佐藤正午の『身の上話』を読んだ。
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仕事を抜け出して、月に一度東京から地方都市に出張してくる不倫相手を見送りに行ったはずが、なぜか一緒に東京に行ってしまう女。その軽率(?)な行動から、驚くべき展開をみせる女の身の上話。まったく想像もつかない展開とラスト、とっても面白くて読み応えあり。巧みなストーリーテリングで、やはり佐藤正午、わたし好きだなぁ。
この作品、どこかで聞いたような気がしたのだが、以前読んだ同じ作者の『ダンスホール』の「愛の力を敬え」に似たようなエピソードがあった。そういう意味でも楽しめる作品、読まないともったいない。
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