近藤史恵の『凍える島』を読んだ。
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仲の良い男女8人の若者が瀬戸内の無人島への1週間の旅行を計画。一番近い島からの移動手段はボートのみ、電話は壊れていて使えない、島の管理人は1週間後でないと来ないという設定。そんななかで起こる殺人事件。さらに唯一のボート操縦士は犯人を挑発するためか、ボートの鍵を海に投げ捨てる暴挙。これで島は完全に孤立。そして次の殺人が・・・。
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせる無人島連続殺人事件。外界からの侵入は想定しづらく、身内の誰かが犯人で、それぞれが疑心暗鬼になる展開。いわゆる吹雪の山荘物と同じ本格ミステリー。当然に意外な人物が犯人で・・・。最後の謎解きまで楽しく読める作品で、ミステリー好きは読んでおきたいところ。
以下ネタバレなので未読の方は読まないように。
お話しの語りはあやめなのだが、そのあやめが犯人だという。それってさすがに反則なんじゃないの?と思っていたのだが、最後の守田による謎解きだと実は犯人は鳥呼なんだとか。最後の最後にひっくり返された感じで、騙された感はんぱない。
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