ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ジョン・フォガティJohn Fogerty - The Old Man Down the Road(1985年の洋楽 Part10)

2021-03-11 20:50:48 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart10はJohn Fogertyの"The Old Man Down the Road"。最高位は3月2日付の1週のみの第10位。最高位10位ながらTop40には9週間のみの滞在で、残念ながら年間チャートは圏外でした。

John Fogertyですが、昔からのロックファンの方ならご存知なロック界の大スターです。
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル CCR はご存知でしょうか。John FogertyはそのCCRのリーダーであり、ギタリスト・ボーカリストです。

Creedence Clearwater Revivalですが、1967年から活動を開始、サザン・ロックの先駆者です。
ファーストアルバム『Creedence Clearwater Revival』のリリースが1968年で、活動期間は1972年までの実質5年程度でしたが、スタジオアルバムを7枚発表、そのうち2枚が全米No.1となる大人気バンドでした。
それにもましてシングルヒット、なんと7曲のTop5ヒットを持ち、そのうち"Proud Mary"など5曲が2位まで上がる大ヒット、しかしながら1位になった曲がない、という珍しい記録を持ったバンドです。

そしてJohn Fogerty、1972年にCCR解散後、翌年の1973年にソロアルバム『The Blue Ridge Rangers』をリリースします。
シングルも"Jambalaya (On the Bayou)"が16位まで上がるヒットとなります。
1975年に2枚目のソロアルバムを出しますが、その後活動を停止し、約10年間アルバムを出していませんでした。

そして1985年、復活したJohn Fogertyが出したソロ3枚目のアルバムが『Centerfield』。そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"The Old Man Down the Road"です。
曲の作者、プロデュースともに彼自身が手掛け、なんと楽器も全部彼自身が演奏しているようです。
アルバムの曲全部、John Fogerty自身が曲づくりから演奏まで全部一人でやっているのでしょうか。凄いですね。

アルバム『Centerfield』ですが、3月23日付の1週のみですが、アルバムチャートで1位を記録しました。
アルバム年間チャートも11位の大ヒットアルバムとなりました。


この曲はJohn Fogertyが活動を休止する前の1975年、2枚目のソロアルバムからのシングルヒット"Rockin' All Over The World"。
1975年11月1日に最高位27位を記録しました。ライブ画像ですが、カッコいい迫力あるライブですね。
コメント (40)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビルボード 全米 Top40 1985年3月9日付 デイヴィッド・リー・ロス David Lee Roth-California girls

2021-03-07 20:41:15 | 1985年ビルボードTop40
1985年3月9日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位からアップしての1位はREO Speedwagonの"Can't Fight This Feeling"。REO Speedwagonですが、1980年、初めてのTop40ヒット"Keep on Loving You"が1位を記録する大ヒット、以来この曲で4曲目のTop40ヒットで、5位を記録した"Take It on the Run"以来の3曲目のTop5ヒットで2曲目のNo.1ヒットです。

3週間の1位からダウンして2位はWham! Featuring George Michael の"Careless Whisper"。Wham!ですが、初めてのTop40ヒット"Wake Me Up Before You Go-Go"が3週間連続の1位を獲得、2曲連続のNo.1獲得です。
3位は4位からアップ、Glenn Freyの"The Heat Is On"。映画「Beverly Hills Cop」のサントラ収録曲です。Glenn Freyですが、The EaglesでDon Henleyとともに、ボーカリスト、ソングライター、ギタリストとして活躍していました。ソロでは4曲目のTop40ヒットで初めてのTop3ヒットになりました。
4位は1週のみの3位から早くもダウン、David Lee Rothの"California Girls"。David Lee Rothですが、もちろんVan Halenのリードボーカリスト。その特徴ある声と歌い方で、曲を知らなくても彼の歌だとすぐにわかりますね。Van Halenでは"Jump"の1位がありますが、初めてのソロヒットが3位まで上がりました。
5位は18位からジャンプアップ、Madonnaの"Material Girl"。Madonnaですが、6週間の1位を記録した特大のヒット"Like a Virgin"に続くTop5ヒットになりました。この曲で5曲目のTop40ヒットで、"Like a Virgin"に最高位4位の"Lucky Star"を加え3曲目のTop5ヒットです。

この週3位からダウンしての4位はDavid Lee Rothの"California Girls"。最高位は3位。年間チャートは88位と最高3位のヒットでは低かったですが、彼のソロで初めてのヒットとなりました。

David Lee Rothですが、もちろん皆さんご存知ですよね、Van Halenのリードボーカリスト。その豪快な歌い方と特徴ある声で、Van Halenでは、Edward Van Halenのギターとともに、バンドの2枚看板でした。

Van Halenではオリジナルメンバーではないものの、ファーストアルバムを発表する前のバンド結成間もない1974年に加入、1978年のファーストアルバム『Van Halen』から、大ヒットした6枚目のアルバム『1984』までメインボーカルを務めます。もちろん初のNo.1"Jump"のボーカルもDavid Lee Roth、彼がいなければこの大ヒットもあり得なかったです。

そして1985年、まだバンドは脱退してはいませんでしたが、彼の初のソロEP盤『Crazy from the Heat』を発表、このEP盤には4曲収録されていますが、全曲が過去のカバーソングです。その中の1曲がこの"California Girls"です。残念ながら、このEP発表後にバンドを正式に脱退します。ただし、David Lee Rothの次のボーカルSammy Hagarがバンド脱退後、2000年代に入ってからバンドに再加入、今でもVan Halenで活躍中です。

"California Girls"ですが、この曲はThe Beach Boys の1965年のヒット曲。ビルボードでも3位まで上がりました。原曲とカバーソングが同じく3位を記録したヒットになりましたね。
曲の作者はBrian WilsonとMike Love、そう、両者ともThe Beach Boysで今も活躍しているオリジナルメンバーであります。

"California Girls"のDavid Lee Rothバージョンのプロデューサーは人気プロデューサーのTed Templeman。
バックボーカルにはThe Beach BoysのCarl Wilsonと、なんとChristopher Crossが参加しています。


今週 先週 song / artist
1 2 CAN'T FIGHT THIS FEELING / REO SPEEDWAGON
2 1 CARELESS WHISPER / WHAM! FEATURING GEORGE MICHAEL
3 4 THE HEAT IS ON / GLENN FREY
4 3 CALIFORNIA GIRLS / DAVID LEE ROTH
5 18 MATERIAL GIRL / MADONNA
6 15 TOO LATE FOR GOODBYES / JULIAN LENNON
7 6 NEUTRON DANCE / POINTER SISTERS
8 7 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
9 9 SUGAR WALLS / SHEENA EASTON
10 13 MISLED / KOOL & THE GANG
11 5 LOVERBOY / BILLY OCEAN
12 14 LOVERGIRL / TEENA MARIE
13 10 THE OLD MAN DOWN THE ROAD / JOHN FOGERTY
14 22 ONE MORE NIGHT / PHIL COLLINS
15 16 PRIVATE DANCER / TINA TURNER
16 8 EASY LOVER / PHILIP BAILEY & PHIL COLLINS
17 19 RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD
18 20 ONLY THE YOUNG / JOURNEY
19 12 MR. TELEPHONE MAN / NEW EDITION
20 11 METHOD OF MODERN LOVE / DARYL HALL & JOHN OATES
21 23 SAVE A PRAYER / DURAN DURAN
22 25 HIGH ON YOU / SURVIVOR
23 24 NAUGHTY NAUGHTY / JOHN PARR
24 27 KEEPING THE FAITH / BILLY JOEL
25 28 JUST ANOTHER NIGHT / MICK JAGGER
26 17 SOLID / ASHFORD & SIMPSON
27 30 SOMEBODY / BRYAN ADAMS
28 33 NIGHT SHIFT / COMMODORES
29 39 I'M ON FIRE / BRUCE SPRINGSTEEN
30 21 JUNGLE LOVE / THE TIME
31 34 TURN UP THE RADIO / AUTOGRAPH
32 38 OBSESSION / ANIMOTION
33 37 TAKE ME WITH U / PRINCE & THE REVOLUTION
34 48 MISSING YOU / DIANA ROSS
35 41 THIS IS NOT AMERICA / DAVID BOWIE
36 42 WHY CAN'T I HAVE YOU / CARS
37 45 RHYTHM OF THE NIGHT / DEBARGE
38 40 THE BORDERLINES / JEFFREY OSBORNE
39 26 THE BOYS OF SUMMER / DON HENLEY
40 46 ALONG COMES A WOMAN / CHICAGO
コメント (26)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エリック・カルメン Eric Carmen - I Wanna Hear it from Your Lips(1985年の洋楽 Part9)

2021-03-04 22:39:15 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart9はEric Carmenの"I Wanna Hear it from Your Lips"。
最高位は3月2日付の第35位。残念ながら小ヒットに終わり、年間チャートは圏外でした。

Eric Carmenですが、皆さんご存知でしょうか?まずは1970年にロックポップグループRaspberriesのリードボーカル、ピアノ、ギター担当としてデビュー。
1972年にデビューアルバム『Raspberries』をリリース、そのアルバムからはセカンドシングルになりますが"Go All the Way"が第5位まで上がる大ヒットになります。
グループはアルバムを4枚、Top40ヒットを4曲出したのち、1975年にいったん解散します。

グループ解散後、Eric Carmenはソロ活動を開始、ソロのファーストアルバム『Eric Carmen』が大ヒット、シングルの"All by Myself"が最高位2位を記録する大ヒットになります。この曲は名曲中の名曲でした。
続くシングル"Never Gonna Fall in Love Again"邦題「恋にノータッチ」も11位の大ヒットでした。
この2曲、クラシック(ラフマニノフの交響曲第2番)を取り入れた曲なのですよね。哀愁を帯びたエリック・カルメンのボーカルが曲にぴったりの素晴らしい曲でした。

1978年に19位を記録した"Change of Heart"の後、しばらくヒットがありませんでしたが、この曲で久しぶりにTop40に戻ってきてくれました。
とはいっても実は、その間もソングライターとしてTop40には登場していました。それがこの曲Mike Reno & Ann Wilsonの"Almost Paradise"、1984年に7位まで上がった曲です。この曲も名バラードでしたね。こちらをご覧ください→→→

さて"I Wanna Hear it from Your Lips"ですが、邦題はおがっちょさんに教えていただきました「噂の女」でした。
曲の作者はEric CarmenとDean Pitchford。そう、このコンビは"Almost Paradise"と同じですね。いい曲作ります。
ポップな中にも愁いを帯びたエリックのボーカルがイイんです。ちょっと怪しげな雰囲気に仕上がっているところもまたお気に入りのところです。


こちらがRaspberries時代に最高位5位を記録した"Go All the Way"です。ポップロックな曲調ですが、やっぱりエリックのボーカルはすぐにわかりますね。

コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする