ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ティモシー・B・シュミット Timothy B. Schmit - Boys Night Out(1987年の洋楽 Part44)

2023-11-09 20:14:20 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart44は、Timothy B. Schmitの"Boys Night Out"。最高位は11月7日付の第25位。年間チャートは圏外でした。

Timothy B. Schmitですが、Eaglesのベーシスト・ボーカリスト。Eaglesはロサンジェルスのバンドと思われていますが、結成されたのがロサンジェルスでも、意外にも、メンバーのロサンジェルス出身者は、Timothy B. Schmitだけだとのこと。

そのTimothy B. Schmit、元々は、カントリー・ロックバンド「Poco」のメンバー。Pocoの創設メンバーでベーシストのRandy Meisnerがバンドを脱退し、Eaglesに参加した後を受けて、ベーシスト兼ボーカリストとしてPocoに参加しました。

Pocoには、1977年、イーグルスの「ホテルカリフォルニアツアー」に参加するまで在籍していました。Pocoはウエストコーストロックバンドとして人気のバンドでしたが、アルバムのセールスが中心で、Timothy B. Schmit在籍中のシングルのTop40ヒットはありませんでした。Timothy B. Schmitが曲を作り、リードボーカルを務めている"Keep On Tryin'"という曲が、1975年に最高位50位を記録したのが最大のヒットです。

イーグルスには、その1977年に加入、アルバム『The Long Run』では、彼のリードボーカルで、彼自身が曲作りに参加している(Don Henley、Glenn Freyとの共作)"I Can't Tell You Why"が最高位8位、年間チャート62位の大ヒットとなりました。もうちょっと下位で止まってしまった曲だと思っていましたが、地味ながらいい曲で、意外な大ヒットになりました。こちらをご覧ください→→→

そのイーグルスも、1980年に活動を停止し、Timothy B. Schmitはソロ活動に入ります。Bob Segerの"Fire Lake"や、Boz Scaggsの"Look What You've Done to Me"、Don Henleyの"Dirty Laundry"などのヒット曲のバックボーカルを務めながら、ソロアルバムをリリース、2枚目のソロアルバム『Timothy B』からのシングルがこの曲"Boys Night Out"で、初めてで、ソロで唯一のTop40ヒットとなりました。

"Boys Night Out"ですが、曲の作者は彼自身と、ソングライターのBruce GaitschとWill Jenningsの3人の共作。地味なバラードだと勝手に想像していたところの、聞いてびっくりの意外に派手なファンキーな曲でした。でも、さすがTimothy B. Schmit、良い声していますね。
コメント (23)
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