ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年3月16日付 ワム Wham! Featuring George Michael - Careless Whisper

2021-03-14 22:30:00 | 1985年ビルボードTop40
1985年3月16日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はREO Speedwagonの"Can't Fight This Feeling"。REO Speedwagonですが、1980年、初めてのTop40ヒット"Keep on Loving You"が1位を記録する大ヒット、以来この曲で4曲目のTop40ヒットで、5位を記録した"Take It on the Run"以来の3曲目のTop5ヒットで2曲目のNo.1ヒットです。

2位は3位からアップ、Glenn Freyの"The Heat Is On"。映画「Beverly Hills Cop」のサントラ収録曲です。Glenn Freyですが、The EaglesでDon Henleyとともに、ボーカリスト、ソングライター、ギタリストとして活躍していました。ソロでは4曲目のTop40ヒットで初めてのTop3ヒットになりました。
3位は5位からアップ、Madonnaの"Material Girl"。Madonnaですが、6週間の1位を記録した特大のヒット"Like a Virgin"に続くTop3ヒットになりました。この曲で5曲目のTop40ヒットで、"Like a Virgin"に最高位4位の"Lucky Star"を加え3曲目のTop5ヒットです。
4位は前週と変わらず、1週のみの3位からダウンして2週目の4位です、David Lee Rothの"California Girls"。David Lee Rothですが、もちろんVan Halenのリードボーカリスト。その特徴ある声と歌い方で、曲を知らなくても彼の歌だとすぐにわかりますね。Van Halenでは"Jump"の1位がありますが、初めてのソロヒットが3位まで上がりました。
5位は14位からジャンプアップ、Phil Collinsの"One More Night"。Phil Collinsですが、Genesisのドラマー兼ボーカル、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒット、2位を記録したPhilip Bailey とのデュエット"Easy Lover"に続く3曲目のTop5ヒットです。

この週7位まで落ちてしまいましたが、2月16日から3月2日まで3週間連続の1位、年間チャートは堂々の1位、年度を代表する大ヒットになりました、Wham! Featuring George Michael の"Careless Whisper"。
この年の年間チャート、6週間の1位のMadonna"Like A Virgin"が年間1位と確信していましたが、"Careless Whisper"の方は3週間の1位ながらTop40に17週間と、上位に長く滞在したことで年間1位となったのでしょう。

Wham!ですが、初めてのTop40ヒット"Wake Me Up Before You Go-Go"が3週間連続の1位、年間チャートは3位の大ヒット、この曲で2曲連続のNo.1獲得です。
Wham!のことはその"Wake Me Up Before You Go-Go"の記事に詳しく記載してありますのでそちらをご覧ください→→→

"Careless Whisper"、聞いた瞬間から、この曲は大ヒットするでしょう!、と誰もが思う、皆さんご存知の名曲中の名曲です。
曲の作者はデュオメンバーのGeorge MichaelとAndrew Ridgeley。
ビルボードでは、アーチスト名をWham! Featuring George Michael と記載されていますが、曲の作者にこそAndrew Ridgeleyの名前がありますが、曲自体にはAndrew Ridgeleyは参加していません。デュオでFeaturing ということは、実質的にはソロシングルといっていいでしょう。なお、日本で発売されたレコードでは、普通に「Wham!」と記載されていました。

彼ら2枚目のアルバム『Make It Big』からの2枚目のシングルカット。
アルバムも3週間の1位で年間4位の大ヒットアルバムとなりました。

Wham!ですが、実質的な活動期間は1983年から1986年と短期間で解散し、スタジオアルバムも3枚のみでした。
1986年のワム解散発表後、ジョージ・マイケルはソロ活動を本格化させ、90年代にかけてアルバム、シングルともヒットを連発します。
さらに、2000年代に入ってからも、楽曲の発表を続けますが、2016年、残念ながら53歳の若さで急逝してしまいました。


今週 先週 song / artist
1 1 CAN'T FIGHT THIS FEELING / REO SPEEDWAGON
2 3 THE HEAT IS ON / GLENN FREY
3 5 MATERIAL GIRL / MADONNA
4 4 CALIFORNIA GIRLS / DAVID LEE ROTH
5 14 ONE MORE NIGHT / PHIL COLLINS
6 6 TOO LATE FOR GOODBYES / JULIAN LENNON
7 2 CARELESS WHISPER / WHAM! FEATURING GEORGE MICHAEL
8 12 LOVERGIRL / TEENA MARIE
9 15 PRIVATE DANCER / TINA TURNER
10 17 RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD
11 18 ONLY THE YOUNG / JOURNEY
12 7 NEUTRON DANCE / POINTER SISTERS
13 10 MISLED / KOOL & THE GANG
14 22 HIGH ON YOU / SURVIVOR
15 8 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
16 21 SAVE A PRAYER / DURAN DURAN
17 9 SUGAR WALLS / SHEENA EASTON
18 25 JUST ANOTHER NIGHT / MICK JAGGER
19 13 THE OLD MAN DOWN THE ROAD / JOHN FOGERTY
20 11 LOVERBOY / BILLY OCEAN
21 24 KEEPING THE FAITH / BILLY JOEL
22 16 EASY LOVER / PHILIP BAILEY & PHIL COLLINS
23 27 SOMEBODY / BRYAN ADAMS
24 28 NIGHT SHIFT / COMMODORES
25 29 I'M ON FIRE / BRUCE SPRINGSTEEN
26 34 MISSING YOU / DIANA ROSS
27 23 NAUGHTY NAUGHTY / JOHN PARR
28 32 OBSESSION / ANIMOTION
29 31 TURN UP THE RADIO / AUTOGRAPH
30 33 TAKE ME WITH U / PRINCE & THE REVOLUTION
31 19 MR. TELEPHONE MAN / NEW EDITION
32 42 CRAZY FOR YOU / MADONNA
33 37 RHYTHM OF THE NIGHT / DEBARGE
34 35 THIS IS NOT AMERICA / DAVID BOWIE
35 36 WHY CAN'T I HAVE YOU / CARS
36 40 ALONG COMES A WOMAN / CHICAGO
37 20 METHOD OF MODERN LOVE / DARYL HALL & JOHN OATES
38 44 ALL SHE WANTS TO DO IS DANCE / DON HENLEY
39 26 SOLID / ASHFORD & SIMPSON
40 49 RADIOACTIVE / THE FIRM
コメント (26)
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