道後上人坂ローゼンチェロクラスの八重桜。今日の一句は杏子先生を想って詠んだ。チェロクラスの通訳の為、一周忌の会は欠席したが、宝厳寺の句碑を拝みに行った。生きておられる内から句菩薩と呼ばれておられた。今は本當に俳句のご本尊だ。
ローゼン教授の英語に耳が慣れて来た生徒は通訳なしでも問題ない事が多くなった。が、私の時間のある限り手伝ってあげたい。たとえば、こんな美しい教えなのに、ニックの言い方が激しいうえに、直訳で考えると身も蓋も無く厳しく聞こえてしまうのだ。
「一音たりとも悪い音で弾かないで下さい。一楽章丸々弾けたからとて、全てが良い音で無ければ何になりましょう。チェロは一音楽器。一音一音自分で音を作るからこそ思い通りに歌う事が出来るのです。一音一音を良い弓使いと正しい音程と美しいビブラートで弾いて下さい。音階練習を真剣にして、次回は冒頭のワンフレーズだけでいいですから、完璧に良い音で歌って聞かせて下さい。」