ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ムーディー・ブルース The Moody Blues - I Know You're Out There Somewhere(1988年の洋楽 Part32)

2024-08-15 20:00:00 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart32は、The Moody Bluesの"I Know You're Out There Somewhere"。最高位は8月6日付の第30位。年間チャートは圏外でした。

The Moody Bluesですが、デビューは1964年のベテランロックグループ。この1988年8月のチャート、ベテランロックアーチストが頑張っています。この週No.1のSteve Winwoodをはじめ、エルトン・ジョンにシカゴ、先日記事に紹介したエリック・カルメンなどなど、皆さん60年代から活躍し、80年代に入っても新しい音楽を取り入れながら、ヒットチャート上位に進出して頑張っている偉大なアーチストたちです。

The Moody BluesのTop40への登場は、1965年に遡ります。デビューアルバム『The Magnificent Moodies』からのシングル"Go Now!"がアメリカでいきなり10位を記録、名前のとおりブルースロックでのヒットでした。

その後、長くバンドの中心として活躍することになるJustin HaywardとJohn Lodgeが加入、音楽性もプログレッシブロックバンドとして、60年代後半から70年代にかけて、Top40ヒットを重ねます。

1972年になって、これはセカンドアルバムに入っていた曲ですが、"Nights in White Satin"「サテンの夜」が突然チャートを駆け上がり、最高位2位を記録する大ヒット、このシングルヒットに合わせ、セカンドアルバムの『Days of Future Passed』が再びチャートを上昇し第3位、当時リリースしていた8枚目のアルバム『Seventh Sojourn』はついにアルバムチャートNo.1を記録、プログレッシブロックバンドとしては、異例の大人気バンドとなります。

その後しばらくヒットが出ない時期が続きますが、1978年には、"Steppin' In A Slide Zone"が最高位39位の小ヒット、さらにポップなロックも取り入れ、1981年に発表されたアルバム「Long Distance Voyager(魂の叫び)」がアルバムチャートでNo.1、このアルバムに収録された"Gemini Dream"も最高位12位を記録、久しぶりの大ヒットになりました。

その後もコンスタントにヒットを重ね、1986年にリリースした12枚目のアルバム『The Other Side of Life』から”Your Wildest Dreams”が最高位9位を記録、「サテンの夜」以来、なんと14年ぶりとなるTop10ヒットとなりました。”Your Wildest Dreams”はこちらをご覧ください→→→ 

この曲"I Know You're Out There Somewhere"ですが、続く13枚目のアルバム『Sur la Mer 』からのファーストシングル。曲の作者は中心メンバーのJustin Hayward。

この"I Know You're Out There Somewhere"ですが、前ヒット曲の”Your Wildest Dreams”の続編として作られたものだそうです。シンセサイザーを駆使しながら、重厚な音でありながら、穏やかで流れるようなロック、”Your Wildest Dreams”とともに、この頃のMoody Bluesを代表する曲となりました。

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16 コメント

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“Your Wildest Dream”の歌詞は? (星船)
2024-08-18 09:23:27
音時さんおはようございます。
この曲、“Your Wildest Dream”の続編ということで、言われてみれば、メロディも、PVも、そんな感じの曲でした。で、歌詞は?ということで、音時さんのブログから“Your Wildest Dream”の歌詞は、そうか、「きみの一番素敵な夢」ですか。その続編を思い浮かべながらこの曲を聞くと、やっぱり曲の良さもアップしますね。私はもともとキング・クリムゾンなどのプログレが好きで、ポップになったプログレは好んで聞いていました。やっぱりこの頃のムーディー・ブルース、とっても良い曲を作ります。
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アルバム名「シュール・ラ・メール」(日本人意味わからん) (音時)
2024-08-18 08:31:43
https://neverendingmusic.blog.jp/archives/41861050.html 歌詞もビデオも明らかに続編を意識…サウンドも敢えて同じようにしたといいます。
でも…“Your Wildest Dream”で主人公は初恋の相手を思い浮かべ、相手がどこにいるのか?と考え、それでもきっとその人は二人の想い出を素敵なものとして夢見てくれてるはずだ…としばし想いに耽ってるようでした。
 一方、この““I Know You're Out There Somewhere”についてはその相手を自分の運命の人のように捉えているように思いました。うーん、想い出は想い出として大切にしまっておくのではなく、ちょっと実際に初恋の人に会いに行ってしまうような…妄想の飛躍のようにも感じてしまうなあ…(^_^;)
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Unknown (星船)
2024-08-18 07:18:58
プログレッシブな太ったボンジョビさんおはようございます。
プログレッシブな行動での人助け、素晴らしいことでございます。今日もきっとプログレッシブな一日になるでしょう。
Progressive rock=革新的なロック、進歩的なロック?でしょうか、プログレッシブメタル、っていうのもありましたっけ。
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Unknown (太ったボンジョビ (  ̄З ̄))
2024-08-18 00:15:24
おやおやみなさんプログレなんてうふふふ。
実は夕べプログレみたいな、いやそんなことはないんですが人助けをしてしまいましたよ😃
あるマンションのエントランスの外であお向けに物言えずピクピクしていたお母さん、こりゃいかん、熱中症かと近づきました。
果たしてお母さんは後ろ向きにコケて頭を打ったようでダラダラと濃い血が…❗
意識があるのを確認し、家はこのマンションですから大丈夫ですよと言うお母さんを説き伏せ初めてケータイからの119。救急車が車で持っていたタオルでまだ血が出てくる後頭部を押さえておきましたぞ😃
駆けつけた救急隊員がお父さんを呼んできて、私はお母さんの状態を訊かれて、通りがかりの別のお母さんはマンションから水のペットボトル持ってきて、なかなかドキドキでしたよ。
血の付いたタオルを「それは持って帰ってください」と無表情で突っぱねた隊員には蹴りを入れてやりたかったですけどね、どーすんだよこんな血まみれの安息日みたいなタオル…😵
あららフロイドではなくまたしてもサバスでありました。でもこんなこともあるので明日からもプログレッシブに生きていこうと思います。
ひどいレスでごめんなさい😫
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6大プログレバンド (星船)
2024-08-17 22:14:17
hannahさんこんばんは。
ELPにKing Crimzon、Pink Floydに、ムーディー・ブルース、ジェネシス、イエスを加えれば、これでプログレTop6でしょうか。メンバーチェンジしながら、また、分裂したり合体しながら、80年代にも数々の名曲で楽しませてくれましたね。"Another Brick in the Wall"のNo.1ヒットには驚きましたが。
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「難解なプログレ」 (星船)
2024-08-17 22:07:52
かんたさんこんばんは。
ムーディー・ブルース、ジェネシス、イエスといえば、70年代初めは、プログレの代表グループでした。特に、ジェネシスは、のちにあれだけヒットを出すグループになるとは、想像もできないほどの「難解なプログレ」、のイメージがあります。そんな中で、ポップに変身できたグループだけが80年代まで生き残ったのでしょう。
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80年代のプログレ (hannah)
2024-08-17 21:27:28
星船さん、こんばんは。
そうですね、80年代の幕開けが、ポップになったのかどうかはわかりませんが、Pink Floydの♪The Wall♪の大ヒットでしたからね。
その前に78年のELPの♪Love Beach♪というプログレらしからぬタイトルがありましたけど。
81年のThe Moody Bluesの♪Long Distance Voyager♪の大ヒットがあり、82年には
King Crimzon、Yes、ELPが合体した産業プログレのAsiaでしたからね。
Yesもコマーシャルになっての大ヒットでした。
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Unknown (かんた)
2024-08-17 20:10:22
60年代・70年代のムーディー・ブルースはあまりよく知らないのですが、この曲は『Your Wildest Dreams』の流れを踏襲した感じですね。
それにしても、ムーディー・ブルースエイジアといいジェネシスといいイエスといい、70年代に活躍したプログレ・バンド及びプログレ・アーティストというのは、80年代に入ると急にポップな路線に変更してしまっているような気がするのは、私だけでしょうか?
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1978年のころには (星船)
2024-08-16 22:07:17
hannahさんこんばんは。
"Steppin′ In A Slide Zone"ですが、ヒットした1978年のころには、ほとんどプログレロックグループのシングルヒットはありませんでしたので、最高39位とは言え突然のTop40ヒットには私も驚きましたし、印象には強く残っています。
FMで聞いたかどうかは覚えていないのですが^^;
イエスは、この当時はまだシングルヒットなど無縁の存在でした。
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初めてのプログレかも (hannah)
2024-08-16 21:25:40
星船さん、こんばんは。
そうそう、一時YesのメンバーだったP.MorazはThe Moody Bluesの元メンバーでしたね。
そういえば、78年の今頃の小ヒット♪Steppin′ In A Slide Zone♪はなぜかよく覚えています。
久しぶりのアルバム「オクターブ」はFM番組でも特集されていました。
プログレ色は薄くなっていましたが、プログレを聴いていなかった僕が初めて聴くプログレだったかも知れません。
少し後でYesの「クジラに愛を」がありましたけど。
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"Go Now"は (星船)
2024-08-16 18:23:43
ダーク・ディスコさんこんばんは。
初ヒットの"Go Now"の時には、のちに中心メンバーとなるJustin HaywardやJohn Lodge、Patrick Morazは、まだバンドメンバーではなかったでしたか。
この"Go Now"はブルースの時代ではありましたが、メロディアスなところは、のちのムーディー・ブルースに通じるところがあると思います。
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ヒット性が高い曲 (星船)
2024-08-16 18:16:49
太ったボンジョビ さんこんばんは。
ムーディー・ブルースの曲は、重厚なプログレ、っポイところもありが奈良の、流れるような、口ずさむことが得きるメロディの、不思議な曲でした。その不思議な魅力がムーディー・ブルースですね。
よりポップで、ヒット性が高い曲になったのは、"Gemini Dream"の頃からでしょうか。
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ベテランの中でも (星船)
2024-08-16 18:10:13
hannahさんこんばんは。
この頃活躍していたベテランの中でも、このムーディー・ブルースは、60年代半ばからTop40ヒットを持っている、大人気ブリティッシュロックグループでした。音楽性はだいぶ変わり、新しい音楽に挑戦しながらのヒットは見事でした。
ところで、「天海冥」は、もちろん、天王星、海王星、冥王星でしょう。冥王星は今は準惑星となってしまいましたが、当時の80年代には、まだ太陽系9番目の惑星でしたね。
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Unknown (ダーク・ディスコ)
2024-08-16 17:46:48
去年12月にデニー・レイン、今年4月にマイク・ピンダーが亡くなってgo nowの時のオリジナルメンバーは皆んなお星様になってしまいました。
この曲は二代目キーボード奏者パトリック・モラーツでしたが、初代のマイク・ピンダーの話を。彼はバンドに加わる前は楽器の制作をしていました。メロトロンと呼ばれる楽器を彼はいろいろなミュージシャンに紹介しています。彼がいなければポール・マッカートニーがstrawberry fields foreverで、リック・ウェイクマンがspace oddityで、イアン・マクドナルドがcourt of the crimson kingでメロトロンを演奏することはなかったでしょう。あのなんとも不思議な響きの楽器。プログレといえばメロトロン、メロトロンよ永遠なれ。
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Unknown (太ったボンジョビ 👴)
2024-08-16 12:54:20
そーか、このあたりでのアノーヨアウゼサムウェー♪サームウェー♪アームウェーイ~🐽でありましたか。
何年に流行ったか全く覚えておりませんでしたが、86年のワンサポーナーターイ♪とともに口をついて出るフレーズ、まさに20年選手の技でありました。
続いて83年の尻アッザウイィィ~ル♪も思い起こすバカっぽさ、アハハ、なのにジェミニとボイスは未だに聴いてないとか、私も相当屈折しております。
うふふふ( ^-^)
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意表をつく大御所 (hannah)
2024-08-15 23:47:49
星船さん、こんばんは。
仰るようにこの時期のチャートにはChicago、E.John、S.Winwoodなど60年代からのキャリアを誇る大御所が勢ぞろいでした。
どれかが紹介されると思ってましたけど、意表をつくThe Moody Bluesでしたね。
彼らのことはあまり詳しくなくて81年の♪The Long Distance Voyager♪を1枚持っているだけです。
(当時の邦題は確か「ヴォイジャー天海冥だったような)
壮大なスケールの楽曲でした。
この曲も前作の流れでゆったりと流れるような楽曲ですね。
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