥3,258

ちなみに、#14 というのは 14G と表記されることもあるようです、スポークの太さのことで、2.0 mm を意味します。RALEIGH CR-F にもともと付いているホイールのスポークは前後とも同じ #14 の butted(ずんどう)型です。

もともと付いていたスポークと注文したスポークとを並べてみました。下の写真です。これを見ると、スプロケット側に使う短い方のスポークの長さはほぼピッタリでしたが、クイックリリース側に使う長い方のスポークの長さはもとのよりも数ミリ短いのを注文してしまったようです。
上がクイックリリース側(ピンクの付箋を付けたのがもとのスポーク)・下がスプロケット側(イエローの付箋を付けたのがもとのスポーク)



スポークを組んで横振れとり縦振れとりセンター出しします。インターネットでその作業の動画を見て勉強しながら進めることに挑戦しました。ロードバイクのホイールとは若干違う部分はありますが、Animal Land さんが 2018-10-28 に公開した動画が役立ちました。YouTube動画の題名は「ホイール組は大忙し!振れ取り!センター出し!テンション!わ~!!」となっていました。URLは次の通り。
https://www.youtube.com/watch?v=wFcPy0aB3yk&t=121s

YouTube動画で勉強した成果をこれから自分のホイールに試します。下の写真はスポークを全部新しいのに交換したばかりの状態です。勉強に利用したYouTube動画では本格的な道具が使われてましたが、小生は入門向けの道具で臨みます。


振れとり台及びセンター出しのセットとして、小生は、MINOURA(ミノウラ) 振取台 FT-1 COMBO を利用しました。


スポークを組んだだけのぐにゃぐにゃの状態から、ニップルレンチを使ってニップルを締めて、スプロケット側のスポークテンションを全部55に、反対側(クイックリリース側)を全部47にしました(数値はGT33の目盛り値)。調整後は平均で、スプロケット側のスポークテンションが56(GT33目盛値の読み)で反対側(クイックリリース側)が50(GT33目盛値の読み)でした。50も55も根拠ありません。作業を始める前に現状のテンションを測定して記録しておくべきだったと反省しています。反省してからすぐに今後のことを考えて前輪ホイールの現状でのスポークテンションを測定しておきました(ちなみにGT33目盛値の読みで51〜57でした)。

小生が利用したスポークテンション測定器は、GORIXが販売するSPOKE TENSION METER GT33 という入門者向け製品です。GT33の目盛りは 0〜135 までとなっており、スポークの形(ずんどうとかブレードとか)や直径によりテンション換算表があります。
調整後のスプロケット側スポークテンションを換算表で見ると、スプロケット側テンションは 110 kgf で反対側(クイックリリース側)は 52 kgf になるようです。

今回初めてホイールの「縦と横の振れとり&センター出し」に挑戦しましたが、まるまる、二日かかってしまいました。とても根気のいる作業でした。全て振れ取り台もセンター出しジグもテンションメーターも入門者向けですから、それほど精度は高くありませんが、そこそこ調整できたのではないかと自分では思います。

そのうちこのホイールを取り付けて走行試験してみようと思います。