ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1981年10月10日付 ビルボード 全米 Top40 Stop Draggin' My Heart Around - Stevie Nicks w/Tom Petty

2017-10-15 22:05:43 | 1981年ビルボードTop40
1981年10月10日付ビルボード All American Top40、ついに9週目の1位の年度を代表する大ヒットDiana Ross & Lionel Richieの"Endless Love"。同名映画『エンドレス・ラブ』の主題歌です。Diana RossとLionel Richie、両者ともこの時すでに1位を含む大ヒットを無数に持っているスーパースター同士のデュエット、そして映画の主題歌と、ヒットしないわけありません。

2位は前週と変わらず、Christopher Crossの"Arthur's Theme (Best that you can do)"。曲名のとおり、映画「ミスター・アーサー(Arthur)」の主題歌。ヒットメーカー クリストファー・クロス、2位を記録したデビュー曲"Ride Like The Wind"、1位を記録した"Sailing"に続く3曲目のTop3ヒットです。

上位が強く、2位から4位まで前週と変わりません。
3位はこれで6週目の3位、Stevie Nicks w/Tom Petty & The Heartbreakersの"Stop Draggin' My Heart Around"。Stevie Nicks、もちろんFleetwood MacではNo.1ヒットを持っていますがソロでは初めてのヒット、Tom Petty & The Heartbreakersは1980年に10位を記録した"Don't Do Me Like That"がありますがTop5ヒットは初めてです。
4位も前週と変わらず、Journeyの"Who's Crying Now"。人気ロックバンドジャーニーですが、これまで最もヒットしたのが1979年に16位を記録した"Lovin' Touchin' Squeezin'"で、初のTop5大ヒットになりました。
5位は11位からジャンプアップ、Sheena Eastonの"For Your Eyes Only"。この歌、映画007シリーズの「ユア・アイズ・オンリー」の主題歌です。シーナ・イーストン、ファーストヒット"Morning Train (Nine to Five)"が2週間の1位を記録、次のシングル"Modern Girl"は最高位18位でしたが、この曲で2曲目のTop5ヒットです。

この週3位はStevie Nicks w/Tom Petty & The Heartbreakersの"Stop Draggin' My Heart Around"。この曲、9月5日から連続6週間の3位。年間チャートは年度の途中にかかってしまいましたので59位でしたが、ソロで初めての大ヒットになりました。

Stevie Nicks、フリートウッド・マックの歌姫、というよりもロック界の歌姫です。
この曲はソロで初めて出したアルバム「Bella Donna」からのファーストシングルカット。アルバムは1週だけでしたがNo.1を記録した名盤でした。

そしてこの曲"Stop Draggin' My Heart Around"、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ全面参加曲です。
トム・ペティさん、残念ながら10月2日に突然亡くなってしまったのですが、アメリカンロックを代表する偉大なロッカーでした。
この曲はそのトム・ペティと盟友マイク・キャンベルの作、気だるくカッコいいトム・ペティワールド全開のこの曲に、魔性の歌姫スティーヴィー・ニックスの独特なボーカルがあまりにもピッタリ、大ヒットしました。


今週 先週 song / artist
1 1 ENDLESS LOVE / DIANA ROSS & LIONEL RICHIE
2 2 ARTHUR'S THEME(BEST THAT YOU CAN DO) / CHRISTOPHER CROSS
3 3 STOP DRAGGIN' MY HEART AROUND / STEVIE NICKS w/TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
4 4 WHO'S CRYING NOW / JOURNEY
5 11 FOR YOUR EYES ONLY / SHEENA EASTON
6 7 STEP BY STEP / EDDIE RABBITT
7 9 START ME UP / ROLLING STONES
8 13 PRIVATE EYES / DARYL HALL & JOHN OATES
9 8 URGENT / FOREIGNER
10 10 HOLD ON TIGHT / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
11 14 THE NIGHT OWLS / LITTLE RIVER BAND
12 12 THE BEACH BOYS MEDLEY / BEACH BOYS
13 18 HARD TO SAY / DAN FOGELBERG
14 6 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
15 15 THE VOICE / MOODY BLUES
16 17 SHARE YOUR LOVE WITH ME / KENNY ROGERS
17 23 I'VE DONE EVERYTHING FOR YOU / RICK SPRINGFIELD
18 19 I COULD NEVER MISS YOU / LULU
19 21 SUPER FREAK / RICK JAMES
20 24 WE'RE IN THIS LOVE TOGETHER / AL JARREAU
21 25 WHEN SHE WAS MY GIRL / FOUR TOPS
22 26 TRYIN' TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU / BOB SEGER
23 28 JUST ONCE / JAMES INGRAM
24 5 NO GETTIN' OVER ME / RONNIE MILSAP
25 30 SAY GOODBYE TO HOLLYWOOD / BILLY JOEL
26 29 SHE'S A BAD MAMA JAMA / CARL CARLTON
27 37 HERE I AM / AIR SUPPLY
28 16 LADY (YOU BRING ME UP) / COMMODORES
29 36 THEME FROM HILL STREET BLUES / MIKE POST ft. LARRY CARLTON
30 27 SLOW HAND / POINTER SISTERS
31 20 IN YOUR LETTER / REO SPEEDWAGON
32 22 BREAKING AWAY / BALANCE
33 33 GENERAL HOSPI-TALE / AFTERNOON DELIGHTS
34 43 ATLANTA LADY / MARTY BALIN
35 32 THEME FROM "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
36 44 EVERY LITTLE THING SHE DOES IS MAGIC / POLICE
37 49 HE'S A LIAR / BEE GEES
38 42 ALIEN / ATLANTA RHYTHM SECTION
39 61 OH NO / COMMODORES
40 40 BURNIN' FOR YOU / BLUE OYSTER CULT

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8 コメント

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Unknown (めった)
2017-10-17 21:08:29
“麗しのベラドンナ”にはデュエット曲が2曲入ってましたね。スティーヴィーのお相手もトム・ペティとドンヘンリー。気だるく怪しいこの曲と、澄んだ空気のなかシャキッと歌う“レザー&レース”。この2曲も対照的で、お相手が変わると声や歌い方も変幻自在。歌姫の魔力を感じさせてくれました。きっとトムもこのデュエット楽しんだんだろうな。R.I.P。
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魔性の歌姫 (星船)
2017-10-17 23:28:11
めったさんこんばんは。
そうそう、ドンヘンリーとのデュエット「レザー&レース」、こちらはまた爽やかな名曲でした。
極端に違うセンスの歌にどちらでもピッタリ適合してしまう、彼女にしかできないまさに魔性の歌姫ですね。それにしてもこのアルバムは全編飽きさせない素晴らしい名盤でした。
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大物のコラボ (hannah)
2017-10-18 21:50:18
星船さん、こんばんは。
この曲最高位3位は覚えていましたが、6週間も3位だったんですね。
独特のギターサウンドはまさにTom PettyWorldですね。2ndSingle♪レザー&レース♪は最高位7位でしたね。StevieNick、TomPetty、DonHenleyそしてプロデューサーはJimmy Iovineと大物が揃えばヒット間違いなしですね。
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トム・ペティワールド (星船)
2017-10-18 23:00:25
hannahさんこんばんは。
スティーヴィー・ニックスの凄いところは、トム・ペティワールド全開のこの曲にも、ドン・ヘンリーワールドの「レザー&レース」にも両方ピッタリと、しっくりとフィットしてしまうところではないでしょうか。まさに「魔性の歌姫」そのものです。
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二刀流 (hannah)
2017-10-19 22:13:50
星船さん、こんばんは。
S.Nicks、翌年はFleetwoodMacで♪Mirage♪をヒットさせ、83年は再びソロで♪The Wild Heart♪。1年空けて85年はソロの♪Rock A Little♪。87年はMac5年ぶりの♪Tango In The Night♪。70年代後半からはソロとMacのまさに二刀流の活躍でした。
ちなみにこの後、Lindsey Backinghamが♪Truble♪をヒットさせましたね。
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Backingham&Nicks (星船)
2017-10-19 23:02:20
hannahさんこんばんは。
フリートウッド・マックはBackingham&Nicksの二人の天才アーチストの参加で最高のロックグループになりました。二人の力は大きかったと思います。
ソロでも二人とも素晴らしい曲を残してくれて、ソロヒット曲には好きな曲が沢山あるのですが、あえて言えばNicksの"Edge of Seventeen"が一番好きな曲です。
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Unknown (太ったボンジョビ)
2019-02-13 23:58:05
あえて…
私の場合星船さんイチオシのエッジオブ17が最初のスティービーでして
あとからこのファーストシングル聴いたのですが、イマイチなのでは?
転調ないし、スティービーもトムも真面目にやってるの変だし
トムなんか明るい曲が持ち味なのに(危険な噂は最高!)
やはりスティービーのデビューシングルだからプレッシャーあったのかな?
スティービー「アタシあとでドンともデュエットすんのよねー」
トム「え…ドンて誰?」
スティービー「ドンて言ったらイーゴゥズでしょーよ、解散したから暇なんだってさ」
トム「ちょ…、俺なんかアンタのためにボクのアルバム急いで作ったのに」
スティービー「知らねーわよそんなの」
うーん、まさにハードプロミス、なんちて
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恋多き女性 (星船)
2019-02-15 23:29:36
太ったボンジョビさんこんばんは。
トム・ペティとスティーヴィー・ニックスという気だるいコンビは意外と息が合っていたのではないですか?
恋多き女性スティーヴィーとドン・ヘンリーとの恋話は有名でしたね。
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