1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart35は、Pat Benatarの"All Fired Up"。最高位は8月27日と9月3日付けの第19位。年間チャートは圏外でした。
Pat Benatarといえば、ソロの女性ロッカーの先駆者。同じく女性ソロロックアートストでは、スージー・クアトロが一足早く人気となり、70年代初めにはアルバム、シングルがヒットし始めますが、Pat Benatarはそれより遅れて70年代後半、1979年に、ファーストアルバム『In the Heat of the Night』をリリース、このアルバムがいきなり大ヒット、シングル"Heartbreaker"が23位を記録、アルバムも最高位12位を記録するヒットアルバムになります。
1980年に、続く2枚目のアルバム『Crimes of Passion』をリリース、アルバムチャートで第2位を記録する大ヒットになり、シングルの"Hit Me with Your Best Shot"が最高位9位と初のTop10ヒットとなります。
さらに、1981年の彼女の3枚目のアルバム『Precious Time』が、ついにアルバムチャートNo.1を記録、シングルも、83年のライブアルバム『Live from Earth』からのシングル"Love Is a Battlefield"と、84年の5枚目のアルバム『Tropico』からのシングル"We Belong"がともに第5位を記録する彼女の最大のヒットとなりました。
85年には7枚目のアルバム『Seven the Hard Way 』をリリース、このアルバムからは、"Invincible"が最高位10位、"Sex as a Weapon" が最高位28位のヒットシングルとなります。こちらをご覧ください→→→
その後、しばらくアルバムが出ない時期が続いて、どうしちゃったのかなぁ、と思っていたところ、1988年になって、3年ぶりにリリースしたのが、彼女の8枚目のアルバム『Wide Awake in Dreamland』で、このアルバムからのシングルがこの曲"All Fired Up"です。
"All Fired Up"の曲の作者はオーストラリアのカントリーロックミュージシャンのKerryn Tolhurst。実はこの曲、Kerryn Tolhurstが中心メンバーのグループRattling Sabresがオリジナルなのです。
Pat Benatarの1979年の初のTop40ヒット"Heartbreaker"ですが、、当時、女性ボーカルのロックで、こんなにかっこいい曲は初めてだったと思います。そんな衝撃的な曲でしたが、それから約10年、Pat Benatarが積み上げたトップ40ヒットはこの曲で15曲目となりました。残念ながらこの曲が最後のTop40ヒットになりました。
こちらがオリジナルのオーストラリアのカントリーロックグループRattling Sabresの"All Fired Up"。カントリーっぽくもない、かなりロックな曲でした。
前作のセブンザハードウェイでの失速がそのまま残念なことに繋がりましたか、お気の毒。
まあでもチクトク動画へのコメントで、誰かのライブがかかると
「イイですね、しかし私は93年のAC⚡DC、86年のジューダスのプリーストライブ、83年のライブフロムアースのトップ3は動かんのですがね🤪」と5回はコメントしておりますからね、ベナターさん、イイ曲をたくさんありがとうございました。
早速のコメントありがとうございます。
やっぱり、パット・ベネターはライブ、『ライブフロムアース』は素晴らしいアルバムでした。ハードロックはやっぱりライブがカッコいいバンドが一番ですね。『プリースト…ライヴ!』は、特にシングルヒットがなかったバンドなので、聞いたことがないのですよ。図書館にあるようなので、今週借りてきて聞いてみます。
これがP.Benatar最後のTop40ヒットですか。
80年代前半は女性ロッカーの第1人者として駆け抜けた彼女でした。
81年の♪Precious Time♪は傑作でした。
湯川れい子さんも絶賛で、1stシングル♪Fire And Ice♪が17位にランクされた時は、「白星印がピッカピカ」紹介していました。
Pat Benatarは、気持ちの良い、すっきりとしたロックで、70年代後半から80年代の洋楽ロックファンを楽しませてくれました。そうですか、湯川さんも絶賛でしたか。"Fire and Ice"は疾走感のあるカッコいいロックでしたね。
パット姐さんの最後の全米トップ40シングルがこの曲(これから更新されるって可能性は…ないだろうなあ…)
◆“All fired up“…ってタイトルを見て…「燃え上がれ」って意味なのか、「全員解雇!(You′re fired)って意味なのか???と思ってましたが、辞書を引いたら… Excited; highly enthusiastic.
「燃え上がるように張り切る」、「興奮し盛り上がる」、という意味だそうです。パット姐さんはロックミュージックでそのように感じる瞬間が自分も大好きだし、ファン達にも「そうじゃない?」と問いかけているような内容の曲だと思いました。
◆ただ…ムム…オリジナルのRATTLING SABREの曲は歌詞が違っているようです(パットが変えた)。ちょっと時間がなくて合わせて和訳ができなかったのですが、「All Fired Up」が「(戦火で)すべて燃やしつくす」「俺たちは貴重な時間を無駄にしていないか?」というような反戦メッセージを歌っているようなんです…。ちょっと時間を作って、パット姐さんのこの曲には合わせてオリジナルについてもコメントを添えたいと思っています。
なおラストのオーイエーからのアナザーシングはYouTubeの動画も見ていただければヤンキーねーちゃんらのノリノリ、ロブの手ぬぐい盆踊り、グレンティプトンとKKダウニングのツインタテノリが笑えますのでぜひ🤣
私は81年の総集編FMで「火とアイス」を聴いて虜になったので「ゲットナーバス」を買ったわけでして。ただ「シャドウゾブザナイ」はやはり明るかったので(大袈裟でもあり)判定は難しかったです。
んで「愛の嵐」で素晴らしいと思い、しかし「ウィビローン」でまた???となり、「インビンシボゥ」でやはりカッコいいぜ!うーんここまででした。
こちらブログで遡行を決意し、初期は「ハートブレーカー(超すき)」「ヒミウィジャ別所(これは嫌い)」しか知らなかったんですが、おかげでライブフロムアースの「暗黒子供」「アイウォンアウチ」「ウイリブフォーラブ」のスタジオ盤を堪能できました。
そして一番今好きなのはバナ夫さんがチョト触れられた「見つめ合う夜」であります。素晴らしい、ライブもスタジオも素敵でした。後半のギターもカッコいいですね☺️
P.Benatarといえば、初期からのギタリスト兼プロデューサー兼旦那さんのN.Geraldですね。
R.Springfieldのアルバムにも参加し、彼独特の楽曲でした。
このアルバムでもコンビを組んでたのでしょうか。
ボンさんの「見つめあう夜」は、♪Precious Time♪のオープニングの♪Promises In The Dark♪でしょうか。
シングルとしてはあまりヒットしなかったですが、いい曲でした。
たたみかけるようなヴォーカルとエンディングが決まっていました。
それにしても、この曲がカバー曲だったとは今回初めて知りました。
パット・ベネターのほうはアメリカン・ロックなのに対し、オリジナルはほとんどデビッド・ボウィでした。
歌い手によってこうも違ってくるのかという、典型的な例ですね。
「燃え上がれ」「燃え上がるように張り切る」ですか、盛り上がるこの曲にはぴったりな歌詞、曲名でした。
そうですか、オリジナルのRattling Sabresバージョンは反戦の曲なのですか、今回初めて聞きましたが、かなりカッコいい曲に仕上がっていて、すぐに気に入りました。