ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

スーパートランプ Supertramp - Cannonball(1985年の洋楽 Part26)

2021-07-08 22:36:18 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart26はSupertrampの"Cannonball"。最高位は7月6日と13日付の第28位。年間チャートは圏外でした。

Supertrampですが、もちろん、1979年のあのメガヒットアルバム『Breakfast in America』で世界的な人気バンドとなりました。
イギリス出身のバンドで、元々はプログレッシブロックの要素が強かったですが、ポップな要素も取り入れた独自のロック。特に、リーダーのRick Daviesと、独特な繊細なボーカルのRoger Hodgson の二人の個性的なボーカルが特徴です。

ファーストアルバムのリリースは1970年、『Supertramp』です。このアルバムはイギリスでもアメリカでもヒットはしませんでした。まだプログレ要素が強いアルバムでした。

初めてヒットしたのは1974年にリリースした3枚目のアルバム『Crime of the Century』です。
このアルバムからは初めてのシングルヒット"Bloody Well Right"が35位を記録し、アルバムもアメリカで35位、イギリスでは4位とヒットアルバムになりました。この時はだいぶポップな要素も強くなっての大ヒットアルバムでした。

そして1979年にリリースした彼ら6枚目のアルバム『Breakfast in America』がついにアメリカでのアルバムチャート1位を記録。その印象的なジャケットでも有名になりました。
次の7枚目のアルバム『...Famous Last Words...』もヒットして、シングルも"It's Raining Again"など2枚のTop40ヒットが生まれます。

しかし、このアルバム発表後、看板ボーカルの一人Roger Hodgson がバンドを脱退、ボーカルがRick Davies一人になってしまいます。
そして1985年にリリースされたのが彼らの8枚目のアルバム『Brother Where You Bound』で、このアルバムからのファーストシングルがこの曲"Cannonball"です。

このアルバム『Brother Where You Bound』の曲はすべてRick Daviesの作となっています。
ちょっと昔に戻ったようなプログレ要素が復活していたところもあるアルバムになっています。
B面の1曲目のタイトルソング"Brother Where You Bound"は、16分超の大作で、ギターはDavid Gilmour。もう一人のギターがアイルランドのロック・バンド「シン・リジィ」のツインギターの一人Scott Gorhamです。特にこの曲はかなりプログレっぽい曲でありました。
Rick Davies.のボーカルも特徴あるボーカルですが、やっぱり一枚ボーカルでは厳しかったのでしょうか。アルバムチャートでは最高位21位のヒットで終わってしまいました。

Supertrampですが、次の9作目のアルバム『Free as a Bird』の発表後、残念ながら解散してしまいました。結局のところ、この"Cannonball"が彼ら最後のTop40ヒットになってしまいました。
その後は何回か再結成しながら今に至っています。

コメント (22)
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