ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年10月15日付 UB40 - Red Red Wine

2024-10-13 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年10月15日付、2位から上がって1位はUB40の"Red Red Wine"。UB40ですが、イギリス出身のレゲエ・ポップ・バンド。イギリスでは80年代初めからヒットを持つ人気バンドでしたが、アメリカでは、84年にこの曲"Red Red Wine"が最高位34位の初のTop40ヒット。88年のネルソン・マンデラ70歳コンサートに出演し、再びこの曲に火が付き初のNo.1を記録しました。

2位は1週間の1位からダウン、Def Leppardの"Love Bites"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。70年代後半にデビューし、83年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、惜しくも1位を逃した"Pour Some Sugar On Me"を超え、ついに初のNo.1獲得です。

3位は6位からアップ、Phil Collinsの"A Groovy Kind Of Love"。映画『Buster 』挿入歌。Phil Collinsですが、ご存じ、Genesisのドラマー兼ボーカルであり、ソロでも大ヒットを連発、ソロではまず、1981年に"I Missed Again"が最高位19位を記録、このシングルを皮切りに、この曲までにTop40ヒットは計12曲。そのうち、"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"、"Sussudio"、"One More Night"、"Separate Lives"の4曲がNo.1、この曲で5曲目のTop3ヒットです。

4位は前週と変わらず2週目の4位、Cheap Trickの"Don't be cruel"。Cheap Trickですが、アメリカのロックバンド。70年代中頃、『チープ・トリックat武道館』 が突然大ヒットし、ライブ盤からのシングル"I Want You to Want Me" が最高位7位、次のスタジオアルバムからのシングルを合わせTop40には4曲のTop40ヒット、1988年になって"The Flame" が9年ぶりにTop40に登場し、突然のNo.1、この曲も続いてヒット、6曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop5ヒットです。

5位は9位からジャンプアップ、Information Societyの"What's on Your Mind (Pure Energy)"。Information Societyですが、アメリカのエレクトリックポップバンド。初のシングルヒットが5位まで上がってきました。

この週初めての1位はUB40の"Red Red Wine"。1位はこの1週間。年間チャートは39位。年度の途中になり年間チャートは低めですが、初の大ヒットになりました。

UB40ですが、イギリスバーミンガムで70年代後半に結成されたレゲエ・ポップバンド。面白いバンド名ですが、イギリスの失業者給付金の申請書様式名からとったそうです。

そのUB40、私のブログでは掲載しませんでしたが、Top40にはすでに2回登場済み、まずはこの曲"Red Red Wine"が84年に最高位34位、翌85年には、"I Got You Babe" が最高位28位。"I Got You Babe" はプリテンダーズのChrissie Hynde をフィーチャリングした曲、とのことで話題になりました。

そして、この曲"Red Red Wine"ですが、88年になって突如再エントリーしてチャートを急上昇、初のNo.1を記録しました。突然のヒットは、1988年6月に開催された反アパルトヘイト革命家ネルソンマンデラ氏の生誕70周年を記念したコンサートでのパフォーマンスがラジオで取り上げられたのがきっかけだそうです。ネルソンマンデラ生誕70周年記念コンサートでは、トレイシー・チャップマンの大ヒットにもつながっています。こちらをご覧ください→→→

"Red Red Wine"ですが、元々はNeil Diamondの1967年の曲、曲の作者もNeil Diamond 自身です。Neil Diamond バージョンは、最高位62位と、あまりヒットしなかったようですが、カバーバージョンの大ヒットで、知られるようになりました。

こちらが、1968年に最高位62位を記録したオリジナルNeil Diamondバージョンです。UB40バージョンも、意外に原曲に忠実でありました。

UB40の2曲目のヒット曲がこの曲"I Got You Babe" (featuring Chrissie Hynde)。最高位は28位、イギリスではNo.1を記録した大ヒットです。

今週    先週    song    /    artist
1 2 RED RED WINE / UB40
2 1 LOVE BITES / DEF LEPPARD
3 6 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS
4 4 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
5 9 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY
6 3 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
7 13 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD
8 11 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
9 20 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB
10 8 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
11 5 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
12 14 FOREVER YOUNG / ROD STEWART
13 15 TRUE LOVE / GLENN FREY
14 18 NEVER TEAR US APART / INXS
15 7 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
16 25 KOKOMO / BEACH BOYS
17 19 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE
18 22 ONE MOMENT IN TIME / WHITNEY HOUSTON
19 10 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
20 21 CHAINS OF LOVE / ERASURE
21 12 FALLEN ANGEL / POISON
22 26 BAD MEDICINE / BON JOVI
23 17 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
24 16 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
25 37 DESIRE / U2
26 32 ANOTHER LOVER / GIANT STEPS
27 34 DON'T KNOW WHAT YOU GOT / CINDERELLA
28 36 HOW CAN I FALL? / BREATHE
29 33 TIME AND TIDE / BASIA
30 23 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
31 24 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR
32 42 BABY, I LOVE YOUR WAY / WILL TO POWER
33 39 DANCE LITTLE SISTER / TERENCE TRENT D'ARBY
34 47 KISSING A FOOL / GEORGE MICHAEL
35 43 LOOK AWAY / CHICAGO
36 31 SUPERSTITIOUS / EUROPE
37 44 A WORD IN SPANISH / ELTON JOHN
38 41 IT TAKES TWO / ROB BASE & D.J. E-Z ROCK
39 45 WAITING FOR A STAR TO FALL / BOY MEETS GIRL
40 27 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
コメント (22)
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ビルボード Billboard All American Top40 1988年10月8日付 デフ・レパード Def Leppard - Love Bites

2024-10-06 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年10月8日付、2位から上がって1位はDef Leppardの"Love Bites"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。70年代後半にデビューし、83年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、惜しくも1位を逃した"Pour Some Sugar On Me"を超え、ついに初のNo.1獲得です。

2位は5位からアップ、UB40の"Red Red Wine"。UB40ですが、イギリス出身のレゲエ・ポップ・バンド。イギリスでは80年代初めからヒットを持つ人気バンドでしたが、アメリカでは、84年にこの曲"Red Red Wine"が最高位34位の初のTop40ヒット。88年のネルソン・マンデラ70歳コンサートに出演し、再びこの曲に火が付き2位まで上がってきました。

3位は2週間の1位からダウン、Bobby McFerrinの"Don't Worry Be Happy"。Bobby McFerrinですが、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズミュージシャン。久しぶりのジャズ系のミュージシャンの大ヒット、レギュラーチャートでは初のヒット曲がついにNo.1獲得です。

4位は6位からアップ、Cheap Trickの"Don't be cruel"。Cheap Trickですが、アメリカのロックバンド。70年代中頃、『チープ・トリックat武道館』 が突然大ヒットし、ライブ盤からのシングル"I Want You to Want Me" が最高位7位、次のスタジオアルバムからのシングルを合わせTop40には4曲のTop40ヒット、1988年になって"The Flame" が9年ぶりにTop40に登場し、突然のNo.1、この曲も続いてヒット、6曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop5ヒットです。

5位は1週間の4位からダウン、Peter Ceteraの"One Good Woman"。Peter Ceteraですが、もちろんみなさんご存じ、アメリカンロックを代表するバンド、シカゴの元リードボーカリスト、1985年にシカゴを脱退、それ以降ソロ活動で、"Glory of Love"、"The Next Time I Fall"で連続のNo.1ヒット、この曲でソロ3曲目のTop40ヒット、その3曲ともTop5ヒットとなりました。

この週1位はDef Leppardの"Love Bites"。1位はこの1週間。年間チャートは30位。年度の途中で年間チャートは低めですが、バンド初のNo.1ヒット、ヘビメタバンドとしては、Guns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"に続くNo.1となりました。

Def Leppardですが、イギリス出身のハードロックグループ。デビューは70年代中頃、ファーストアルバムのリリースは1980年。ファースト、セカンドとも、アルバムは、母国イギリス、アメリカなどで、100位以内に入るヒットアルバムになり、徐々に、人気ヘビメタバンドとなっていきます。

続く3枚目のアルバム『Pyromania』、このアルバムが、全米アルバムチャートで最高位第2位、全世界での大ヒットアルバムとなります。そのアルバムからのシングル"Photograph"が最高位12位と初のTop40ヒット、さらに、"Rock of Ages"が16位、"Foolin'"が28位と、合計3曲がTop40に入るヒットとなり、一躍大人気ハードロックグループとなります。

続く4枚目のアルバムが1987年にリリースされた『Hysteria』、まずはファーストシングルの"Animal"が最高位19位、1曲おいて、3曲目のシングルが"Hysteria"で最高位10位、4曲目のシングルが"Pour Some Sugar On Me"で、ついに最高位2位を記録する大ヒットになります。こちらをご覧ください→→→

そしてこの曲"Love Bites"ですが、アルバムからの5曲目のシングルが、アルバム最大のヒットシングルとなり、ついにNo.1となりました。曲の作者は人気プロデューサー・ソングライターのRobert John "Mutt" Langeに、メンバーのPhil Collen、Steve Clark、Joe Elliott、Rick Savageの5人の共作。

Robert John "Mutt" Langeといえば、Def Leppardのほかにも、Foreigner やAC/DC などなど、数々の大ヒットアルバムを生み出した名プロデューサーとして、私のブログにも何度も登場済みです。彼のプロデュースで、このアルバム『Hysteria』、どの曲をシングルにしてもヒットするだろう、名アルバムとなりました。結果的に、シングル6枚がTop40ヒットとなり、アルバム年間チャートでは、87年に93位、88年に3位、89年に9位の、3年連続年間チャートに入る驚異的なヒットアルバムとなりました。

この"Love Bites"、Joe Elliottのハードなボーカルによるパワーバラード。この時のヘビメタ人気に乗っていましたし、やっぱりこの曲はヒットしますね。この曲を5曲目のシングルに持ってきた、そのことからも、このアルバムが驚異のアルバムだったとわかります。

この時のチャート、Guns N' Roses→Bobby McFerrinときて、ついにこのDef Leppardの初のNo.1、改めて、ワクワクするチャートの動きでした。

今週    先週    song    /    artist
1 2 LOVE BITES / DEF LEPPARD
2 5 RED RED WINE / UB40
3 1 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
4 6 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
5 4 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
6 14 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS
7 3 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
8 8 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
9 10 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY
10 12 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
11 15 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
12 16 FALLEN ANGEL / POISON
13 18 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD
14 21 FOREVER YOUNG / ROD STEWART
15 20 TRUE LOVE / GLENN FREY
16 7 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
17 11 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
18 26 NEVER TEAR US APART / INXS
19 28 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE
20 27 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB
21 25 CHAINS OF LOVE / ERASURE
22 29 ONE MOMENT IN TIME / WHITNEY HOUSTON
23 9 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
24 24 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR
25 31 KOKOMO / BEACH BOYS
26 34 BAD MEDICINE / BON JOVI
27 19 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
28 17 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS
29 23 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON
30 13 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY
31 32 SUPERSTITIOUS / EUROPE
32 35 ANOTHER LOVER / GIANT STEPS
33 33 TIME AND TIDE / BASIA
34 38 DON'T KNOW WHAT YOU GOT / CINDERELLA
35 37 INDESTUCTIBLE / FOUR TOPS
36 40 HOW CAN I FALL? / BREATHE
37 50 DESIRE / U2
38 22 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
39 42 DANCE LITTLE SISTER / TERENCE TRENT D'ARBY
40 30 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
コメント (21)
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ビルボード Billboard All American Top40 1988年10月1日付 ボビー・マクファーリン Bobby McFerrin - Don't Worry Be Happy

2024-09-29 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年10月1日付、2週目の1位はBobby McFerrinの"Don't Worry Be Happy"。Bobby McFerrinですが、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズミュージシャン。久しぶりのジャズ系のミュージシャンの大ヒット、レギュラーチャートでは初のヒット曲がついにNo.1獲得です。

2位は5位からアップ、Def Leppardの"Love Bites"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。70年代後半にデビューし、83年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、惜しくも1位を逃した最高位2位の"Pour Some Sugar On Me"に続き、2曲目のTop3ヒットになりました。

3位は前週と変わらず2週目の3位、Taylor Dayneの"I'll Always Love You"。Taylor Dayneですが、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター。デビュー曲"Tell It to My Heart"が最高位7位を記録、この曲でデビューから3曲連続でTop10入り、初のTop3ヒットとなりました。

4位は7位からアップ、Peter Ceteraの"One Good Woman"。Peter Ceteraですが、もちろんみなさんご存じ、アメリカンロックを代表するバンド、シカゴの元リードボーカリスト、1985年にシカゴを脱退、それ以降ソロ活動で、"Glory of Love"、"The Next Time I Fall"で連続のNo.1ヒット、この曲でソロ3曲目のTop40ヒット、その3曲ともTop5ヒットとなりました。

5位は13位からジャンプアップ、UB40の"Red Red Wine"。UB40ですが、イギリス出身のレゲエ・ポップ・バンド。イギリスでは80年代初めからヒットを持つ人気バンドでしたが、アメリカでは、84年にこの曲"Red Red Wine"が最高位34位の初のTop40ヒット。88年のネルソン・マンデラ70歳コンサートに出演し、再びこの曲に火が付き5位まで上がってきました。

この週2週目の1位はBobby McFerrinの"Don't Worry Be Happy"。1位はこの2週間、年間チャートは37位。Bobby McFerrinですが、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズミュージシャン。久しぶりのジャズ系のミュージシャンのNo.1ヒットとなりました。

Bobby McFerrinですが、音楽活動を開始したのは1970年代初めから。初のアルバムは1982年、『Bobby McFerrin』をリリースします。その後もソロアルバムをリリース、ジャズチャートでは話題になってきます。

この曲"Don't Worry Be Happy"ですが、1988年にリリースした彼の4枚目のアルバム『Simple Pleasures』収録曲。このアルバム、なんと全曲が演奏なし、Bobby McFerrinのアカペラのみで構成されたアルバムです。

そのアルバムからのシングルがこの曲"Don't Worry Be Happy"。曲の作者はBobby McFerrin自身。なぜこの曲が突然の大ヒットになったかというと、1988年の映画『カクテル』で使われて話題になってのサントラからの大ヒットです。

映画『カクテル』ですが、主演はトム・クルーズ。いわゆる青春映画で、大ヒット映画となりました。この映画のサントラからは、もう1曲、The Beach Boysの"Kokomo"がちょうどこの日のチャートでは40位から31位に上がっていますね。映画のヒットにより、サントラもアルバムチャート2位まで上がる大ヒットアルバムとなりました。

"Don't Worry Be Happy"ですが、ジャズというよりも、レゲエ風のアカペラソング。軽快なリズムとともに、ボビー・マクファーリンのボーカルが心にしみますね。サントラで使われたことにより、この素晴らしい曲が多くの人に知られることになり、大ヒットに結びつきました。アカペラソングでは、この曲がビルボード初のNo.1ソングとなったとのことです。

今週    先週    song    /    artist
1 1 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
2 5 LOVE BITES / DEF LEPPARD
3 3 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
4 7 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
5 13 RED RED WINE / UB40
6 10 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
7 2 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
8 12 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
9 4 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
10 17 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY
11 8 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
12 14 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
13 11 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY
14 21 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS
15 19 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
16 18 FALLEN ANGEL / POISON
17 9 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS
18 20 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD
19 15 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
20 23 TRUE LOVE / GLENN FREY
21 24 FOREVER YOUNG / ROD STEWART
22 6 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
23 22 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON
24 26 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR
25 27 CHAINS OF LOVE / ERASURE
26 28 NEVER TEAR US APART / INXS
27 31 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB
28 32 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE
29 35 ONE MOMENT IN TIME / WHITNEY HOUSTON
30 16 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
31 40 KOKOMO / BEACH BOYS
32 37 SUPERSTITIOUS / EUROPE
33 39 TIME AND TIDE / BASIA
34 43 BAD MEDICINE / BON JOVI
35 42 ANOTHER LOVER / GIANT STEPS
36 25 MONKEY / GEORGE MICHAEL
37 41 INDESTUCTIBLE / FOUR TOPS
38 44 DON'T KNOW WHAT YOU GOT / CINDERELLA
39 29 FAST CAR / TRACY CHAPMAN
40 46 HOW CAN I FALL? / BREATHE
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ビルボード Billboard All American Top40 1988年9月24日付 ロバート・パーマー Robert Palmer - Simply Irresistible

2024-09-22 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年9月24日付、4位から上がって初の1位はBobby McFerrinの"Don't Worry Be Happy"。Bobby McFerrinですが、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズミュージシャン。久しぶりのジャズ系のミュージシャンの大ヒット、レギュラーチャートでは初のヒット曲がついにNo.1獲得です。

2位は2週間の1位からダウン、Guns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。アメリカのハードロック、ヘビーメタルバンドGuns N' Roses、デビューアルバム『Appetite for Destruction』から、初のTop40ヒットがついにNo.1、これだけヘヴィなロックバンドとしては初といっていいNo.1ヒットとなりました。

3位は5位からアップ、Taylor Dayneの"I'll Always Love You"。Taylor Dayneですが、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター。デビュー曲"Tell It to My Heart"が最高位7位を記録、この曲でデビューから3曲連続でTop10入り、初のTop3ヒットとなりました。

4位は2週間の2位からダウン、Robert Palmerの"Simply Irresistible"。Guns N' Rosesに阻まれて2曲目の1位はなりませんでした。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、The Power Stationの3曲を含めると、この曲で9曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"など、3曲目のTop3ヒットとなりました。

5位は9位からジャンプアップ、Def Leppardの"Love Bites"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。70年代後半にデビューし、83年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、惜しくも1位を逃した最高位2位の"Pour Some Sugar On Me"に続き、2曲目のTop5ヒットになりました。

この週2位からダウンして4位はRobert Palmerの"Simply Irresistible"。最高位は9月10日、17日付の2週間の2位、年間チャートは23位。Guns N' Rosesに阻まれて、2曲目の1位はなりませんでしたが、"I Didn't Mean To Turn You On"に続き最高位2位を記録する大ヒットになりました。

Robert Palmerですが、イギリス出身のシンガー・ソングライター、ロック・R&Bシンガー。デビューは70年代中頃、ロックシンガーながら、ソウルフルなボーカルが注目され、ソロシンガーとしてデビュー、初のソロアルバムを74年にリリースしますが、この時には、大ヒットまでには至りませんでした。

初のヒットは1978年、彼の4枚目のアルバムからのシングル"Every Kinda People"が最高位16位を記録、この"Every Kinda People"ですが、ロックというよりもレゲエ、といっていい曲でした。この個性的な曲がTop40に上がってきたときには、大変驚きました。

80年代になると、しばらくシングルヒットがなく忘れていた頃、1985年になって、突如、Duran DuranのAndy Taylor、元ChicのTony ThompsonなどとThe Power Stationを結成、"Some Like It Hot"が最高位6位、"Get It On" が最高位9位など、3曲のTop40ヒットを出して復活します。

The Power Stationの活動はアルバム1枚で終わり、ソロ活動に復帰、同じ年の1985年、8枚目のソロアルバムとなる『Riptide』をリリース、このアルバムからは、ファーストシングルはTop40にも入らなかったものの、2枚目のシングル"Addicted to Love"が突然1位となる大ヒットシングルとなりました。

続く3枚目のシングルは最高33位と空振りでしたが、4枚目が再びの大ヒット、"I Didn't Mean To Turn You On"が、最高位2位を記録する大ヒットとなりました。 こちらをご覧ください→→→

この曲"Simply Irresistible"ですが、続くソロ9枚目のアルバム『Heavy Nova』からのファーストシングルカット曲で、最高位2位を記録する大ヒットでした。Robert Palmerのヒット曲ですが、The Power Stationの曲を含めても、この曲で9曲目、ヒット曲の数は少ないものの、9曲中5曲がTop10入り、1位1曲、2位2曲と、大ヒットが多いのが驚きです。

"Simply Irresistible"の曲の作者はRobert Palmer自身。ロバート・パーマー、相変わらずのソウルフルなボーカルですが、曲はこれまでの曲以上にロックな曲でした。この曲は、私としては、彼の曲の中ではこれまでで一番です。

そしてこの曲のPV、"Addicted to Love"、"I Didn't Mean To Turn You On"で登場したお姉さま方が、この曲でも登場です。濃いメイクで、黒髪のオールバック、マネキンのような無表情でのダンスは健在、というより、パワーアップしていますね。

今週    先週    song    /    artist
1 4 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
2 1 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
3 5 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
4 2 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
5 9 LOVE BITES / DEF LEPPARD
6 3 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
7 11 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
8 7 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
9 8 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS
10 15 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
11 10 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY
12 14 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
13 19 RED RED WINE / UB40
14 18 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
15 17 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
16 6 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
17 22 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY
18 21 FALLEN ANGEL / POISON
19 20 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
20 27 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD
21 31 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS
22 26 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON
23 28 TRUE LOVE / GLENN FREY
24 30 FOREVER YOUNG / ROD STEWART
25 13 MONKEY / GEORGE MICHAEL
26 29 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR
27 32 CHAINS OF LOVE / ERASURE
28 33 NEVER TEAR US APART / INXS
29 16 FAST CAR / TRACY CHAPMAN
30 12 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON
31 36 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB
32 40 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE
33 23 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO
34 24 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN
35 43 ONE MOMENT IN TIME / WHITNEY HOUSTON
36 25 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON
37 46 SUPERSTITIOUS / EUROPE
38 35 HANDS TO HEAVEN / BREATHE
39 44 TIME AND TIDE / BASIA
40 58 KOKOMO / BEACH BOYS
コメント (20)
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ビルボード Billboard All American Top40 1988年9月17日付 ガンズ・アンド・ローゼズ Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine

2024-09-15 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年9月17日付、2週目の1位はGuns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。アメリカのハードロック、ヘビーメタルバンドGuns N' Roses、デビューアルバム『Appetite for Destruction』から、初のTop40ヒットがついにNo.1、これだけヘヴィなロックバンドとしては初といっていいNo.1ヒットとなりました。

2位は前週と変わらず2週目の2位、Robert Palmerの"Simply Irresistible"。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、The Power Stationの3曲を含めると、この曲で9曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"など、3曲目のTop3ヒットとなりました。

3位も前週と変わらず2週目の3位、Huey Lewis & The Newsの"Perfect World"。Huey Lewis & The Newsですが、これぞアメリカンロックを代表するグループ、最高位7位の初のTop40ヒット"Do You Believe in Love"以来、この曲で通算14曲目のTop40ヒット、そのうち12曲がTop10入り、"The Power of Love"、"Stuck with You"、"Jacob's Ladder" の3曲のNo.1ヒットを含め、この曲で5曲目のTop3ヒットになりました。

4位は9位からジャンプアップ、Bobby McFerrinの"Don't Worry Be Happy"。
Bobby McFerrinですが、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズミュージシャン。久しぶりにジャズ系のミュージシャンがTop5に入ってきました。レギュラーチャートでは初のヒット曲が4位まで上がってきました。

5位は7位からアップ、Taylor Dayneの"I'll Always Love You"。Taylor Dayneですが、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター。デビュー曲"Tell It to My Heart"が最高位7位を記録、この曲でデビューから3曲連続でTop10入り、初のTop5ヒットとなりました。

この週2週目の1位はGuns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。1位はこの2週間、年間チャートは第5位。ハードロック、ヘヴィメタルバンドとしては、驚きの特大のシングルヒットとなりました。

Guns N' Rosesですが、1980年代中頃、アメリカロサンジェルスで結成されたヘヴィメタルバンド。ボーカルのアクセル・ローズ、ギターのスラッシュ、イジー・ストラドリンが中心となって活動を開始。バンド結成で中心となり、バンド名にもなっているトレイシー・ガンズは、すぐにバンドを脱退、ファーストアルバムには参加していません。

1987年、ファーストアルバム『Appetite for Destruction』をリリース、シングル"Welcome to the Jungle"をイギリスでリリースしますが、アメリカでは話題にならず、なかなか浮上できませんでした。ちょうどその頃、ヘビメタバンドとしては、Def Leppardもニューアルバムを発表、『Hysteria』が先行してアルバムチャートを上がってきているところでした。

Def Leppardの陰に隠れていたGuns N' Rosesですが、徐々にアルバムも評判になり、この曲"Sweet Child O' Mine"の発売とともに、アメリカでの人気が爆発します。

"Sweet Child O' Mine"の曲の作者はGuns N' Rosesのメンバー全員。この曲がチャートを上がってきたときには驚きました。アクセル・ローズの高音のボーカルに、スラッシュの攻撃的なギターは、これぞヘヴィメタルの曲でしたが、曲は意外にメロディアス。そこがこの曲がシングルでも大ヒットしたところでしょう。

80年代、ハードロック・ヘヴィメタルバンドとしては、Van HalenとBon Joviの2大バンドが、アルバムだけでなく、シングルも大ヒットしていましたが、ハードな中にもポップなところもあるVan HalenとBon Joviに比べ、Guns N' RosesとDef Leppardは、よりヘヴィなロック、本格的なヘヴィメタルバンドでした。この当時、ついにロックがヘヴィメタルの時代に入ったなぁ、と感じたものでした。

先行してアルバム・シングルとも大ヒットし、アルバムチャートでもNo.1となったDef Leppardの『Hysteria』と競うように、デビューアルバム『Appetite for Destruction』もアルバムチャートNo.1となり、年間チャートでも、1988年のアルバム年間6位、89年では年間5位の、2年間ヒットし続けた記録的な大ヒットアルバムとなりました。

今週    先週    song    /    artist
1 1 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
2 2 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
3 3 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
4 9 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
5 7 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
6 5 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
7 8 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
8 10 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS
9 16 LOVE BITES / DEF LEPPARD
10 13 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY
11 14 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
12 11 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON
13 4 MONKEY / GEORGE MICHAEL
14 17 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
15 18 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
16 6 FAST CAR / TRACY CHAPMAN
17 19 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
18 21 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
19 28 RED RED WINE / UB40
20 23 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
21 25 FALLEN ANGEL / POISON
22 26 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY
23 15 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO
24 12 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN
25 20 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON
26 30 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON
27 36 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD
28 37 TRUE LOVE / GLENN FREY
29 34 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR
30 35 FOREVER YOUNG / ROD STEWART
31 42 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS
32 38 CHAINS OF LOVE / ERASURE
33 43 NEVER TEAR US APART / INXS
34 22 ALL FIRED UP / PAT BENATAR
35 27 HANDS TO HEAVEN / BREATHE
36 45 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB
37 31 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE
38 24 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON
39 29 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD
40 50 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE
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