東野圭吾の『赤い指』を読んだ。
普通のサラリーマンの前原昭夫、妻から早く帰ってきてほしいという電話で急いで家に帰ると自宅の庭には少女の死体があり、どうやら一人息子が殺したようで、なんとか隠蔽すべく少女の死体を遺棄するのだが・・・。
犯人はわかっているので焦点はそこではなく、昭夫(と妻が)どのように真相を隠して息子が捕まらないようにしていくのかと、刑事がどう真相に至るのかがポイント。探偵役は刑事の加賀、彼が真相にたどり着くのは驚きの事実があったから・・・。
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ここに描かれるのは、自分勝手で夫の親兄弟を顧みない妻、その妻に甘やかされて育ちわがままな息子、そんな妻と息子を直視せず逃げてばかりいる昭夫といういびつな家族。正直気分が悪いおはなしだ。謎解き要素は弱めで面白さ半減、ちょっと無理筋な事実もなんだかなぁな印象だ。以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。
ボケていると思われていた同居の母親が実はボケたふりをしていたというのが終盤に明かされるが、そんなのアリ?
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