ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年10月5日付 ダイアー・ストレイツ Dire Straits - Money For Nothing

2021-10-03 21:20:45 | 1985年ビルボードTop40
1985年10月5日付ビルボード All American Top40、これで3週目の1位の大ヒットになりました、Dire Straitsの"Money for Nothing"。Dire Straitsですが、1978年にリリースしたデビューシングル"Sultans of Swing"がいきなりの4位を記録、それ以来、アルバム・シングルを発表しますが、アルバムはヒットするものの、シングルはTop40入りせず、この曲がなんと7年ぶりのTop40ヒットとなり、もちろん初めてのNo.1獲得です。

2位は前週と変わらず、これで3週目の2位、Kool & the Gangの"Cherish"。Kool & the Gangですが、デビューは1960年代、70年代初めから数多くのTop40ヒットを持っており、1980年にNo.1を記録した"Celebration"を含め、この曲で18曲目のTop40ヒット、5曲目のTop40ヒット、3曲目のTop3ヒットになりました。
3位は5位からアップ、Ready For The Worldの"Oh Sheila"。Ready for the Worldですが、アメリカ出身の6人組R&Bグループ。デビューアルバムからの3曲目のシングルにして初めてのTop40ヒットが3位まで上がってきました。
4位は7位からアップ、A-haの"Take On Me"。A-haでしが、ノルウェー出身のポップバンド。デビューシングルで、4位まで上がってきました。
5位は6位からアップ、Madonnaの"Dress You Up"。皆さんご存知Madonnaですが、この曲は、"Like a Virgin"、"Crazy for You"の2曲のNo.1ヒットを含め、超大ヒットアルバム『Like a Virgin』から4曲目のTop5ヒット、通算8曲目のTop40ヒットで5曲目のTop5ヒットです。

この週ついに3週目のNo.1を記録する大ヒットになりました、Dire Straitsの"Money for Nothing"。最終的にはこの3週間の1位、年間チャートは8位、Dire Straits復活の超大ヒットになりました。

Dire Straitsですが、イギリス出身のロックバンド。リードギターでボーカルのマーク・ノップラーが中心のバンドです。
デビューは70年代中頃、デビューアルバム『Dire Straits』のリリースは1978年、そのアルバムからのファーストシングル・デビューシングルですね、の "Sultans of Swing"が全米、全英でいきなりの大ヒット、ビルボードで4位を記録します。シングルのヒットでアルバムもまたヒット、アルバムチャート2位を記録します。
ダイアー・ストレイツの音楽はオリジナリティあふれた不思議な音楽でした。流行していた音楽とは全く異質の、独自の音楽でした。
ギターの音も、すぐにマーク・ノップラーだとわかる、特徴的な音、弾き方でした。

ところが、シングルのTop40ヒットは"Sultans of Swing"1曲のみ、ファーストアルバムの後、3枚のアルバムを出しますが、アルバムはヒットするものの、シングルヒットには恵まれませんでした。
一発屋で終わったかに思えたところ、1985年にリリースした彼らの5枚目のアルバム『Brothers in Arms』が突然の大ヒット、シングルとアルバム、両方が1位となる奇跡の復活を遂げます。

"Money for Nothing"ですが、曲の作者はMark Knopflerと、Stingです。なんという異色の組み合わせ、驚きました。二人のコラボが大ヒットにつながりました。Stingは、曲とともに、バックボーカルでも参加しています。
アルバムバージョンは7分を超える大作、イントロから凝った作りになっています。渋いマーク・ノップラーのボーカルも健在です。

アルバム『Brothers in Arms』は9週間のアルバムチャートNo.1、1985年の年間チャート27位、86年には年間5位の2年連続の年間チャートインする特大のヒットアルバムとなりました。
その後、バンドとしての活動は低調となり、91年になって次のアルバム『On Every Street』をリリースしますが、これが最後のアルバムとなり、バンドとしての活動を停止します。


1985年のLive Aidでは、スティングとともにステージに登場、動画で見ても素晴らしいステージだったですね。マーク・ノップラーのギターはなんとカッコいいことでしょう。


今週 先週 song / artist
1 1 MONEY FOR NOTHING / DIRE STRAITS
2 2 CHERISH / KOOL & THE GANG
3 5 OH SHEILA / READY FOR THE WORLD
4 7 TAKE ON ME / A-HA
5 6 DRESS YOU UP / MADONNA
6 9 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
7 3 FREEDOM / WHAM!
8 10 LONELY OL' NIGHT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
9 11 DANCING IN THE STREET / MICK JAGGER & DAVID BOWIE
10 15 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
11 4 DON'T LOSE MY NUMBER / PHIL COLLINS
12 16 FORTRESS AROUND YOUR HEART / STING
13 22 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
14 20 I'M GOIN' DOWN / BRUCE SPRINGSTEEN
15 8 ST. ELMO'S FIRE(MAN IN MOTION) / JOHN PARR
16 18 CRY / GODLEY & CRÈME
17 14 DARE ME / POINTER SISTERS
18 19 C-I-T-Y / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
19 24 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
20 28 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
21 13 POP LIFE / PRINCE & THE REVOLUTION
22 12 WE DON'T NEED ANOTHER HERO(THUNDERDOME) / TINA TURNER
23 30 FOUR IN THE MORNING / NIGHT RANGER
24 29 THE WAY YOU DO THE THINGS YOU DO / MY GIRL / DARYL HALL & JOHN OATES
25 25 EVERY STEP OF THE WAY / JOHN WAITE
26 17 THE POWER OF LOVE / HUEY LEWIS & THE NEWS
27 31 I'M GONNA TEAR YOUR PLAYHOUSE DOWN / PAUL YOUNG
28 36 BE NEAR ME / ABC
29 34 SUNSET GRILL / DON HENLEY
30 37 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
31 40 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
32 39 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
33 38 AND WE DANCED / HOOTERS
34 44 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
35 21 INVINCIBLE(THEME FROM THE LEGEND OF BILLIE JEAN) / PAT BENATAR
36 43 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
37 42 COMMUNICATION / POWER STATION
38 46 NEVER / HEART
39 48 ST. ELMO'S FIRE (LOVE THEME) / DAVID FOSTER
40 47 BOY IN THE BOX / COREY HART
コメント (35)
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