山下貴光の『屋上ミサイル』を読んだ。「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。上下巻併せても500頁ほどで、何故上下に分けてるのか問い詰めたいところ。
|
|
テロリストがアメリカ大統領を拉致して軍事施設に立てこもり、世界中でいつミサイルが飛んでくるのか戦々恐々といった状況のかなり特殊な設定。日本国内でもミサイルへの恐怖から、東京から地方へ逃げ出す人が続出するなか、高校の屋上に集まる4人の高校生の青春小説。
「罰神様」事件から、陸上部のマドンナのストーカー事件、詐欺師に殺し屋など、いろんな事件に対峙する我らが屋上部の面々。最後は誘拐された陸上部のマドンナを救出するためにライブ会場に潜入して・・・。
ミステリーというにはつっこみどころ満載で、ドタバタ喜劇って印象。正直、誰が犯人でもそこに興味はないよねぇ。いろんな事件が起こるが、最後にそれらがつながって・・・。けっこう好みの面白さで一気に読了。テンポいい展開と会話がよくて、軽く読む分には楽しめる作品だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます