ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ジェネシス Genesis - Land of Confusion(1987年の洋楽 Part4)

2023-02-02 20:37:25 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart4は、Genesisの”Land of Confusion”。最高位は1月31日付けの1週のみの第4位。年間チャートは40位。フィル・コリンズをはじめ、メンバーのソロではたくさんのヒット曲を持っていますが、バンド「Genesis」としては、この曲で10曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop5ヒット。No.1となった"Invisible Touch"に次ぐヒット曲となりました。

Genesisですが、結成は60年代後半のイギリスのベテランロックバンド。71年にリリースされた3作目の『Nursery Cryme 怪奇骨董音楽箱』、このアルバムから、スティーヴ・ハケット、さらにはフィル・コリンズが加入しましたが、この頃から、プログレッシブロックへと音楽性が変化し、世界的な人気ロックバンドとしての人気を確立します。

その後、78年の『...And Then There Were Three...』から、フィル・コリンズ、トニー・バンクス、マイク・ラザフォードの3人組となり、ポップス色も強め、アメリカでの人気を不動のものとします。

さらに、彼らの12枚目のアルバム『Genesis』の大ヒット後、2年間のソロ活動の時期を経てリリーされたのが13枚目のアルバム『Invisible Touch』で、このアルバムからのファーストシングルがアルバムタイトル曲の"Invisible Touch"。グループとして初のNo.1ヒットになります。こちらをご覧ください→→→

”Land of Confusion”ですが、曲の作者はMike Rutherford、Tony Banks、Phil Collinsのメンバー3人によるもの。
大ヒットアルバム『Invisible Touch』から、No.1となった"Invisible Touch"、最高位4位の"Throwing It All Away"に続く3曲目のシングルカット曲になります。「混迷の地」という邦題が付いていました。

さてこの曲、このアルバムからの前2曲のシングルに比べ、ロック色が強いというか、昔のジェネシスの片鱗もうかがえる、多少プログレ色の入った曲です。ボーカルはもちろんフィル・コリンズですが、ソロのフィルのボーカルとはまた違った、力強いボーカルが感じられます。

そしてこの曲を有名にしたのは、PVでしょう。人形、というよりも「パペット」というのでしょう。メンバーのパペットだけでなく、たくさんの有名人がパペットで登場します。当時の大統領レーガン氏、主人公はレーガンさんでしょうか?それにカーター大統領、サッチャー首相、キッシンジャー氏?などなど、ミュージシャンもマイケル・ジャクソンやティナ ターナー、スティング、マドンナ、などなど、これは誰か?探すだけでも楽しいPVです。


なんとヘビメタバンドDisturbedがカヴァーしています。驚いたことにこの曲、ヘビメタにピッタリでした。
コメント (21)
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