ミセスローゼンの上人坂日記

試験会場の日溜まり冬紅葉



今年のN5(日本語五級)の試験が終わった。ボキャブラリ、読解力、リスニング、の三科目。
私「どうやった? できた?」
ニック「去年より出来なかった、、、」
と言うのはどういう事かと言うと、去年は試験が終わった時点で、出来たか出来なかったか全く分からなかった。ほぼ全部ヤマ勘で書いたから。今年は試験のやり方も覚え、ボキャブラリも増え、漢字も少し読め、耳で聞く質問も少しわかり出した。直感でなく実力で回答した。だから出来なかったような気がする、と言う。なるほどね。
私が思うに、ニックの直感は鋭い。多分職業柄だ。コンチェルトの途中で次の音符を忘れても、全体の構成や音律や曲調を把握してるので、次に来るべき音符を直感で弾き続けることが出来る。例え無伴奏バッハの繰り返しの迷路にはまっても、直感的に正しい方角へ、そして出口へ進むことができる。それが実生活でも発揮される。ニックが直感で選んだ事はいつでも正しい。私が選ぶと大体が外れ。棋士の羽生善治さんとかもいつも正しい方を選びがちじゃないかな。ともかく、今回の試験は直感をあまり使わず、ほぼ実力でやったから、もしかしたら去年より出来なかった、という事もあり得る。そうだとしてもそれは進歩だ。来年か再来年には実力で合格する。それでいいじゃん。続けることがかっこいいじゃん。
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