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ミセスローゼンの上人坂日記

囀りの空より来るプロペラ機


ニックの故郷のパサデナでコンサート。家族や旧友達が集まる。







音楽院出身の亡き母を偲んで、兄弟姉妹がお金を出し合ってコンサートとマスタークラスを音楽院に寄付。ニックが招かれてこのようなプログラムを演奏した。








最初のアンコールのニックのスピーチ。
「ドビュッシーの『美しい黄昏』を、亡き母上プリシラに捧げます。」






チェロの製作者マイケル・フィッシャー。

二番目のアンコール『バン・ゲーンスのスケルツォ』前のニックのスピーチ。

「今夜のコンサートが気に入ったなら僕の手柄。気に入らなかったらマイケル・フィッシャーに文句を言って下さい。」





世界一好きなバレエ団NYシティバレエのコンマスのアルトゥーロ・デルモーニも飛んで来てくれた。





極めつけは、映画「グランド・ホテル」の原作者ヴィッキー・バウムと、ブラームスが名付け親の指揮者リヒャルト・ヨハネス・ラート夫妻の孫のピーターラート夫妻に会う。ピーターはカリフォルニア北部の町から自家用飛行機を操縦して来た。ピーターとニックはパサデナ・ユースオーケストラのスタンドパートナーだった。





最後に、素敵な中庭のレセプションにて、三日早いベティおばあちゃんの97歳のバースデイもお祝いする。





ご近所の人たちが寄ってたかってベティを運んで連れてきてくれた。ベティが今まで皆んなを助けてきたからだよと、みんな口々に言う。


家族がお別れのひととき。







他の鳥の鳴き真似をするというモッキンバード(マネシツグミ)の囀りを一度聞いてみたかった。パサデナにきてから毎朝聞いている。鶫は秋の季語なので、今日の一句は春の季語『囀り』。LAでは街路にジャカランダの花が咲くまでは春。私見だが。

明日は、マスタークラス。
















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