ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年8月10日付 ポール・ヤング Paul Young - Everytime You Go Away

2021-08-09 18:14:33 | 1985年ビルボードTop40
1985年8月10日付ビルボード All American Top40、先週に続いて2週目の1位はTears For Fearsの"Shout"。Tears For Fearsですが、イギリス出身のロックバンド。アメリカでは初めてのTop40ヒットNo.1ヒット"Everybody Wants to Rule the World"に続く2曲連続のNo.1に輝きました。母国イギリスではこの"Shout"の方が先にシングルヒットしています。

2位は前週と変わらず、1週のみの1位からダウンして2位に粘っています、Paul Youngの"Every Time You Go Away"。Paul Youngですが、母国イギリスではすでにNo.1ヒットを持っている人気アーチストですが、アメリカでは最高位22位のシングルが1曲のみ、この曲で2曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1です。
3位も前週と変わらず、Stingの"If You Love Somebody Set Them Free"。Stingですが、もちろんThe Policeの中心メンバー。そのThe Policeが1983年の『Synchronicity』を最後に活動を停止し、ソロでのファーストアルバムからのシングルのこの曲でソロでは初めてのTop40ヒットで3位まで上がってきました。
4位は6位からアップ、Corey Hartの"Never Surrender"。Corey Hartですが、カナダ出身のロックシンガー、デビューシングル"Sunglasses at Night"が7位を記録、この曲で3曲目のTop40ヒットで初めてのTop5ヒットです。
5位は7位からアップ、Huey Lewis & The Newsの"The Power Of Love"。この曲は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌。Huey Lewis & The Newsですが、初のシングルヒット、最高位7位を記録した"Do You Believe in Love"以来、この曲で8曲目のTop40ヒットで初のTop5ヒットです。

この週2位はPaul Youngの"Every Time You Go Away"、7月27日付の1週のみですが1位を記録、年間チャートは第11位。2曲目のTop40ヒットで、初めての大ヒットを記録しました。

Paul Youngですが、イギリス出身のシンガーソングライター。ポップス系、さらにはブルー・アイド・ソウル系の曲を歌い上げる歌手です。

元々はポップス・R&B系グループのボーカリストでしたが、ソロで活動をはじめ、1983年にソロでのファーストアルバム『No Parlez』をリリースします。
このアルバムですが、母国イギリスでいきなり火が付き、アルバムチャートでNO.1を記録、アルバム収録のシングルも大ヒット、"Wherever I Lay My Hat (That's My Home)"が、こちらもNo.1を記録します。

この"Wherever I Lay My Hat (That's My Home)"は残念ながらアメリカではヒットせず、最高位70位、セカンドシングルの"Come Back and Stay"がアメリカで初めてのヒット曲となり、1984年4月7日付で最高位22位を記録します。
Paul Youngは歌もうまいですが、実に声が良いんですよね。この曲のことはこちらをご覧ください→→→

そして1985年、セカンドアルバム『The Secret of Association』をリリース、そのアルバムから2枚のシングルが発表されますが、アメリカではヒットせず、2枚目のシングル"Everything Must Change"が最高位56位を記録しただけでした。イギリスではファーストシングル、セカンドシングルカットとも、Top10を記録しましたが、アメリカではなかなか火が付きませんでした。
そして、3枚目のシングルカット曲がこの曲"Every Time You Go Away"で、アメリカでもついに大ヒットになりました。

"Every Time You Go Away"ですが、なんと曲の作者はDaryl Hall。Hall & Oatesの1980年にリリースしたスタジオアルバム『Voices』に収録されていた曲です。
ブルー・アイド・ソウルの先駆者Hall & Oatesの曲をカバーして、初めての大ヒットに繋げました。

Hall & Oatesのオリジナルバージョンは、R&B色の強い曲になっていますが、このPaul Youngバージョンについては、ポップス色が強いアレンジとなっています。元々曲も良かったですが、Paul Youngの声の良さ、アレンジの良さが加わって、素晴らしい曲になりました。名曲でしたね。


こちらがオリジナルバージョン、Hall & Oatesの9枚目のスタジオアルバム『Voices』のB面3曲目に収録されていました。シングルカットはされませんでした。
Hall & Oatesらしいロックン・ソウル曲です。


今週 先週 song / artist
1 1 SHOUT / TEARS FOR FEARS
2 2 EVERYTIME YOU GO AWAY / PAUL YOUNG
3 3 IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE / STING
4 6 NEVER SURRENDER / COREY HART
5 7 THE POWER OF LOVE / HUEY LEWIS & THE NEWS
6 10 WHO'S HOLDING DONNA NOW / DEBARGE
7 5 GLORY DAYS / BRUCE SPRINGSTEEN
8 12 FREEWAY OF LOVE / ARETHA FRANKLIN
9 9 GET IT ON / POWER STATION
10 4 YOU GIVE GOOD LOVE / WHITNEY HOUSTON
11 18 ST. ELMO'S FIRE / JOHN PARR
12 15 SUMMER OF '69 / BRYAN ADAMS
13 13 PEOPLE ARE PEOPLE / DEPECHE MODE
14 20 WE DON'T NEED ANOTHER HERO / TINA TURNER
15 17 WHAT ABOUT LOVE? / HEART
16 16 YOU SPIN ME AROUND / DEAD OR ALIVE
17 8 SENTIMENTAL STREET / NIGHT RANGER
18 21 ROCK ME TONIGHT / FREDDIE JACKSON
19 11 A VIEW TO KILL / DURAN DURAN
20 26 YOU'RE ONLY HUMAN / BILLY JOEL
21 14 RASPBERRY BERET / PRINCE & THE REVOLUTION
22 31 CHERISH / KOOL & THE GANG
23 27 STATE OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
24 29 DON'T LOSE MY NUMBER / PHIL COLLINS
25 30 INVINCIBLE / PAT BENATAR
26 19 19 / PAUL HARDCASTLE
27 34 DARE ME / POINTER SISTERS
28 43 MONEY FOR NOTHING / DIRE STRAITS
29 36 POP LIFE / PRINCE & THE REVOLUTION
30 32 MYSTERY LADY / BILLY OCEAN
31 35 LIFE IN ONE DAY / HOWARD JONES
32 37 FREEDOM / WHAM!
33 39 SMOKIN' IN THE BOYS ROOM / MOTLEY CRUE
34 24 THE SEARCH IS OVER / SURVIVOR
35 23 VOICES CARRY / 'TIL TUESDAY
36 22 SUSSUDIO / PHIL COLLINS
37 25 JUST AS I AM / AIR SUPPLY
38 40 I WONDER IF I TAKE YOU HOME / LISA LISA & CULT JAM
39 33 FIND A WAY / AMY GRANT
40 44 SHAME / MOTELS
コメント (29)
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