群ようこの『アメリカ居すわり一人旅』を読んだ。
おそらく80年代の前半くらいだと思われるが、著者がアメリカに3ヶ月ほど旅行で行ったときの様子を描いたエッセイかな?40年近く前のことなのではなしがちと古めかしい。この人、出会う人を「誰々(芸能人・俳優など)に似てる」と表現することが多いのだが、この誰々が古すぎて「それ誰?」って感じでぜんぜん伝わらない。わたしなんとかイメルダ夫人くらいはわかったが、それ以外は・・・、今の若い人が読んでもわからないだろうなぁ。
この人モーテルに泊まりながらアルバイトしていたのだが、お話しはアルバイト先でのできごとが中心。当時のアメリカ人を描いてるみたいなのだが、アメリカの観光地・風俗・食べ物が出てくるでもなく、アメリカが舞台である必要あるの?とツッコミをいれたいくらい・・・。
おそらく当時としてはアメリカ人の見識・思考を描いていて面白かったのかもしれないが、いまこれを読んだ感想は、「だから・・・」。読むタイミングが悪かったのかなぁ?30年前に読めば楽しめたかも。しかし、この時代に読むと面白いとは思えないなぁ。