全句クオリティが高かった。
ひとつだけ言いたい。
「休暇果つ焼豚玉子飯甘し」「秋郊のビストロ放し飼いの軍鶏」の対戦は、私の採点は10対9で小中学生チームに軍配を上げた。秋郊の句は字面がお洒落で、確かに美味しそうな軍鶏肉や卵料理が予感される。ただ、高野先生の選評も又正しく、軍鶏の実態はビストロの中庭を優雅に歩いている雰囲気では無いと思うのだ。句またがりの定番「◯◯の◯◯/◯◯の◯◯」の型にそろそろ飽きてもいいんじゃないか。五七五のリズムに回帰して、という意味のかりんさんのコメントも頷けた。
かりんさんの句は、休暇が終わる満ち足りてどこかもの寂しい気分の中で、焼豚玉子飯という賑やかで素朴な郷土飯に滋養と元気を貰っている学生の姿がありありと見えてくる。「焼豚玉子/飯甘し」の句またがりは逆に新鮮で、お題の玉子も、(醤油)飯の甘さも強調している。
句会ライブなら、私はこのように応援したかった。夏井先生にとっては作者のどちらも言わば教え子に当たるので、彼らの成長ぶりがただただ嬉しかったに違いない。
大谷選手の愛犬デコピン。ワンダフル!
「近況」
台風10号の影響で帰りの便が欠航。
「ひとまず飲茶でもして、今夜どうするか考えよう。」とニック。
どっかで聞いた台詞。そうだ。以前香港で大型台風に遭い、音楽コンクールがキャンセルになった時。
「ひとまずアフタヌーンティーでもして、今夜どうするか考えよう。」と、
コンクールの出場者と家族で難民キャンプと化したホテルを後に、香港ペニンシュラのロビーでゆったりとお茶をしたのだった。あれは素敵な時間だった。
幸い、千葉そごうには、烏龍茶小籠包で有名な『京鼎樓(ジンディンロウ)』が入っている。あそこでまったり飲茶しつつ、対策を練ろう。