鏑木蓮の『見えない轍 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ』を読んだ。
心療内科医・本宮慶太郎のもとに少女が訪れる。彼女の不調の原因は、スーパーでアルバイトで働く女性の自殺記事。少女は彼女が自殺するはずはないと主張。本宮が少女の治療のために事件を調べていくと・・・。人が死ぬほどではない毒でアナフィラキシーショックを起こして死んだ女性。鍵のかかった自室で、遺書と思しきメモがあって自殺とされたのだが、真相は・・・。
|
ほとんど推測でしかないが、論理的に理詰めで、かなり細い糸をたぐって真実に到達するミステリー。意外な真相で、まずまず面白く読める作品。以下ネタバレなので未読の方は読まないように。
師と仰ぐ先輩社員が、専務とともに食品廃棄物の再利用を計画していることをスーパーの社長に告げられるのを恐れて、気分を悪くさせるために強くない毒をのませたところ、アナフィラキシーショックを起こして死んでしまったというのが真相。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます