ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビリー・ジョエル Billy Joel - This Is the Time(1987年の洋楽 Part5)

2023-02-09 22:24:09 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart5は、Billy Joeの”This Is the Time”。最高位は1月31日付の第18位。年間チャートは圏外でした。

Billy Joelですが、私のブログでは随分ご無沙汰していました。3年ちょっと前の1983年12月17日付のチャートで、"Uptown Girl"を紹介して以来のことになりました。こちらをご覧ください→→→

さて、Billy Joelですが、デビューアルバムのリリースは、1971年ですが、このアルバムはヒットせず、2枚目のアルバム『Piano Man』が、まずまずのヒット、シングルの"Piano Man"が最高位25位の初めてのTop40ヒットとなります。

そして1977年にリリースされた5枚目のアルバム『The Stranger』、この名盤から"Just the Way You Are"が、3位を記録する大ヒット、日本では"The Stranger"が大ヒットしましたが、このアルバムで、一躍トップボーカリストの座につきました。

次の6枚目のアルバム『52nd Street』が、アルバムチャートNo.1を記録、1979年のアルバム年間チャートNo.1にも輝き、スーパースターの座を不動のものにします。

その後も"Tell Her About It"のNo.1ヒットなど、コンスタントにTop10ヒット、Top40ヒットを続け、この曲”This Is the Time”までに、Top40ヒットは28曲目となりました。

”This Is the Time”ですが、彼の通算10枚目となるアルバム『The Bridge』からの3曲目のシングルカット。
曲の作者はもちろんBilly Joel自身で、プロデューサーも、もちろん、『ストレンジャー』以来ずっとコンビを組んでいたPhil Ramoneです。

この曲、ビリーのボーカルがグッとくる、心に響くロックバラードでした。イントロからギターがおしゃれでしたね、いい曲でした。
この後も、90年代にかけてヒットを出し続け、今でも頑張っています。
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ビルボード 全米 Top40 1987年2月7日付 シンディ・ローパー Cyndi Lauper - Change Of Heart

2023-02-05 20:30:08 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年2月7日付、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はMadonnaの"Open Your Heart"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。1983年の初のTop40ヒット"Holiday"が最高位16位、そのヒットを皮切りに、この曲までに、Top40ヒットが12曲目、そのうち11曲がTop10ヒット、7曲目のTop3ヒット、"Like a Virgin"を含め、これで5曲目のNo.1となりました。

2位は2週間の1位からダウン、Billy Vera & The Beatersの"At this moment"。Billy Veraですが、60年代後半から活動を開始した大ベテラン。これまでのTop40ヒットは60年代に30位台が1曲、70年代後半からバックバンドThe Beatersとともに活動し、81年にはBilly Vera & The Beatersとして"I Can Take Care of Myself"が最高位39位の2曲目のTop40ヒット。この曲が3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1です。

3位は9位からジャンプアップ、Bon Joviの"Livin' on A Prayer"。Bon Joviですが、ファーストアルバムからの初めてのシングル"Runaway"が、1984年に最高位39位となんとかTop40入り。その後のシングルはTop40入りしませんでしたが、"You Give Love A Bad Name"が突然の大ヒットでNo.1を獲得、この曲が3曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop3ヒットです。

4位は5位からアップ、Cyndi Lauperの"Change Of Heart"。Cyndi Lauperですが、デビュー曲の"Girls Just Want to Have Fun"がいきなりの2位、次の"Time After Time"がNo.1を記録、さらに"True Colors"が2曲目の1位に輝くなど、この曲で8曲目のTop40ヒットで、6曲目のTop5ヒットです。

5位は10位からジャンプアップ、Samantha Foxの"Touch Me (I Want Your Body)"。Samantha Foxですが、モデル(ページ・スリー・ガール)としてすでに有名でしたが、歌手としては、この曲が実質的なデビューシングル。この曲はヨーロッパでは86年にヒットし、アメリカでは翌年の87年になってヒットチャートを上昇、5位まで上がってきました。

この週4位はCyndi Lauperの"Change Of Heart"。最高位は翌週2月14日付の1週のみの第3位。年間チャートは61位。彼女のセカンドアルバム『True Colors』から、No.1となったファーストシングル"True Colors"に続く大ヒットになりました。

Cyndi Lauperですが、音楽活動としては70年代後半から、ソロでデビュー前の1978年には「Blue Angel」を結成し、アルバムを出していますが、全く売れず、なんとシンディは自己破産に追い込まれ、歌手も一時的にやめてしまいます。

その後、ソロで復活し、1983年にデビューアルバム『She's So Unusual』をリリース、そのアルバムからのファーストシングル"Girls Just Want to Have Fun"がいきなりの2位、年間チャートも15位の大ヒットでした。セカンドシングル"Time After Time"も続けて大ヒット、初めてのNo.1となり、こちらは年間チャートで17位。結局、ファーストアルバムからは5曲のシングルがすべてTop40に入る、新人としては、驚きの大ヒットとなりました。

さらに順調にヒットを重ね、『The Goonies』のサントラ"The Goonies 'R' Good Enough"の最高位10位のヒットに続き、1986年にリリースしたのが彼女2枚目のアルバム『True Colors』。そのアルバムからのファーストシングル"True Colors"が2曲目のNo.1となります。こちらをご覧ください→→→

"Change Of Heart"ですが、アルバム『True Colors』からのセカンドシングル。曲の作者はCyndi Lauperと、アメリカのシンガーソングライターのEssra Mohawkの二人の共作。

この曲、イントロからいきなり入るギター、ドラムス、カッコイイ曲でしたねー!そのギター、やっぱりというか、Nile Rodgersでした。彼のギターと、ドラムスのリズムに乗って舞うシンディもまた、感動的なカッコ良さでした。なんでこの曲1位になれなかったのでしょうか。

あと、皆さん気が付きましたか?バックのコーラスを歌っているのはThe Banglesです。そういわれて聞いてみると、わかりますでしょうか。


今週 先週 song / artist
1 2 OPEN YOUR HEART / MADONNA
2 1 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
3 9 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
4 5 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
5 10 TOUCH ME(I WANT YOUR BODT) / SAMANTHA FOX
6 4 LAND OF CONFUSION / GENESIS
7 11 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
8 7 SOMEDAY / GLASS TIGER
9 13 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
10 12 WE'RE READY / BOSTON
11 3 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
12 14 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE
13 8 SHAKE YOU DOWN / GREGORY ABBOTT
14 17 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
15 23 JACOB'S LADDER / HUEY LEWIS & THE NEWS
16 6 CONTROL / JANET JACKSON
17 20 YOU GOT IT ALL / JETS
18 22 NOBODY'S FOOL / CINDERELLA
19 21 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
20 18 THIS IS THE TIME / BILLY JOEL
21 29 SOMEWHERE OUT THERE / LINDA RONSTADT & JAMES INGRAM
22 26 BIG TIME / PETER GABRIEL
23 25 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
24 32 FIGHT FOR YOUR RIGHT / BEASTIE BOYS
25 27 STAY THE NIGHT / BENJAMIN ORR
26 33 RESPECT YOURSELF / BRUCE WILLIS
27 31 I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU / JOURNEY
28 30 JIMMY LEE / ARETHA FRANKLIN
29 15 VICTORY / KOOL & THE GANG
30 19 WALK LIKE AN EGYPTIAN / BANGLES
31 36 CAN'T HELP FALLING IN LOVE / COREY HART
32 35 I WANNA GO BACK / EDDIE MONEY
33 37 BRAND NEW LOVER / DEAD OR ALIVE
34 16 IS THIS LOVE / SURVIVOR
35 40 MANDOLIN RAIN / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
36 46 LET'S WAIT AWHILE / JANET JACKSON
37 41 FACTS OF LOVE / JEFF LORBER feat. KARYN WHITE
38 24 NOTORIOUS / DURAN DURAN
39 43 CAUGHT UP IN THE RAPTURE / ANITA BAKER
40 45 WITHOUT YOUR LOVE / TOTO
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ジェネシス Genesis - Land of Confusion(1987年の洋楽 Part4)

2023-02-02 20:37:25 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart4は、Genesisの”Land of Confusion”。最高位は1月31日付けの1週のみの第4位。年間チャートは40位。フィル・コリンズをはじめ、メンバーのソロではたくさんのヒット曲を持っていますが、バンド「Genesis」としては、この曲で10曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop5ヒット。No.1となった"Invisible Touch"に次ぐヒット曲となりました。

Genesisですが、結成は60年代後半のイギリスのベテランロックバンド。71年にリリースされた3作目の『Nursery Cryme 怪奇骨董音楽箱』、このアルバムから、スティーヴ・ハケット、さらにはフィル・コリンズが加入しましたが、この頃から、プログレッシブロックへと音楽性が変化し、世界的な人気ロックバンドとしての人気を確立します。

その後、78年の『...And Then There Were Three...』から、フィル・コリンズ、トニー・バンクス、マイク・ラザフォードの3人組となり、ポップス色も強め、アメリカでの人気を不動のものとします。

さらに、彼らの12枚目のアルバム『Genesis』の大ヒット後、2年間のソロ活動の時期を経てリリーされたのが13枚目のアルバム『Invisible Touch』で、このアルバムからのファーストシングルがアルバムタイトル曲の"Invisible Touch"。グループとして初のNo.1ヒットになります。こちらをご覧ください→→→

”Land of Confusion”ですが、曲の作者はMike Rutherford、Tony Banks、Phil Collinsのメンバー3人によるもの。
大ヒットアルバム『Invisible Touch』から、No.1となった"Invisible Touch"、最高位4位の"Throwing It All Away"に続く3曲目のシングルカット曲になります。「混迷の地」という邦題が付いていました。

さてこの曲、このアルバムからの前2曲のシングルに比べ、ロック色が強いというか、昔のジェネシスの片鱗もうかがえる、多少プログレ色の入った曲です。ボーカルはもちろんフィル・コリンズですが、ソロのフィルのボーカルとはまた違った、力強いボーカルが感じられます。

そしてこの曲を有名にしたのは、PVでしょう。人形、というよりも「パペット」というのでしょう。メンバーのパペットだけでなく、たくさんの有名人がパペットで登場します。当時の大統領レーガン氏、主人公はレーガンさんでしょうか?それにカーター大統領、サッチャー首相、キッシンジャー氏?などなど、ミュージシャンもマイケル・ジャクソンやティナ ターナー、スティング、マドンナ、などなど、これは誰か?探すだけでも楽しいPVです。


なんとヘビメタバンドDisturbedがカヴァーしています。驚いたことにこの曲、ヘビメタにピッタリでした。
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