遠田潤子の『雪の鉄樹』を読んだ。
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主人公の青年は庭師の三代目。何かの贖罪のためにある家の父母のない男の子を献身的に世話するのだが、男の子の祖母からは激しく恨まれている。それがどうしてかはなかなか読者に語られない。またこの主人公は全身に火傷の跡があるのだが、どうしてそうなったのかについても読者にはなかなか語られない。これらについて語られるのは物語後半、巧みな構成でページを繰る手を止められずに一気に読了。ネタバレになるので詳しくは書けないが、すごいお話で読み応えたっぷり、読んでおかないともったいない作品だ。
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