ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年11月27日付 ビルボード 全米 Top40 Joe Cocker & Jennifer Warnes - Up Where We Belong

2018-11-29 22:20:48 | 1982年ビルボードTop40
1982年11月27日付ビルボード All American Top40、2位から上がっての1位はLionel Richieの"Truly"。Lionel Richieですが、The Commodoresでは数々の大ヒットを持っています。そしてDiana Rossとのデュエットソング"Endless Love"はご存知9週間の1位の特大のヒットでした。ソロでは初めてのヒットでもちろん初めてのNo.1です。

4位から上がっての2位はLaura Braniganの"Gloria"。ローラ・ブラニガン、この曲が初めての大ヒットで2位まで上がってきました。
3位はこれで4週間連続となりました、Olivia Newton-Johnの"Heart Attack"。"Physical"をはじめ数々の大ヒットを持っている彼女、5位を記録した"Make a move on me"に続くTop5ヒットです。
4位は1位からダウンJoe Cocker and Jennifer Warnesの"Up Where We Belong"。3週間の1位の大ヒットとなりました。映画『愛と青春の旅だち』主題歌。60年代から活躍しているJoe Cockerですが、これまでの最高のヒットは1975年に5位を記録した"You Are So Beautiful"、この曲でもちろん初めてのNo.1です。Jennifer Warnesもこれまでの最高が6位を記録した"Right Time Of The Night"ですので彼女にとっても初めてのNo.1です。
5位は前週と変わらずNeil Diamondの"Heart Light"。数々の大ヒットを持っていますが、1981年に2位を記録した"Love On The Rocks"以来のTop5ヒットです。

この週4位にダウンしてしまいましたが11月6日から3週間続けたNo.1の大ヒット、Joe Cocker and Jennifer Warnesの"Up Where We Belong"。
年間チャートは1983年の年間27位、年度の途中になってしまっての27位ですので、実際には多分年間Top10に入る大ヒットでした。

映画「An Officer and a Gentleman『愛と青春の旅だち』」主題歌、映画見ましたよ。あんまり覚えていませんが、良い映画だったような。映画は全世界的にもヒットしました。リチャード・ギアが主演ですね。

そして歌っているのがJoe Cocker and Jennifer Warnes。
Joe Cockerは60年代から活躍するロックボーカリスト。コンスタントにシングルヒットもあるのですが、私は1975年のヒット曲、5位まで上がった"You Are So Beautiful"が初めて聴いた曲であり、印象深い曲でした。「魂の叫び!」と言うのでしょうか、心の底から振り絞るようなボーカルには胸を撃たれました。
そのJoe Cockerが女性ボーカリストJennifer Warnesとデュエットしたのがこの曲です。あのJoe Cockerが女性とデュエットするの?と驚いたものです。

Jennifer Warnesは1977年のヒット曲最高位6位を記録した「星影の散歩道(Right Time of the Night)」で有名です。
両者とも初めてのNo.1ヒット曲です。
Jennifer Warnesは1987年にビル・メドレーとのデュエット「タイム・オブ・マイ・ライフ ((I've Had) The Time of My Life)」で2回目の1位を記録します。この曲も映画の主題歌、『ダーティ・ダンシング』の主題歌の主題歌でした。



今週 先週 song / artist
1 2 TRULY / LIONEL RICHIE
2 4 GLORIA / LAURA BRANIGAN
3 3 HEART ATTACK / OLIVIA NEWTON-JOHN
4 1 UP WHERE WE BELONG / JOE COCKER & JENNIFER WARNES
5 5 HEARTLIGHT / NEIL DIAMOND
6 7 MICKEY / TONI BASIL
7 8 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
8 9 STEPPIN' OUT / JOE JACKSON
9 14 THE GIRL IS MINE / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
10 10 MUSCLES / DIANA ROSS
11 13 DIRTY LAUNDRY / DON HENLEY
12 12 ROCK THIS TOWN / STRAY CATS
13 19 SEXUAL HEALING / MARVIN GAYE
14 22 IT'S RAINING AGAIN / SUPERTRAMP
15 15 NOBODY / SYLVIA
16 21 SHADOWS OF THE NIGHT / PAT BENATAR
17 17 AMERICAN HEARTBEAT / SURVIVOR
18 18 SOUTHERN CROSS / CROSBY STILLS & NASH
19 28 HEARTBREAKER / DIONNE WARWICK
20 20 PRESSURE / BILLY JOEL
21 6 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
22 11 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
23 16 YOU DON'T WANT ME ANYMORE / STEEL BREEZE
24 24 LOVE ME TOMORROW / CHICAGO
25 27 THE LOOK OF LOVE / ABC
26 30 I.G.Y. / DONALD FAGEN
27 31 MISSING YOU / DAN FOGELBERG
28 32 YOU AND I / EDDIE RABBITT
29 35 ROCK THE CASBAH / CLASH
30 33 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
31 43 DOWN UNDER / MEN AT WORK
32 36 BE MY LADY / JEFFERSON STARSHIP
33 37 AFRICA / TOTO
34 23 YOU CAN DO MAGIC / AMERICA
35 40 ON THE WINGS OF LOVE / JEFFREY OSBORNE
36 44 HAND TO HOLD ON TO / JOHN COUGAR
37 41 WHAT ABOUT ME / MOVING PICTURES
38 42 EVERYBODY WANTS YOU / BILLY SQUIER
39 39 A PENNY FOR YOUR THOUGHTS / TAVARES
40 49 YOU CAN'T HURRY LOVE / PHIL COLLINS

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14 コメント

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美女と野獣 (hannah)
2018-11-30 21:42:43
星船さん、こんばんわ。
映画は後年テレビでしか見ていませんが、特にJ.Warnesの澄んだ歌声が印象的な美しいバラードです。
J.Cockerといえば、WoodStockのメンバーで(したよね?)、The Beatlesの♪With A Little Help~♪をカバーしたロッカーですね。近年亡くなりましたね。
そのいで立ちとしゃがれ声とJ.Warnesのデュエットは正に「美女と野獣」ですね(笑)
B.Medleyとの♪Dirty Dancing♪は披露宴のBGMに使いました。
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愛が二人を高めてくれる (音時)
2018-11-30 22:05:58
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/11599282.html
歌詞だと"Love lift(Up Where We Belong"となっていて、"愛が二人をいるべき場所に持ち上げる"、転じて"愛が二人を高めてくれる"っていうところでしょうか。hannahさんも書いていただいてるように「美女と野獣」?女子の学級委員長と悪ガキオヤジ?この二人の起用は奇跡だと思います。
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この週17位は (ms-database)
2018-11-30 23:08:03
この週17位のSurvivor - American HeartbeatはCash Box(CB)ではなんと49位。最高位は前週の39位。Billboardで17位を記録しながら、CBでは39位とようやっとTOP40入り。
なんでこんなに差がつくの、ととても疑問に思った36年前の晩秋でした。
http://msdb.blog75.fc2.com/blog-entry-299.html
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Unknown (実験鼠)
2018-12-01 11:10:54
この頃のチャート上位の曲は、ロック好きだった自分には少々辛いものがありましたねw 

ジェニファー・ウォーンズに関してはこれといった印象がないですが、ジョー・コッカーはこの曲で初めて知って、あまりのダミ声にびっくりしました。
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Unknown (ローリングウエスト)
2018-12-02 17:21:53
ハスキーなしわがれ声と独特の歌唱で多くのファンを惹きつけたジョー・コッカー。小生は「ウッドストック」の熱唱、1980年代では映画「愛と青春の旅立ち」の主題歌で印象が残ります。ジェニファーウォーンズとのデュエットはやはり素晴らしい!七転び八起きの人生・不屈の魂で泥臭く全身全霊をこめて振り絞るような歌唱する姿、これこそがジョー・コッカーの魅力でしたね。一番好きなのは、やはり「美しすぎて」ですね。日本人が好むピアノ・バラードの名曲の最後の歌詞「You Are So Beautiful to me」は声がもうかすれ声・・、特に「…to me」の部分は絞り出すような嗚咽にも思えるくらいの熱唱です。
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ギターはジミー・ペイジ! (星船)
2018-12-02 20:30:32
hannahさんこんばんは。
ジョー・コッカーですが、60年代中頃から活動していて、ウッド・ストックでのシャウトから全世界で有名になったとのこと。最近までずっと第一線で活躍したスーパースターですね。
「With a Little Help from My Friends」のカヴァーバージョンは、全英ではNo.1を獲得、ギターはジミー・ペイジだそうです。そう思って聴くとギターが凄いです。
素敵な曲を披露宴のBGMに選んだのですね^^
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意外にぴったり (星船)
2018-12-02 20:50:48
音時さんこんばんは。
野獣・悪ガキオヤジと女子の学級委員長ですか(笑)、ぴったりですね^^
Jennifer Warnesは声もそうですが、眼鏡をかけてたりして見た目も「学級委員長」そのまんまですね。
シャウトジョー・コッカーと穏やかな声のJennifer Warnesの組み合わせは驚きましたが、意外や意外ぴったりでした。
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BBとCB (星船)
2018-12-02 20:57:32
ms-databaseさんこんばんは。
いつもながらチャートの珍しい記録ありがとうございます^^なんとこの曲が80年代BBとCBの差のNo.1なのですか。
BBとCBはいつもそんなに差がないと思っていたのですが、なんでなんでしょう?ラジオのオンエアなので差がついたのでしょうか?
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ジョー・コッカーのシャウト (星船)
2018-12-02 21:02:58
実験鼠さんこんばんは。
そういえばこの数か月前までシカゴやマック、スティーブミラーなどロックが上位を席巻していましたが、急に上位がポップス系の曲ばっかりになりましたね。やっぱり流行っていうものがあるのでしょうか。その中でこの曲の特にジョー・コッカーのシャウトは目立ってました。
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You Are So Beautiful (星船)
2018-12-02 21:10:23
ローリングウエストさんこんばんは。
私はジョー・コッカーのウッド・ストックは知らなかったですが、1975年の"You Are So Beautiful"のあまりに凄い迫力ある歌声に驚いたというか感動しましたのが彼の最初の印象です。
90年代になってからも"When The Night Comes "という迫力ある曲が上位に入ったのがうれしかったです。
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