ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ジェフリア Giuffria - Call To The Heart(1985年の洋楽 Part6)

2021-02-11 18:19:13 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart6はGiuffriaの"Call To The Heart"。
最高位は2月2日付と9日付の第15位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Giuffriaですが、1981年にキーボードプレイヤーのGregg Giuffriaが中心となって結成されたアメリカのロックバンド。
そのGregg Giuffriaですが、なんとあのハードロックバンド「Angel」のオリジナルメンバーです。
そのAngelが1981年に解散し、結成されたのがこのGiuffriaです。

Angelですが、1975年に結成されたアメリカンハードロックバンドで、アメリカではあんまりヒットしませんでしたが、日本では大変な人気のバンドでした。ルックスも話題になり、アイドル的な人気もありました。
70年代のロックファンの方々には有名なバンドですよね。当時の洋楽雑誌には毎月登場していました。

さてそのGiuffriaのデビューアルバム『Giuffria』からのファーストシングルがこの曲"Call To The Heart"。
曲の作者はメンバーのDavid Glen EisleyとGregg Giuffriaの共作。
ハードロックではなくいわゆるパワーバラードです。

ファーストアルバム『Giuffria』こそ最高位26位を記録するヒットとなりましたが、「ジャーニーの二番煎じ」と、評判が悪かったようです。次が続かず、セカンドアルバムはコケてしまい、結局バンドを通じてのシングルヒットはこの"Call To The Heart"のみ、サードアルバムを最後に1987年に活動を停止し、いわゆる一発屋で終わってしまいました。
言われてみると、ジャーニーに、曲調が似ていますし、ボーカルもスティーブ・ペリーのような歌い方をしています。

バンド自体は残念なヒットに終わってしまいましたが、私としてはこの曲、当時のチャートの中では最も応援していた曲でした。
ジャーニーが大ヒットする前にアルバムを出せばよかったのかもしれません。サビのところが特に印象的なロックバラードです。


Angel の1977年のヒット曲"Ain't Gonna Eat Out My Heart Anymore"です。ステージの様子も、曲も、ギターのフレーズも、70年代の懐かしのロックです。この曲かどうかは覚えていませんが、当時FMでAngelの曲は良くかかっていました。

コメント (37)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビルボード 全米 Top40 1985年2月9日付 シカゴ Chicago - You're the Inspiration

2021-02-07 20:18:57 | 1985年ビルボードTop40
1985年2月9日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はForeignerの"I Want To Know What Love Is"。Foreignerですが、皆様ご存知ですよね、イギリスとアメリカのロックスターが集まってできたグループ、"Waiting For A Girl Like You"が歴史に残る10週連続の2位を記録しましたが、ついにこの曲で初のNo.1を獲得しました。この曲で6曲目のTop5ヒット、4曲目のTop3ヒットです。

2位は前週と変わらず、Philip Bailey & Phil Collinsの"Easy Lover"。この組み合わせは驚きの異色の組み合わせでした。まずはPhilip Baileyですが、もちろん Earth, Wind & Fireのメンバー、ソロでは初めてのヒットですが、Earth, Wind & Fireではこれまで"Shining Star"のNo.1ヒットを含め4曲のTop5ヒットを持っています。Phil Collinsですが、こちらはGenesisのドラマー兼ボーカル、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒットに続くTop3ヒットです。
3位も前週と変わらず、Wham!の"Careless Whisper"。Wham!ですが、初めてのTop40ヒット"Wake Me Up Before You Go-Go"が3週間連続の1位を獲得、2曲連続のTop3ヒットになりました。
4位は5位からアップ、Billy Oceanの"Loverboy"。Billy Oceanですが、初めてのヒットがファーストアルバムからのシングル曲"Love Really Hurts Without You"。1976年に最高位22位を記録。次のヒットがこの曲の前のシングル"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"が突然の大ヒットでNo.1を記録、この曲が3曲目のTop40ヒットで2曲目のTop5ヒットです。
5位は6位からアップ、Don Henleyの"The Boys Of Summer"。Don Henleyですが、もちろんThe Eaglesのドラマー兼ボーカリスト。
The Eaglesの活動停止後、ソロとしては1981年にStevie Nicksとのデュエット"Leather and Lace"が6位を記録、ソロでは翌年の1982年に"Dirty Laundry"が3位を記録、この曲で3曲目のTop40ヒットで2曲目のTop5ヒットです。

この週6位はChicagoの"You're The Inspiration"。最高位は1月19日と26日付の第3位。年間チャートは37位。この曲はアルバム『Chicago 17』から3枚目のシングルにして2枚目のシングル"Hard Habit to Break"の年間チャート45位を上回るヒットになりました。

シカゴ、さらにはアルバムの『Chicago 17』については、前シングルの"Hard habit to break"の記事で詳しく載せていますのでこちらをご覧ください→→→

"You're The Inspiration"ですが、曲の作者はPeter CeteraとDavid Fosterの共作。David Fosterは前アルバム『Chicago 16』からシカゴの曲づくりに参加していますが、AORの名手の二人が組んだということで、素晴らしいメロディの曲です。
リードボーカルはもちろんPeter Ceteraに、バックボーカルにBill ChamplinとRobert Lammがついている、AORシカゴの王道路線です。

アルバム『Chicago 17』ですが、プロデューサーは前作『Chicago 16』に続いてのDavid Foster。
最高位は4位ながら年間チャートは21位。アルバムから4曲のシングルが発売され、すべてTop20に入るヒットとなる大ヒットアルバムとなりました。
このアルバムを最後にPeter Ceteraはバンドを脱退してしまい、Peter Cetera、Bill ChamplinとRobert Lammの3人が揃う最後のアルバムになってしまいましたが、このアルバム、AORだけでなく、伝統のホーンセッションの効いた曲もあるなど、質の高いアルバムでした。
ちなみにA面2曲目の"We Can Stop the Hurtin'"にはまだメジャーになる前のRichard Marxがバックボーカルで参加しています。


今週 先週 song / artist
1 1 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
2 2 EASY LOVER / PHILIP BAILEY & PHIL COLLINS
3 3 CARELESS WHISPER / WHAM!
4 5 LOVERBOY / BILLY OCEAN
5 6 THE BOYS OF SUMMER / DON HENLEY
6 4 YOU'RE THE INSPIRATION / CHICAGO
7 9 METHOD OF MODERN LOVE / DARYL HALL & JOHN OATES
8 10 NEUTRON DANCE / POINTER SISTERS
9 7 LIKE A VIRGIN / MADONNA
10 8 I WOULD DIE 4 U / PRINCE & THE REVOLUTION
11 13 THE HEAT IS ON / GLENN FREY
12 14 SOLID / ASHFORD & SIMPSON
13 23 CALIFORNIA GIRLS / DAVID LEE ROTH
14 19 SUGAR WALLS / SHEENA EASTON
15 15 CALL TO THE HEART / GUIFFRIA
16 26 CAN'T FIGHT THIS FEELING / REO SPEEDWAGON
17 22 THE OLD MAN DOWN THE ROAD / JOHN FOGERTY
18 18 OPERATOR / MIDNIGHT STAR
19 20 FOOLISH HEART / STEVE PERRY
20 21 MISLED / KOOL & THE GANG
21 25 MR. TELEPHONE MAN / NEW EDITION
22 17 LOVE LIGHT IN FLIGHT / STEVIE WONDER
23 24 JUNGLE LOVE / THE TIME
24 11 ALL I NEED / JACK WAGNER
25 12 RUN TO YOU / BRYAN ADAMS
26 37 TOO LATE FOR GOODBYES / JULIAN LENNON
27 28 MONEY CHANGES EVERYTHING / CYNDI LAUPER
28 30 TENDERNESS / GENERAL PUBLIC
29 34 ROCKIN' AT MIDNIGHT / HONEYDRIPPERS
30 35 PRIVATE DANCER / TINA TURNER
31 16 JAMIE / RAY PARKER JR.
32 39 LOVERGIRL / TEENA MARIE
33 33 MISTAKE #3 / CULTURE CLUB
34 36 ONLY THE YOUNG / JOURNEY
35 38 RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD
36 40 NAUGHTY NAUGHTY / JOHN PARR
37 46 KEEPING THE FAITH / BILLY JOEL
38 42 OOH OOH SONG / PAT BENATAR
39 45 I WANNA HEAR IT FROM YOUR LIPS / ERIC CARMEN
40 47 HIGH ON YOU / SURVIVOR
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブライアン・アダムス Bryan Adams - Run To You(1985年の洋楽 Part5)

2021-02-04 22:50:37 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart5はBryan Adamsの"Run To You"。
最高位は1月19日付の1週のみの第6位。年間チャートは66位。4曲目のTop40ヒットでこの時点での最大のヒットとなりました。

Bryan Adamsですが、カナダ出身のロックミュージシャン。
デビューは1978年で、デビューアルバムを1980年にリリース、デビューアルバムと2作目のアルバムは、本国カナダで多少人気があったものの、アメリカではヒットせず、注目もされませんでした。

アメリカで急に注目を浴びたのは3枚目のアルバム『Cuts Like a Knife』から。このアルバムからは、最高位10位を記録した"Straight from the Heart"など、3曲のTop40ヒットが出ます。

そして4枚目のアルバム『Reckless』からのファーストシングルがこの曲"Run to You"です。
曲の作者はBryan AdamsとカナダのソングライターJim Vallanceの共作。このアルバム『Reckless』は収録曲すべてをこのコンビが手掛けています。もちろんNo.1ヒット"Heaven"もこの二人の作品ですね。
Jim Vallanceは同じくカナダのロックグループGlass Tigerの大ヒット、"Don't Forget Me (When I'm Gone)"と"Someday" の作者としても有名です。
"Run to You"、大好きだったですよ。迫力あるロックで、かつ、ポップで爽やか。爽やかなロックというのはカナダのロックの特徴でしょうか。Loverboyもそうですよね。
アルバムも年間チャート2位の大ヒットになりました。
コメント (27)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする