ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年8月21日付 ビルボード 全米 Top40 John Cougar - Hurts So Good

2018-08-22 22:45:49 | 1982年ビルボードTop40
1982年8月21日付ビルボード All American Top40、この週1位は5週目の1位、年度を代表する大ヒットになりました、Survivorの"Eye of the Tiger"。Survivor、セカンドアルバムからのシングル"Poor Man's Son"が1981年に33位を記録、2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。この曲、もちろん有名ですが、シルベスター・スタローンの『ロッキー3』の主題歌です。

4週間続けた3位から上がって3週目の2位はJohn Cougarの"Hurts So Good "。John Cougar、この時点までの最高のヒットが1981年に最高位17位を記録した"Ain't Ever Done With The Night"ですので初めての大ヒットで2位まで上がりました。

この週は1位から5位まで順位に変化がありませんでした。これで3週連続1位から5位まで変わりません。

3位は3週目の3位、Steve Miller Bandの"Abracadabra"。Steve Miller Band、Top5ヒットとしては1977年に2位を記録した"Fly Like An Eagle"以来の久々の大ヒットです。
4位はこれで5週目の4位、Fleetwood Macの"Hold Me"。Fleetwood Mac、80年代に入ってからはソロ活動が目立ち、グループのヒットとしては随分久しぶり、Top5ヒットとなるとなんと1977年7月に最高位4位を記録した"Don't Stop"以来となります。
5位はこれで3週目の5位、Chicagoの"Hard To Say I'm Sorry"。60年代から活躍し数多くのヒットを持っているChicago、1977年に4位を記録した"Baby What A Big Surprise"以来のTop5ヒットです。

この週2位はJohn Cougarの"Hurts So Good"。最高位は8月2日から28日まで4週続けた2位。残念ながらSurvivorの"Eye of the Tiger"を抜くことができず1位にはなれませんでした。1位にはなれませんでしたが年間チャートは8位。彼初めての大ヒットです。

John Cougarですが、本名はJohn Mellencamp。1970年代にJohnny Cougarとしてソロデビュー、初めはグラムロックで活躍していました。
その後、John Cougarと改名し再出発、1979年に"I Need A Lover"が28位を記録する初めてのTop40ヒットになります。
それからは大活躍、正統派アメリカンロックシンガーとして合計22曲のTop40ヒットを持つ偉大なロッカーになります。

彼の初めての大ヒットが"Hurts So Good"。
この曲の作者はJohn Cougarと幼馴染のGeorge Greenの共作。George Greenはその後もJohn Cougarと組んで数々のヒット曲を作り出します。最高位9位を記録した"Crumblin' Down"や14位を記録した"Key West Intermezzo (I Saw You First)"も彼ら2人の共作です。

この曲が納められている彼の5枚目のスタジオアルバム「American Fool」もシングルのヒットとともに大ヒット、ビルボード200で9週間の1位を記録して、アルバム年間チャートは4位の年度を代表する大ヒットアルバムでした。
このアルバムからの次のシングル"Jack and Diane"で初めてのNo.1を記録します。


今週 先週 song / artist
1 1 EYE OF THE TIGER / SURVIVOR
2 2 HURTS SO GOOD / JOHN COUGAR
3 3 ABRACADABRA / STEVE MILLER BAND
4 4 HOLD ME / FLEETWOOD MAC
5 5 HARD TO SAY I'M SORRY / CHICAGO
6 6 EVEN THE NIGHTS ARE BETTER / AIR SUPPLY
7 7 KEEP THE FIRE BURNIN' / REO SPEEDWAGON
8 9 VACATION / GO GO'S
9 10 WASTED ON THE WAY / CROSBY STILLS & NASH
10 12 TAKE IT AWAY / PAUL MCCARTNEY
11 13 YOU SHOULD HEAR HOW SHE TALKS ABOUT YOU / MELISSA MANCHESTER
12 14 LOVE IS IN CONTROL / DONNA SUMMER
13 11 ONLY THE LONELY / MOTELS
14 18 LOVE WILL TURN YOU AROUND / KENNY ROGERS
15 8 ROSANNA / TOTO
16 27 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
17 23 EYE IN THE SKY / ALAN PARSONS PROJECT
18 20 AMERICAN MUSIC / POINTER SISTERS
19 21 THINK I'M IN LOVE / EDDIE MONEY
20 24 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
21 22 OUT OF WORK / GARY "U.S." BONDS
22 16 LET IT WHIP / DAZZ BAND
23 17 TAINTED LOVE / SOFT CELL
24 26 AND I'M TELLING YOU I'M NOT GOING / JENNIFER HOLLIDAY
25 25 KIDS IN AMERICA / KIM WILDE
26 15 DON'T YOU WANT ME / HUMAN LEAGUE
27 43 YOU CAN DO MAGIC / AMERICA
28 28 IF THE LOVE FITS WEAR IT / LESLIE PEARL
29 35 ONLY TIME WILL TELL / ASIA
30 38 BLUE EYES / ELTON JOHN
31 34 HOT IN THE CITY / BILLY IDOL
32 32 PAPERPLATE / GENESIS
33 33 YOUR IMAGINATION / DARYL HALL & JOHN OATES
34 41 SOMEBODY'S BABY / JACKSON BROWNE
35 19 PERSONALLY / KARLA BONOFF
36 47 LET ME TICKLE YOUR FANCY / JERMAINE JACKSON
37 37 ROUTE 101 / HERB ALPERT
38 40 SOMEDAY, SOMEDAY / MARSHALL CRENSHAW
39 39 I REALLY DON'T NEED NO LIGHT / JEFFREY OSBORNE
40 42 LET ME GO / RAY PARKER JR.

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ローリングウエスト)
2018-08-23 08:23:32
ジョンクーガ-、懐かしい!1980年のヒット曲「夜が泣いている」が大好きした。スケールが大きい歌い方をしますよね。メレンキャンプという名前だったのか・・
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Unknown (音時)
2018-08-23 20:49:34
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/11164089.html
この曲も全米Top40を彩った曲ですね。3回も名前が変わったJohn Mellencamp。本名で歌いたかったのに、"Cougar"を名乗らなきゃいけなかったという話。ショービジネスの契約の世界ではあるんですね。"Hurts So Bad"はあっても、"Hurts"と"Good"は通常は一緒にならない言葉ですよね。"Hurts So Good"って言葉はネイティブの人はどう受け止めるんだろう?なんて興味があります。ヒットした要因も"Hurts So Good"というタイトルがピッタリのかっとんだ爽快な曲だったからなんでしょうかね!
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スケールが大きいロッカー (星船)
2018-08-23 21:11:25
ローリングウエストさんこんばんは。
John Cougar、力強くカッコイイロッカーでした。
ホントスケールが大きいですよね。
"Ain't Even Done With the Night"でしょうか?この曲もサックスが効いているカッコイイい曲でした。
Johnny Cougar→John Cougar→John Cougar Mellencamp→John Mellencampと改名しながら大ヒットを出し続けた素晴らしいロックアーチストでした。
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80'sのヴォーカリスト (hannah)
2018-08-23 21:38:09
星船さん、こんばんは。
前作までのチャートアクションを考えると、いきなり!感はりますが、この曲の大ヒットをキッカケに彼は間違いなくアメリカを代表するヴォーカリストになりました。
この後83年の♪Uuh Huh♪、85年の♪Scarecraw♪、87年のタイトルは忘れました(笑)と次々とシンプルながらカッコいいアルバムを発表してくれました。
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爽快なロック (星船)
2018-08-23 22:25:07
音時さんこんばんは。
名前が3回変わって、ついに本名での活躍、念願かなって良かったですね。そのうえ、大ヒットを長い間続けた素晴らしいロッカーでした。
ホント、大ヒットしたのがよくわかる爽快で力強くカッコイイまさにアメリカンロックの名曲です!
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この曲から快進撃 (星船)
2018-08-23 22:31:58
hannahさんこんばんは。
そうですね、チャートでは頑張っても10位台がやっと、曲は派手でもチャートアクションは地味な感じでしたが、この曲でいきなりのブレイクでした。この曲から快進撃が始まり、結局Top40ヒット22曲という大歌手になりました。
87年のアルバムは「The Lonesome Jubilee」でアルバムチャートでは最高6位を記録しました。このアルバムからもTop10ヒットシングルが2枚出ています。
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ホントにカッコイイ曲で・・・ (地味JAM尊)
2018-08-24 00:15:50
自分はScarecrawからハマった世代なんで、この頃の快進撃を生で体験された皆さんが羨ましくてしょうがないです。時代を代表する名曲であったことは、後年「フットルース」のサントラに追加収録された事でもわかりますね。
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「Scarecraw」 (星船)
2018-08-24 23:02:35
地味JAM尊さんこんばんは。
アルバム「Scarecraw」も素晴らしかった。収録の"R.O.C.K. in the U.S.A. (A Salute to 60's Rock)" も2位を記録する大ヒットでしたね。アルバムから全部で5曲もtop40に入る良い曲満載の名盤でした。
ジョン・クーガーの曲は聞いているとスカッと元気になる、誰からも愛される曲なのだと思います。
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想い出の曲 (hannah)
2018-08-24 23:29:07
星船さん、こんばんは。
彼にとっての初のかつ唯一の№1ヒット♪Jack & Diane♪は10月に№1になりました。
ちょうど私の就活の面接の時期でした、趣味についての質問があったので、「洋楽を聴くことで、アメリカのヒットチャートを毎週聴いています」と答えました。すると、「今の1位の曲は?」と質問されたのでためらわず、「John Cougarというアーティストのack & Dianeという曲です」と答えました。
オタクっぽやつと思われたかもですが、そのおかげかどうかわかりませんが、今もその会社で勤めています。
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年間7位と8位 (星船)
2018-08-26 07:30:23
hannahさんおはようございます。
そうでした、この年は学生最後の年でした。hannahさんのコメントから、私も当時ことをいろいろ思い出します。アメリカチャートの1位を聞いてくるとは、なかなか粋な会社ですね^^
"Jack & Diane"ですが、こちらも大ヒットで、年間チャートでは7位、7位と8位にジョン・クーガーな並ぶという快挙でした。
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