ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年2月23日付 Philip Bailey & Phil Collins - Easy Lover

2021-02-21 20:44:42 | 1985年ビルボードTop40
1985年2月23日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はWham! Featuring George Michael の"Careless Whisper"。Wham!ですが、初めてのTop40ヒット"Wake Me Up Before You Go-Go"が3週間連続の1位を獲得、2曲連続のNo.1獲得です。

2位は4位からアップ、Billy Oceanの"Loverboy"。Billy Oceanですが、初めてのヒットがファーストアルバムからのシングル曲"Love Really Hurts Without You"。1976年に最高位22位を記録。次のヒットがこの曲の前のシングル"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"が突然の大ヒットでNo.1を記録、この曲が3曲目のTop40ヒットで2曲目のTop3ヒットです。
3位は2週間の2位からダウンして2週目の3位、Philip Bailey & Phil Collinsの"Easy Lover"。この組み合わせは驚きの異色の組み合わせです。まずはPhilip Baileyですが、もちろん Earth, Wind & Fireのメンバー、ソロでは初めてのヒットですが、Earth, Wind & Fireではこれまで"Shining Star"のNo.1ヒットを含め4曲のTop5ヒットを持っています。Phil Collinsですが、こちらはGenesisのドラマー兼ボーカル、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒットに続くTop3ヒットです。
4位は7位からアップ、REO Speedwagonの"Can't Fight This Feeling"。REO Speedwagonですが、1980年、初めてのTop40ヒット"Keep on Loving You"が1位を記録する大ヒット、以来この曲で4曲目のTop40ヒットで、5位を記録した"Take It on the Run"以来の3曲目のTop5ヒットです。
5位は2位からダウン、初めての1位を記録した大ヒット、Foreignerの"I Want To Know What Love Is"。Foreignerですが、皆様ご存知ですよね、イギリスとアメリカのロックスターが集まってできたグループ、"Waiting For A Girl Like You"が歴史に残る10週連続の2位を記録しましたが、ついにこの曲で初のNo.1を獲得しました。この曲で6曲目のTop5ヒット、4曲目のTop3ヒットです。

この週3位はPhilip Bailey & Phil Collinsの"Easy Lover"。最高位は2月2日付と9日付の第2位。残念ながら1位こそ逃しましたが年間チャートは12位、異色のコンビで大ヒットになりました。

Philip Baileyですが、ご存知の方は多いかもしれません、ファンクミュージックでは最も人気のあるEarth, Wind & Fireのリードボーカル。Earth, Wind & Fireでは、Maurice Whiteとともにオリジナルメンバーとして、ツインボーカルを担当しています。Maurice Whiteは2016年に亡くなってしまいましたが、Philip Baileyは今でもEarth, Wind & Fireで活躍中、彼のファルセットボイスはバンドに欠かせません。
Earth, Wind & Fireのことは、最高位3位を記録した"Let's Groove"の週をご参照ください→→→

Phil Collinsのことはもちろんご存知ですよね。イギリスのロックバンドGenesisのドラマー兼ボーカリスト。ソロシンガーとしてもこの曲の前のシングル"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"が3週間の1位、年間チャート5位を記録する大ヒットになっています。彼のこともこちらの記事をご参照ください→→→

さてこの曲"Easy Lover"ですが、Philip Baileyの3枚目のアルバム『Chinese Wall』の収録曲。Philip Baileyですが、ソロではこれまでシングルヒット曲がなく、この曲が初めてのシングルヒットとなりました。
アルバムのプロデュースをPhil Collinsが務め、このアルバムにはPhil Collinsがドラムスでもほとんどの曲に参加しています。

そんなことからこの曲の作者はPhilip BaileyとPhil Collins、このアルバムでベースを担当しているNathan Eastの3人の共作。Nathan Eastはジャズ・フュージョン系のベーシストで、スティーヴィー・ワンダーやエリック・クラプトンなど、多数の大物アーチストのレコーディングに参加している方です。

この曲ですが、Phil CollinsとEarth, Wind & Fireの良いところが合わさったような名曲ですね。切れの良いリズムと、ポップさがいい具合にマッチしています。二人の声質の違うボーカルも、この曲に強烈なインパクトを与えています。1位になれなくて残念な曲でした。


Phil Collinsの1990年にリリースしたライブアルバムにこの曲が納められています。
ノリノリのカッコイイライブです。


今週 先週 song / artist
1 1 CARELESS WHISPER / WHAM! FEATURING GEORGE MICHAEL
2 4 LOVERBOY / BILLY OCEAN
3 3 EASY LOVER / PHILIP BAILEY & PHIL COLLINS
4 7 CAN'T FIGHT THIS FEELING / REO SPEEDWAGON
5 2 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
6 6 NEUTRON DANCE / POINTER SISTERS
7 8 THE HEAT IS ON / GLENN FREY
8 10 CALIFORNIA GIRLS / DAVID LEE ROTH
9 5 METHOD OF MODERN LOVE / DARYL HALL & JOHN OATES
10 11 SUGAR WALLS / SHEENA EASTON
11 14 THE OLD MAN DOWN THE ROAD / JOHN FOGERTY
12 15 MR. TELEPHONE MAN / NEW EDITION
13 16 MISLED / KOOL & THE GANG
14 12 SOLID / ASHFORD & SIMPSON
15 9 THE BOYS OF SUMMER / DON HENLEY
16 24 LOVERGIRL / TEENA MARIE
17 23 TOO LATE FOR GOODBYES / JULIAN LENNON
18 25 PRIVATE DANCER / TINA TURNER
19 13 YOU'RE THE INSPIRATION / CHICAGO
20 22 JUNGLE LOVE / THE TIME
21 28 RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD
22 18 FOOLISH HEART / STEVE PERRY
23 30 ONLY THE YOUNG / JOURNEY
24 34 MATERIAL GIRL / MADONNA
25 26 ROCKIN' AT MIDNIGHT / HONEYDRIPPERS
26 20 OPERATOR / MIDNIGHT STAR
27 31 NAUGHTY NAUGHTY / JOHN PARR
28 17 LIKE A VIRGIN / MADONNA
29 35 SAVE A PRAYER / DURAN DURAN
30 37 HIGH ON YOU / SURVIVOR
31 33 KEEPING THE FAITH / BILLY JOEL
32 19 I WOULD DIE 4 U / PRINCE & THE REVOLUTION
33 40 JUST ANOTHER NIGHT / MICK JAGGER
34 41 ONE MORE NIGHT / PHIL COLLINS
35 42 SOMEBODY / BRYAN ADAMS
36 36 OOH OOH SONG / PAT BENATAR
37 38 I WANNA HEAR IT FROM YOUR LIPS / ERIC CARMEN
38 27 TENDERNESS / GENERAL PUBLIC
39 39 TRAGEDY / JOHN HUNTER
40 45 TURN UP THE RADIO / AUTOGRAPH
コメント (26)
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