『晴れた日は謎を追って がまくら市事件』を読んだ。
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歴史があり海に面して風光明媚だが、不可能犯罪の発生率が異常に高い蝦蟇倉市。その蝦蟇倉市を舞台に5人の作家が描く連作(?)短篇集。登場人物や事件をあえて重ねるなど楽しく読める連作集。
収録されているのは「弓投げの崖を見てはいけない」(道尾秀介)、「浜田青年ホントスカ」(伊坂幸太郎)、「不可能犯罪係自身の事件」(大山誠一郎)、「大黒天」(福田栄一)、「Gカップ・フェイント」(伯方雪日)の5作品。「浜田青年ー」以外はミステリーなのだが、けっこう強引な謎解きでなんだかなぁ・・・。
「弓投げのー」は明らかにミスリードを誘う系で、巧いラストだがやはりちと無理がある。強いていえば、殺人事件はないものの「大黒天」は楽しく読める。一番面白かったのは「浜田青年ー」かなぁ。続編もあるみたいなのだが、読もうかどうか悩んでるところ。