佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』を読んだ。
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三部構成で併せて千頁弱の超長篇作品。高校生の陸上競技を舞台に描く青春スポーツ小説。
陸上競技の経験のない主人公が高校で陸上部に入部。主人公の一人語りの体裁で、軽い文体とテンポのいい展開でスイスイ読める。短距離走で、スタートしてからゴールするまでの主人公の感じるさまの描写が最高に巧く、これだけで読む価値あり。恋や苦悩など様々なサイドストーリーを交えつつ、主人公と陸上部の選手たちの成長を描く作品で、素直に、ストレートに感動できる。読み応え抜群で、読まないともったいない作品だ。
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