ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

グラディス・ナイト&ザ・ピップス Gladys Knight & The Pips - Love Overboard(1988年の洋楽 Part10)

2024-03-15 10:13:33 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart10は、Gladys Knight & The Pipsの"Love Overboard"。最高位は3月12日付の1週のみの第13位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Gladys Knight & The Pipsですが、この頃、大物の復活ヒット曲が続いていましたが、この曲もまた大復活のヒット曲でした。
Gladys Knight & The Pipsの結成は、1950年代にまで遡ります。メンバーは、Gladys Knightの弟と妹、いとこで結成された、いわゆるファミリーグループです。

初のTop40ヒットは、1961年のヒット曲、"Every Beat of My Heart"という曲が、最高位6位、R&BチャートではNo.1を記録、大人気ソウルグループとなります。

その後も70年代にかけて大ヒットを続け、70年代にかけて、通算24曲のTop40ヒット、そのうち最高位2位を記録した曲が2曲、そして、1973年には"Midnight Train to Georgia"「夜汽車よ! ジョージアへ」がNo.1を記録しています。名曲でしたね。

私が洋楽を聞き始めたのが1975年ですが、その時、バーブラ・ストライサンドの"The Way We Were" 「追憶」をGladys Knight & The Pipsがカバーした曲"The Way We Were" / "Try to Remember"がヒットしていて、最高位11位を記録しています。この曲のGladys Knight のボーカルは強烈でしたので、よく覚えています。バーブラ・ストライサンドバージョンとは、全く違う曲になっていました。驚きでした。

そのGladys Knight ですが、久しぶりに名前を聞いたのは、1986年のNo.1ヒットDionne & Friendsの"That's What Friends Are For"。Friendsの一員として、その迫力あるボーカルで存在感を示していました。こちらをご覧ください→→→

そして、Gladys Knight & The Pipsとして、1975年以来、約13年ぶりにTop40に帰ってきた曲がこの曲"Love Overboard"です。曲の作者はReggie Calloway。

Reggie Callowayですが、Midnight Starの元メンバー。Midnight Starはエレクトリック・ファンクグループで、私のブログでは紹介していなかったですが、"Operator"という曲が、1984年に18位まで上がっています。ソングライターとしてもヒット曲をたくさん作っていて、私のブログでは、1987年のヒット曲 Levertの"Casanova"の作者として紹介しています。こちらをご覧ください→→→

"Love Overboard"ですが、そのReggie Callowayが作っただけあって、70年代のファンク風に、この頃流行りのエレクトリックダンスミュージックが加わった、おしゃれな曲になっています。

Gladys Knight & The Pipsですが、この曲が入ったアルバムがグループとしては最後のアルバムになってしまいました。グループの活動は、実に37年の長きにわたって続いたことになります。その後、Gladys Knight はソロ活動を続け、1989年には、『007/消されたライセンス』のテーマを歌い、イギリスでは6位を記録するなど、ソロ歌手として今も活躍を続けています。


こちらが、1975年に最高位11位を記録、年間チャート53位の"The Way We Were" / "Try to Remember"です。迫力ある「追憶」です。
コメント (20)
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