佐藤多佳子の『明るい夜に出かけて』を読んだ。山本周五郎賞受賞作。
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主人公の大学生の富山は心を病んで大学を休学、接触恐怖症を抱え他人と触れ合えないなかで、一人暮らしを始めてコンビニで働いている。そんな状況ながら、コンビニのバイトの先輩で歌い手の鹿沢、高校の同級生でラジオのリスナー仲間の永川、コンビニの客でラジオのリスナー仲間の女子高生の佐古田たちと交流をあたためていく。
お話のメインに実在のラジオ番組があるっていうのが異色。登場人物はほぼ上記の4人で、ラジオの話と4人の交流を描く青春小説。絶賛するほどではないものの、温かい気持ちになれる、楽しく読める作品だ。
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