●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査● アルマ望遠鏡、巨大惑星系形成の現場を発見

2014-01-22 15:54:23 | 宇宙
 国立天文台は、アルマ望遠鏡を使った観測により、親星からはるか遠い場所で惑星が誕生しつつある強い証拠が初めてとらえたと発表した。この結果は、太陽系の形成理論の想定を塗り替え、宇宙における惑星系の多様性の起源に迫るもの。

 研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて、おおかみ座の方向にあるHD 142527と呼ばれる若い星を観測し、惑星の材料となる固体微粒子が星の周囲で非対称なリング状に分布しているようすを確認した。

 そして、その中で最も濃い領域の密度を測定した結果、この場所で惑星が生成しつつある可能性が高いことが分かった。

 この高密度領域は中心の親星から遠く離れており、その距離は太陽から海王星までのおよそ5倍にも相当する。これほどの遠方で惑星が形成しつつある証拠が見つかったのは、初めてのこと。

 研究チームは今後もアルマ望遠鏡を使ってHD 142527での惑星形成プロセスをさらに詳細に調べるとともに、多くの原始惑星系円盤の観測を行い、若い星の周りでどのように惑星形成が進むかの全体像を明らかにすることにしている。
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